
ガジュラは酒杯をあおった。
弟の付き添いで魔術学校にやって来たルカは、それまで特にやることもなく弟の従者を務めていたが、それでも時間が余る。そんなとき、討伐したヒュドラの骨買取の打ち合わせを兼ねて招待されたエーデルリンク先生との晩餐の席で、彼はエルダーの森の狩猟番に任命された。白い狩人と呼ばれたルカの腕は誰もが認めるところだしもそれで報酬も出るならルカにも文句はない。リヒトも報酬として貴重な〈空飛ぶ絨毯〉を手に入れてご満悦。
こうしてルカは森番のホッグウォックに仕事を教わることになったのだが……。
天才〈魔術使い〉の弟と弟のオマケに見えつつ特殊な〈神の恩恵〉を使いこなす兄が、それぞれ別のルートから魔術学校の秘密に迫っていく話ですが、とりあえず「なんかやっちゃいました?」系の兄と、その兄が好きすぎるブラコン弟のコントラストが面白い話です。学校の先生やクラスメイトたちも秘密やら曰くやらあり、そこにガーゴイルのジュールラックも良いキャラ。だいたいガーゴイルがいいキャラな話は面白いのですよ。
いばりんぼうでうっかり屋の森番ホッグも、その臆病っぷりにも理由があると判明し……というところで、魔術学校に招聘された天災の弟とその従者として同行することになった兄の物語はなんと書籍は2巻止まりだって!(>_<) スロースターターな作品はどれだけ面白くても、よほど序盤でメディアミックスとかでブースとをかけないと難しいみたいです。
続きはウェブで!!
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