
座談会での渡辺麻紀の発言。
毎号買っているわけではないのだけれど(ほとんど買わない)、お、SFマガジンから宇宙戦争特集が出ていたんだ!……と購入。
でも、良くも悪くもSFマガジン。
スピルバーグの映画「宇宙戦争」公開を控え、スター・ウォーズ・サーガ座談会も加えて……という便乗感がそこはかとなく。確かに正統派の「宇宙戦争」特集ではあるけれど、ミリタリーSF臭はなし。
メインの翻訳はケン・マクラウドの「人類戦線」と、チャールズ・ストロスの「コールド・ウォー」。どちらも宇宙戦争ではなく、60年代の東西冷戦期やその後に勃発した第三次大戦において、実は密かに人類以外の勢力が参入していた……というパターンで、むしろミリタリーSFマニアより時間SFファンやクトゥルー信者が喜びそうな話です。
エッセイは人間の進化について考察したH・G・ウエルズの「百万年の人間」と、オーソン・ウェルズのラジオドラマがどうしてあんな大騒ぎになったか語るところから始まるウィリアム・テンの「ふたりのウエルズ」。どちらも読み応えたっぷり。でも、なんか思っていたのと違うんだ。
損したとは思いませんけどね。
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