みなさんこんにちは、平野です。
今回は、11月19日の世界子ども虐待防止の日、についてお伝えします。みなさんはこの日をご存知でしたか?
【検索結果 O件】
11月20日は世界こどもの日、これはとても有名ですね。この日は、国連世界子ども権利条約が1989年に採択された日です。この前日にあたる11月19日が、冒頭に申し上げたとおりの「世界子ども虐待防止の日」なのですが、あまり耳慣れない気がします。そこでグーグルでネット検索してみました。
キーワード 世界こどもの日/11月20日 9700件
キーワード 世界子ども虐待防止の日/11月19日 0件
この「世界子ども虐待防止の日」は私の訳語なので、他にも試してみたのですが、結局ヒットしませんでした。少なくとも日本ではマイナーな日であることは確かなようです。
【検索結果 5000万件】
実はこの日は、最近NGOの提唱によって世界子どもの日の前日に設定された日なのです。ですから、あまり知られていないのは当然かもしれません。しかしながら、「World Day for the Prevention of Child Abuse」で検索すると、5000万件以上のヒットがあります。ということは、どこかのNGOが勝手に言っているだけ、などという次元の話ではないのです。
「世界子ども虐待防止の日」は、1991年の3月8日(世界女性の日)にスイスのジュネーブで結成されたNGO、WWSF=Women's World Summit Fundationによって提唱され、2000年から毎年11月19日と定められました。WWSFは、国連の社会経済理事会で協議することのできる地位を持ったいわゆる“国連NGO”となっています。
【この日の持つ意味】
WWSFによると、この「世界子ども虐待防止の日」は、政府や市民社会に、子どもの権利の推進、特に国連子どもの権利条約の中で子どもの虐待を禁じている第19条、そして子どもの性的搾取や子どもポルノを禁じている第34条を守ることにおいて、より積極的な役割を果たすよう啓発する意味で立ち上げられました。
2001年からは多くの国の多くのNGOが賛同し、その輪は広がっており、同年には、国連のコフィ・アナン事務総長も賛同のメッセージを寄せています。また、現在では609を超えるNGOが賛同団体として世界各地で様々な意識啓発イベント等を開催しており、国連難民高等弁務官ならびに国連子ども売買・子ども買春・子どもポルノ特別報告会がこの「世界子ども虐待防止の日」のスポンサーとして名を連ねています。
そして今年の11月19日、前回まででご紹介してきたHCCのシェルターにおいて、子どもたちはもちろん、地元の警察官や名士を集めたワークショップが行われました。次回はその模様をレポートします。
【参考】
国連子どもの権利条約第19条と第34条(国際教育法研究会訳)
第19条 (親による虐待・放任・搾取からの保護)
(1)締約国は、(両)親、法定保護者または子どもの養育をする他の者による子どもの養育中に、あらゆる形態の身体的または精神的な暴力、侵害または虐待、放任または怠慢な取扱い、性的虐待を含む不当な取扱いまたは搾取から子どもを保護するためにあらゆる適当な立法上、行政上、社会上および教育上の措置をとる。
(2)当該保護措置は、適当な場合には、子どもおよび子どもを養育する者に必要な援助を与える社会計画の確立、およびその他の形態の予防のための効果的な手続、ならびに上記の子どもの不当な取扱いについての実例の認定、報告、照会、調査、処理および追跡調査のため、および適当な場合には、司法的関与のための効果的な手続を含む。
第34条 (性的搾取・虐待からの保護)
締約国は、あらゆる形態の性的搾取および性的虐待から子どもを保護することを約束する。これらの目的のため、締約国は、とくに次のことを防止するためのあらゆる適当な国内、二国間および多数国間の措置をとる。
(a)何らかの不法な性的行為に従事するよう子どもを勧誘または強制すること。
(b)売春または他の不法な性的行為に子どもを搾取的に使用すること。
(c)ポルノ的な実演または題材に子どもを搾取的に使用すること。
全条文はこちらをどうぞ↓(子ども権利条約ネットワーク)
http://www6.ocn.ne.jp/~ncrc/doc_1crcj.htm#1_19
WWSF http://www.woman.ch/children/1-introduction.asp
しまった!11月19日なにもしてない!
