黄昏叔父さんの独り言

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 7MHz帯運用時のトラブル原因が判明した。

2020年11月14日 19時33分42秒 | アマチュア無線

 

      

 

 

 先週辺りから天気の良い日に点検して居た当局の使用して居るクリエート社の714Xのアンテナが以前運用中に時々不調に成り(SWRが突然変化する症状)困っていた。

 

 今年の秋台風10号は大型台風で事前の台風情報では途轍もない大風が吹くとの事で不安を感じた私は当局では一番大きいアンテナである此のアンテナの各エレメントをブームから外し地上に降ろし、ブームだけはタワーの支柱に仮固定して此の台風を凌いだ。幸いな事に此の台風は九州の西方の海上で勢力を弱め私の住む徳島県には大きな影響は無かった。

 

 此の11月に入り日本に対する大型台風の襲来の可能性は無く成って来たので今月の初め頃から再びタワーの上に’714Xを取り付ける為の準備作業に入ったが各エレメンを地上に降ろして居たので此の原因を探る絶好の機会と思い各エレメントに付いているトラップ・コイルやローディング・コイル部分を全数分解して点検して診た。

 

 此のアンテナは7・14・21MHz帯が運用出来るトライバンダーだが症状が出るのは7MHz帯だけだったので原因は7MHz帯に関係する部分に問題があるのだろうと想像して輻射器の7MHz用のローディング・コイルが入って居るケース内を分解してみたら、案の定2番目の写真の向って左側のローディング・コイルの端末と先端側のエレメント・パイプを接続するビスナットが2ターン程、増し締め出来る程緩んでいて絶縁材が少し焼けて両方を接続するネジは可也黒ずんでいた。

 

 最初の写真はもう片方のエレメント側の問題の無いローディング・コイル接続部分、此方もコイルの右側(給電側)の接続部は少し黒く成って居るが此れは導電グリスに寄る物、2番目の写真のコイル、先端側は周囲が暗かったのでストロボを使った為に絶縁材の炭化は一寸解かり難い状態、3番目の写真は導電グリスの塗付と次は絶対緩まない様にダブル・ナットで処理した最終段階の写真

 

 多分、普段は微妙な接触状態で何とか高周波は通電して居たのだろうがローディング・コイルに寄るロス等で発熱などが起こると接触不良に成って居たのか?はたまた高周波エネルギーに寄って此のコイルは可也振動して居るのかも知れない。少なくてもドライバーで廻すと二回転する程の緩みだったので此の様な事が起こらない事にはネジとナットが自然に緩む事等は一寸考え難い。

 

 接触不良に至った原因は如何もハッキリとはしないが?明らかに此のナットの緩みでは駄目だと思える事が解かったので次に此のアンテナがタワーの上に上がった際には本来の性能を発揮してくれるだろうと確信して居る。其れ以外のトラップ・コイル等も丸いアルミケースを外し全て点検したが問題と思える部分は無く、元の状態にして各エレメントに2回目のテナコートを塗りエレメント関係の確認作業は終った。

 

 後はタワーの支柱に仮固定されたブームに各エレメントを取付け最終的にタワーの天辺のマストポールに固定すれば終わりだが此の作業はタワーの途中に安全ベルトでぶら下り取り付ける作業なので骨折り作業だが遣るしか無い。 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 


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