
戦力分析という言葉は、決して比喩ではないのだとセーラー戦士。
元の世界では十把一絡げの大学生の1人に過ぎなかった紅野太郎も、こっちの世界では魔力がほぼ無尽蔵の大魔法使い。かといって魔王退治とか世界征服とかに乗り出すわけでもなく、まずは異世界のあちこちを放浪しながらパソコンを配り歩いていたわけだけれど、自分がつい育ててしまった巨大樹が観光地というか信仰の対象になっていてびっくり。
なんとなく作っちゃった大木の頂上に挑む者が続出で、しかも死者が何人も出ていると聞いたら、さすがになんとかしなくちゃいけないわけで……。
そこで超絶美人な身長15mのおねえさんと死の山に向かうことになるあたりが、「異世界ぶらり脱力ファンタジー」。海に行って人魚を助けたり、ジャガイモの馬車でシンデレラを助けたり……と、確かに人助けをして回っているのだけれど、とても良いことをしているような雰囲気にならないし、かといって欲望むき出しでギラギラした話にもならないところがいいね。太郎は大魔力をくだらない使い方しかしないけれど、彼よりバカなことをするヤツはいて、すべてがほどほどに生ぬるい。そこがいい。
とりあえず今回は、ナイトさんのビキニアーマーがすべて持ってっちゃった感があります。
【俺と蛙さんの異世界放浪記3】【くずもち】【笠】【アルファポリス】【異世界ぶらり脱力ファンタジー】【ジャックと豆の木】【シンデレラ】【ラピュタ】【ビキニアーマー】