こんにちは、長島です。10月6日に、ベルギー人男性、フィリップ・デザールが少年に性的虐待をした罪で服役し、釈放後にその少年の母親と結婚しようとしているという記事を紹介しました。今回はその続報として、カンボジア国内のいくつかの子ども保護団体が、デザールを国外追放するよう求めているという記事をボランティアの方に訳していただきました。
シーライツとしても今後、特に加害者が日本人の場合、今回のような抗議活動に参加していきたいと思います。
最終的にデザールは9月末に国外追放されたのですが、そちらの記事も追って掲載します。
子どもの性的搾取をなくすためにご支援ください。
詳しくは、http://www.c-rights.org/join/donation.html
写真は、今回の抗議活動の中心となったローカルNGO・APLEの報告書、"Survey on street-based Child Sexual Exploitation in Cambodia"より。©APLE
カンボジアデイリー紙 2009年7月18-24日ウィークリー・レビュー
プラック・チャン・トゥル記者
NGO、子どもを性的虐待したベルギー人の国外追放を請願
子どもへの性的虐待で前科ニ犯のフィリップ・デザール(ベルギー国籍)の国外追放を政府に求める請願書をNGOがまとめ、国内の児童保護団体に賛同を呼びかけている。
デザール氏は、90年代に子どもをレイプし虐待した罪でベルギーにて3年間服役、2006年にプノンペン市裁判所にて18年の有罪判決を受けたが、控訴審で刑期が短縮され、今年4月に釈放された。そして同月、彼によって被害を受けた少年が住むバンテアイ・メアンチェイ州へ移った。
ネッス・サヴーン国家警察長官に宛てられた請願書の写しには、「私たちは、内務省入国管理局がデザール氏のカンボジアのビザを取り消し、内務省が彼に国外追放を命じるよう、要請します」と記されている。
請願書では、デザール氏の現住所を問題視している。「少年への虐待が再び行なわれるリスクの高さ、同じ状況が続くことで生じる少年の当惑やトラウマを懸念する。また、デザールと同居する11歳の弟が性的虐待を受けるリスクも高い。」と指摘、「彼をこのような状況に置くことを容認すれば、子どもたちや地域社会に対し、犯罪を通報することは無意味であり、外国の性犯罪者はカンボジア国内では刑罰を逃れられるという、間違ったメッセージを送ることになる。」
請願書をまとめたAPLE(Action Pour Les Enfants=子どものための活動)のサムレアング・セイラ代表は、11団体に送付した請願書にはすでに4団体が署名したと話している。
国家警察スポークスマンのキエット・チャンタリッス氏と内務省スポークスマンのキエウ・ソペアック中尉からのコメントは水曜日には得られなかった。
イッス・ラディ法務省次官は水曜日、裁判所が服役後の国外追放を命じていないため、法的には、デザール氏が再び罪を犯さない限り国外追放は不可能であると話している。
「新たな不法行為があれば政府は措置をとり、それから国外追放となるだろう」とラディ氏は語った。
(翻訳・小味かおる他 2009年9月16日)
シーライツとしても今後、特に加害者が日本人の場合、今回のような抗議活動に参加していきたいと思います。
最終的にデザールは9月末に国外追放されたのですが、そちらの記事も追って掲載します。
子どもの性的搾取をなくすためにご支援ください。
詳しくは、http://www.c-rights.org/join/donation.html
写真は、今回の抗議活動の中心となったローカルNGO・APLEの報告書、"Survey on street-based Child Sexual Exploitation in Cambodia"より。©APLE
カンボジアデイリー紙 2009年7月18-24日ウィークリー・レビュー
プラック・チャン・トゥル記者
NGO、子どもを性的虐待したベルギー人の国外追放を請願
子どもへの性的虐待で前科ニ犯のフィリップ・デザール(ベルギー国籍)の国外追放を政府に求める請願書をNGOがまとめ、国内の児童保護団体に賛同を呼びかけている。
デザール氏は、90年代に子どもをレイプし虐待した罪でベルギーにて3年間服役、2006年にプノンペン市裁判所にて18年の有罪判決を受けたが、控訴審で刑期が短縮され、今年4月に釈放された。そして同月、彼によって被害を受けた少年が住むバンテアイ・メアンチェイ州へ移った。
ネッス・サヴーン国家警察長官に宛てられた請願書の写しには、「私たちは、内務省入国管理局がデザール氏のカンボジアのビザを取り消し、内務省が彼に国外追放を命じるよう、要請します」と記されている。
請願書では、デザール氏の現住所を問題視している。「少年への虐待が再び行なわれるリスクの高さ、同じ状況が続くことで生じる少年の当惑やトラウマを懸念する。また、デザールと同居する11歳の弟が性的虐待を受けるリスクも高い。」と指摘、「彼をこのような状況に置くことを容認すれば、子どもたちや地域社会に対し、犯罪を通報することは無意味であり、外国の性犯罪者はカンボジア国内では刑罰を逃れられるという、間違ったメッセージを送ることになる。」
請願書をまとめたAPLE(Action Pour Les Enfants=子どものための活動)のサムレアング・セイラ代表は、11団体に送付した請願書にはすでに4団体が署名したと話している。
国家警察スポークスマンのキエット・チャンタリッス氏と内務省スポークスマンのキエウ・ソペアック中尉からのコメントは水曜日には得られなかった。
イッス・ラディ法務省次官は水曜日、裁判所が服役後の国外追放を命じていないため、法的には、デザール氏が再び罪を犯さない限り国外追放は不可能であると話している。
「新たな不法行為があれば政府は措置をとり、それから国外追放となるだろう」とラディ氏は語った。
(翻訳・小味かおる他 2009年9月16日)