
確かにピューリタンの伝統で清貧を重んじる人々の子孫が作った国であるし、もとより贅沢などできない開拓時代は移動も多い生活から長期保存できるものが重宝され、南北戦争で缶詰食が普及し、現代では合理主義から調理の手間が入らず必要な栄養を簡単に取れるサプリメントとかシリアルとかがもてはやされるけれど、それだけじゃないよ。ニューオリンズは美食の宝庫だし、カルフォルニアからは新鮮な野菜や果物を使ったヘルシーでおしゃれな料理が登場してくるし、とにかく世界中の料理が楽しめる……という話を、ハンバーガーやホットドッグの発明からシリアル開発史まで交えてつらつらと書き連ねた本。ポテトチップスだって、チューイングガムだって、コンデンスミルクだって、みんなアメリカ発なのだ。
アメリカという国を「食」の視点で観察したエッセーに、雑学コラムを足したような雰囲気の本でした。
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