「現実こそがリアルだ」環境汚染や気候変動により荒廃した2045年の世界では、人口の大半はスラム暮らしとなり、スポーツやダンスから宇宙戦争までを体験できる仮想現実世界「オアシス」こそが人類の息抜きの場であり、娯楽であった。
そのオアシスの開発者であるジェームズ・ハリデーが遺言で、オアシス世界のどこかに隠されたイースターエッグを手に入れた者こそが遺産相続人となり、オアシスの所有権と5000億ドル相当の遺産が与えられると言い残したことから、世界中は宝探しで大騒ぎになった。しかし、５年経過後も、イースターエッグに到る３つの鍵の１つも見つかっていない。
巨大企業ＩＯＩはオアシスの管理権を手に入れるために莫大な人材と資金を投入していたが、最初の関門を突破して鍵を手に入れたのは、１匹狼の青年ウェイドだった……。
合法非合法を問わず、組織力で主人公の前に立ちふさがるＩＯＩと、ウェイドとゲーム仲間たちの戦いの物語。仮想現実や拡張現実を扱った作品は増えて来ているし、電脳世界での覇権争いや抗争といえば『マトリックス』とか『トロン』とか今や古典といってもいい映画があるのだけれど、この作品が先行作品と違うのは80年代ポップカルチャーやオタク文化への愛であふれかえっているところ。登場する日米の映画やアニメ、特撮ＴＶや音楽、ゲームなど「あの頃ボクが好きだったもの」すべてがぎっしり詰め込まれているところです。
なので、登場するキャラクターを羅列するだけでネタバレになってしまうのが困りもの。ウィキもパンフレットも映画本篇を見る前に読んだらダメですね（原作小説は原案程度になっているのでＯＫ）。
ただ、あの街角のプレイヤーの姿を見ていると、ＡＲのシステムに疑問が湧いてきてしまって困ります。
【レディ・プレイヤー１】【スティーヴン・スピルバーグ】【タイ・シェリダン】【オリヴィア・クック】【ゲームウォーズ】【ＶＲ】【ＡＲ】【バック・トゥ・ザ・フューチャー】【カウボーイビバップ】【アイアンジャイアント】【機動戦士ガンダム】