だいじょうぶ、できることはいつでもあります ↓
http://jicrc.org/pc/member/index.html
今回は、11月19日の世界子ども虐待防止の日、についてお伝えします。みなさんはこの日をご存知でしたか?
【検索結果 O件】
11月20日は世界こどもの日、これはとても有名ですね。この日は、国連世界子ども権利条約が1989年に採択された日です。この前日にあたる11月19日が、冒頭に申し上げたとおりの「世界子ども虐待防止の日」なのですが、あまり耳慣れない気がします。そこでグーグルでネット検索してみました。
キーワード 世界こどもの日/11月20日 9700件
キーワード 世界子ども虐待防止の日/11月19日 0件
この「世界子ども虐待防止の日」は私の訳語なので、他にも試してみたのですが、結局ヒットしませんでした。少なくとも日本ではマイナーな日であることは確かなようです。
【検索結果 5000万件】
実はこの日は、最近NGOの提唱によって世界子どもの日の前日に設定された日なのです。ですから、あまり知られていないのは当然かもしれません。しかしながら、「World Day for the Prevention of Child Abuse」で検索すると、5000万件以上のヒットがあります。ということは、どこかのNGOが勝手に言っているだけ、などという次元の話ではないのです。
「世界子ども虐待防止の日」は、1991年の3月8日(世界女性の日)にスイスのジュネーブで結成されたNGO、WWSF=Women's World Summit Fundationによって提唱され、2000年から毎年11月19日と定められました。WWSFは、国連の社会経済理事会で協議することのできる地位を持ったいわゆる“国連NGO”となっています。
【この日の持つ意味】
WWSFによると、この「世界子ども虐待防止の日」は、政府や市民社会に、子どもの権利の推進、特に国連子どもの権利条約の中で子どもの虐待を禁じている第19条、そして子どもの性的搾取や子どもポルノを禁じている第34条を守ることにおいて、より積極的な役割を果たすよう啓発する意味で立ち上げられました。
2001年からは多くの国の多くのNGOが賛同し、その輪は広がっており、同年には、国連のコフィ・アナン事務総長も賛同のメッセージを寄せています。また、現在では609を超えるNGOが賛同団体として世界各地で様々な意識啓発イベント等を開催しており、国連難民高等弁務官ならびに国連子ども売買・子ども買春・子どもポルノ特別報告会がこの「世界子ども虐待防止の日」のスポンサーとして名を連ねています。
そして今年の11月19日、前回まででご紹介してきたHCCのシェルターにおいて、子どもたちはもちろん、地元の警察官や名士を集めたワークショップが行われました。次回はその模様をレポートします。
【参考】
国連子どもの権利条約第19条と第34条(国際教育法研究会訳)
第19条 (親による虐待・放任・搾取からの保護)
(1)締約国は、(両)親、法定保護者または子どもの養育をする他の者による子どもの養育中に、あらゆる形態の身体的または精神的な暴力、侵害または虐待、放任または怠慢な取扱い、性的虐待を含む不当な取扱いまたは搾取から子どもを保護するためにあらゆる適当な立法上、行政上、社会上および教育上の措置をとる。
(2)当該保護措置は、適当な場合には、子どもおよび子どもを養育する者に必要な援助を与える社会計画の確立、およびその他の形態の予防のための効果的な手続、ならびに上記の子どもの不当な取扱いについての実例の認定、報告、照会、調査、処理および追跡調査のため、および適当な場合には、司法的関与のための効果的な手続を含む。
第34条 (性的搾取・虐待からの保護)
締約国は、あらゆる形態の性的搾取および性的虐待から子どもを保護することを約束する。これらの目的のため、締約国は、とくに次のことを防止するためのあらゆる適当な国内、二国間および多数国間の措置をとる。
(a)何らかの不法な性的行為に従事するよう子どもを勧誘または強制すること。
(b)売春または他の不法な性的行為に子どもを搾取的に使用すること。
(c)ポルノ的な実演または題材に子どもを搾取的に使用すること。
全条文はこちらをどうぞ↓(子ども権利条約ネットワーク)
http://www6.ocn.ne.jp/~ncrc/doc_1crcj.htm#1_19
WWSF http://www.woman.ch/children/1-introduction.asp
しまった!11月19日なにもしてない!
だいじょうぶ、できることはいつでもあります ↓
http://jicrc.org/pc/member/index.html