「漁色家って、俺は一途だぞ！ ちょっと愛が分散してしまっているだけで！」召喚士ケルヴィンがＳ級冒険者に昇格したことをお披露目する命名式が獣国ガウンにおいて開催されることが決まった。
彼にとって最大の関心事は、命名式そのものでもなく、Ｓ級冒険者の特権としてファミリーネームが手に入ることでもなく、命名式と併せて開催される獣王祭での格闘トーナメント大会であった。
非戦闘員のはずのメイド少女ですら、そこらの隊長クラスの兵士では相手にならなくなっているケルヴィン一行は予想通り順調に勝ち進んでいくが、その彼らの前に姿を現した謎の選手。どことなくセラと似た雰囲気を持つ謎の少女に、ケルヴィンは一筋縄ではいかない手強さを感じていた……。
新たな強敵の顔見せで終わる６巻。もう少しペースアップしても良いかと思いますが、冒険者名鑑を見ながら毀誉褒貶に頭を抱える顛末とか孫バカのくだりも削って欲しくなく、読者はわがままなのだと反省しています。
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