きままな旅

きままな旅ときままな日記

2018/10/14 多治見市諏訪町にある諏訪神社で棒の手の奉納と木曽源氏一族を訪ねた。

2018-10-16 | 尾張文化の会

2018/10/14岐阜県多治見市諏訪町にある諏訪神社で「棒の手」の奉納を訪ねた。
 JR古虎渓駅と諏訪神社にて5名が集合し諏訪神社「棒の手」の奉納と木曽源氏今井四郎兼平の一族を訪ね、諏訪町を歩き廻った。のち坂を上り東海自然歩道を横切りながら山越えをして愛知県春日井市押沢台5丁目でバスに乗りJR高蔵寺駅へ向い解散した。
 木曽義仲の股肱の臣である今井兼平は主君と共に琵琶湖畔の地で戦死したが生き残った一族が追手を逃れ隠れ住んだ地の伝承があり、諏訪町の人口の半数が「今井姓」を名乗っていること。
 また、木曽源氏の心の拠り所は「諏訪湖」と後方に高くそびえる「霧ヶ峰」であったことから諏訪神社の字名を「天ヶ峰」と名付け崇拝していたのではないだろうか。
〇コースは多治見市指定の「名木と木曽源氏ゆかりの地コース」コース42に従って廻った。

①諏訪神社
 創建は不明、祭神は建御名方神と云う。
 毎年(10月15日前後)祭礼時には、県重要民俗文化財の「小木棒の手」で流派は『無二流』である。
 神殿には餅まき用の「奉納餅」がお供えしてあります。
 「小木棒の手」の案内板には岐阜県唯一の棒の手と記載があり愛知県の直ぐ隣と感じました。
    
〇資料館の武具
祭りの当番宅に用意してあったのを見学させて頂きました。
展示物には棒、槍、長刀、真剣、笠、和傘、木刀、鎖鎌と珍しい櫂(かい)がありました。
「のぼり」「武具」「馬の塔」
  
〇奉納の「無二流」小木棒の手
 中割(なかわり)は4名ぐらいで行列の各所に分散して入り、隊列の組み立ての配慮、指導を行う、棒の手演技の進行を行い演舞前には塩で清めたのち始る。紋付袴の方が「中割」です。
 
 
    
②諏訪のイチヨウ
諏訪公民館の向かい側にあるイチヨウの木は、市の保存樹に指定されている。

③今井四郎兼平の碑
木曽義仲の家来で義仲四天王の一人です。
  
〇塚誌
琵琶湖畔の粟津の戦いで敗れた 木曽義仲に敗走の途中追訶の
手を逃れて山深いこの地に隠在し 時至には挙兵の夢もむなしく
八00有余年の歴史と共にこの 塚に奥深く今井家の祖として
人に伝える。   昭和五十五年五月  (小生が読んだ・・・です。)

④不動明王
笠原観音から分身してもらい、現在地に建立されました。
 
⑤薬師堂
流行病の平癒を願い、尾張から薬師如来をもらい受け建立されました。

⑥水落ち観音
観音岳から湧き出る岩清水は万病平癒成就の霊水と言われています。
  
この霊水より上は東海自然歩道だけで生活排水はありません。

〇岐阜県と愛知県の県境付近の案内標識と東海自然歩道の入口階段
 
〇小木田神社
 春日井市小木田神社の創建は養老三年(719)で現在の祭神は大己貴尊・素盞鳴尊・少彦名尊及び菅原道真である。愛知県指定無形民族文化財に指定されている「源氏天流」棒の手が祭礼に奉納されている。
 貴船神社の昔は小木田神社の境外社であった。天和三年(1683)に再建された棟礼があるが創建等は不明である。祭神は闇龗神及び天照大神である。(春日井の神社、市郷土史研究会発行より)
 石標には郷社とあり、明治なって定められたもので、官社と諸社(民社)に分けられ諸社は県社、郷社、村社とあり、郷社は村社より格上で広い範囲の代表に位置づけの神社と云う。
〇貴船神社の「源氏天流」棒の手

    

2018/10/21「春日井祭り」での神屋町「棒の手」 演舞です。
流派は「真影流(しんかげりゅう)」です。
     
以上

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