付け焼き刃の覚え書き

 本や映画についての感想とかゲームの覚え書きとかあれこれ。(無記名コメントはご遠慮ください)

「ニューヨークの魔法使い」 シャンナ・スウェンドソン

2007-10-29 | 日常の不思議・エブリデイ・マジック
「女性にデザートを食べさせないようなやつはろくな男じゃないわ」
 コニーの言葉。

 予備知識もなく、書店で見かけてパッと買ったもののしばらくは積ん読状態だった『ニューヨークの魔法使い』。ひまつぶしに何気なく読んだら意外に面白く儲けモノ気分。エライぞ、オレ。

 テキサスの田舎からニューヨークに出てきたケイティ・チャンドラーは、無能な上司に頭を痛めながらも、なんとかマーケティングの会社に勤め続けている。彼女がニューヨークに出てきて思うのは、本当に噂通りの変わった街だということ。街には服飾学校の生徒だかなんだか知らないけれど背中から羽を生やした女の子たちが飛び歩いているし、中つ国のコスプレみたいな格好をした人は多いし……。
 そんな彼女がいきなりヘッドハンティングされた。報酬を1000ドルアップに社会保険や医療費は会社負担、乗り放題のメトロカードも付くという!
 単なるマーケティングの秘書にすぎなかった彼女を引き抜いたのはMS&I。開発した魔法を魔法使いたちに販売する会社だ。「大都会って変なコスプレした人間が多いなあ」と思っていたらみんなホンモノだったというわけで、魔法による目眩ましが効かない彼女は契約のごまかしやインチキを見破るのに格好の存在だったのだ……。

 何を提案しても無視され、気分次第で言うことが変わる上司に苦労していたOLの、転職サクセス・ストーリー。魔法を悪用して商売をしようとする競争相手が出現! 打つ手がない! このままでは魔法戦争に突入してしまう!?……というときに、彼女が提案してみたプランとは?
 なんかねえ、おしゃれな映画とかイラストじゃなくて、秋月りすの絵柄が脳裏に浮かんでしまいましたよ。ひらのあゆでも可。

【ニューヨークの魔法使い】【(株)魔法製作所】【シャンナ・スウェンドソン】【創元推理文庫】【ビジネス】【魔法】【産業スパイ】

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