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付け焼き刃の覚え書き

 開設してからちょうど20年。はてなにお引っ越しです。https://postalmanase.hateblo.jp/

SFマガジン 2005年8月号「宇宙戦争特集」 

2014-01-01 | 時間SF・次元・平行宇宙
「共和国崩壊のもとはすべてパドメの浅知恵」
 座談会での渡辺麻紀の発言。

 毎号買っているわけではないのだけれど(ほとんど買わない)、お、SFマガジンから宇宙戦争特集が出ていたんだ!……と購入。
 でも、良くも悪くもSFマガジン。
 スピルバーグの映画「宇宙戦争」公開を控え、スター・ウォーズ・サーガ座談会も加えて……という便乗感がそこはかとなく。確かに正統派の「宇宙戦争」特集ではあるけれど、ミリタリーSF臭はなし。
 メインの翻訳はケン・マクラウドの「人類戦線」と、チャールズ・ストロスの「コールド・ウォー」。どちらも宇宙戦争ではなく、60年代の東西冷戦期やその後に勃発した第三次大戦において、実は密かに人類以外の勢力が参入していた……というパターンで、むしろミリタリーSFマニアより時間SFファンやクトゥルー信者が喜びそうな話です。
 エッセイは人間の進化について考察したH・G・ウエルズの「百万年の人間」と、オーソン・ウェルズのラジオドラマがどうしてあんな大騒ぎになったか語るところから始まるウィリアム・テンの「ふたりのウエルズ」。どちらも読み応えたっぷり。でも、なんか思っていたのと違うんだ。
 損したとは思いませんけどね。

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「お釈迦様もみてる/蛍のヒカル」 今野緒雪 10

2014-01-01 | 学園小説(不思議や超科学なし)
「他人にうまく説明するのは難しいが、自分の中で揺るぎなくこうあったほうが格好いい、と思うことを言い表す便利な言葉がある」
 それは『美学』だとアンドレ先輩。

 卒業式が近づく中、源氏と平氏に不穏な動きが見受けられるが、無所属を貫くユキチには情報がまったく入ってこない。そんなユキチが卒業式の送辞を仰せつかるのだが……。

 「イエローローズ騒動」「安来節」の裏話を経由して卒業式から新入生の登校までを語って、『お釈迦様もみてる』がついに完結。ユキチはやはりユミの弟。平行世界の同一存在みたいに同じルートをたどってますよ。

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