サイエンスライターはこうやって学者に鍛えられるようです。若手の論文査読プロセスに同じ。
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「アスファルトのほうが熱の、、、、排出量も多い」
アスファルトからは建築物のような人工排熱は出ませんので、違和感があります。日中の太陽放射由来の蓄熱が夜間に放出される、という意味ではその通りなんですが。
「この熱が集まると、ヒートアイランド現象を、、、」
自動車のエネルギー効率は25%程度。つまり、排気や(一部が)車体から直接大気へ75%。運動エネルギーがブレーキ時にタイヤから一部路面へ25%。ということで表現に違和感があります。
「部屋の中で冷えた熱を室外機から」
室外機から出るのは、エアコンにおける熱交換過程の結果、室内の空気から冷媒(フロンガスなど)へと奪われた熱が、室外機において空気に戻される、つまり、熱気として放出される熱です。
「理論上、建物の温度は変わらない、、、」
住宅のベランダの室外機のように熱気を放出していないので、建物周辺の気温は上昇しない、という意味です。
「プラスマイナスゼロ」
室内の気温を一定にキープするために、外部から室内へ侵入する熱をそのまま外へ汲み出している、という意味です。
「電気を発電するために利用されるエネルギーの方が」
上述の熱の汲み出しには電力が必要であり、その電力も最後は熱となって環境中へ拡散するはずなので、その分だけが気温上昇に効いてくる、という意味です。
「外壁の温度はあまり上がりません」
外断熱の場合にくらべると相対的に上がりません、という意味です。
「太陽の熱や光が、、、、傘の中で反射し」
熱は反射しません。太陽や地面からの(UVを含む)短波放射(熱赤外線ではない)が物体表面に当たって、反射もしくは透過しなければ、残りの放射エネルギーはその場で熱に変わります。そして接している空気を温めます。
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