頼子百万里走単騎 "Riding Alone for Millions of Miles"

環境学者・地理学者 Jimmy Laai Jeun Ming(本名:一ノ瀬俊明)のエッセイ

2017年4月13日(血族結婚)

2019-06-25 19:13:47 | 日記

連休中に実家の近くで、地元の大学や自治体とタイアップして、自然地理学にフォーカスした巡検(社会人大学院レベルを想定)をやろうというプランがあり、教材作成に着手してみたところ、CiNiiやJ-Stageでは「辰野町」「上伊那&自然」で出てくる文献の多くが、地質学、地形学、気候学(古い)、人類学(民族学的に特徴があるらしい)、(森林など)植物生態学、水文学に関するもので、興味をそそられるものも少なくなかったが、どんぴしゃり使えるというものはほとんどないので、やはり町誌や郡誌の自然編、信濃教育出版社などの出している単行本など(すべて実家の親父の本棚に鎮座しているので目下アクセスできず)をベースにしたほうがよさそうだ。

そんななか、こんな文献を発見。幕末まで調べた限りでは、うちのご先祖はこんなことはやっていない。

民族衛生 Vol. 17 (1950-1951) No. 5 P114-116, A9

長野縣上伊那地方に於ける血族結婚に就て

窪田義信1), 福田邦三1), 石原房雄1), 古川眞澄2), 柴幸恒2)

1) 上伊那國民保瞼直営療養担当者研究会 2) 上伊那地方事務所

1.長野縣上伊那の三十一ケ町村に就て現在夫婦の全体調査を行い,血族結婚の濃厚度を檢した.総数で言つて血族結婚15.79%,イトコ同志結婚が9.88%,イトコとイトコの子の結婚が1.71%,マタイトコ同志の結婚が4.19%であつた.

2.この人口集團の同系結婚の指標はイトコ同志單位で云つて0.1178

3.全町村の内で血族結婚の最も高率なのは川島村の28.4(16.43+3.62+8.21)%,同系結婚の指標は0.2029であり,また比較的最も低率なのは高遠町で9.5(6.65+1.21+1.66)%,同系結婚の指標は0.0767であつた.

実家の近所は本当に多かったのだろうか?

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1 コメント

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Unknown (本人)
2022-01-01 18:32:43
明治以前は徒歩社会なので横川の谷(川島)でも隣の部落は別の街という感覚だったとうちの親が。
曾祖母も数km離れた隣の部落(門前)より嫁いできた。
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