with my Cobby

趣味の写真・カメラを中心にした雑記、愛犬Cobbyとの散歩撮を中心にオールドレンズ記事もプラスしてアップしています。

九州 4:極上!あか牛とラピュタの道...

2015年09月29日 | 01. ドライブ・旅行記

​3日めは早朝から天岩戸神社のパワーをたっぷりと浴びていざ熊本・阿蘇~くじゅうへ向けてスタートしました。

この阿蘇から久住高原にかけてだけは天気であって欲しいと思ってましたので、高千穂を出る朝から素晴らしい天気で「高千穂パワー」をいただいたなあと嬉しかったですねえ。

宮崎と熊本の県境はループ橋、初めて走る娘達は結構感激してましたね(笑)、ここを抜ければ熊本県。


高森町に入りました、景色がガラッと変わりますねえ、これからは阿蘇の山々とずっと一緒に走ります。


熊本に入る前から空の青さだけでなく様々な形の雲が入れ代わり立ち代わり見られるんですが、そのスケールがすごいですよね。やはり空が広いせいですかね…。


外輪山です、世界一のカルデラはやはり半端じゃ無いですね。


レンズが18-35mmの広角付けて撮ってましたのでこれ以上大きく撮れなかったが、中央に牛がたくさんいるんです、阿蘇パノラマラインに入ってますね。雲の白さに目が痛いくらいでした^^。


もうこんな所まで来てしまいました、時刻は10:40烏帽子岳ですよね。この麓の草千里ヶ浜へ向かってます。この辺りで中岳からでしょうか温泉の匂いというか硫黄の匂いがずいぶんとしてました。この白いものは雲じゃないみたいで、中岳の噴煙のようですね。


そして草千里ヶ浜へ到着です、烏帽子岳からこちらへ向かって素晴らしい流れの雲が…スケールでかいですね。


もうほとんど雲が主役ですね、風も少しあり雲がどんどん流れていきます。


だから草千里ヶ浜の景色もどんどん変わっていきます・・・。


素晴らしい天気の下で記念写真です^^v。


目の前の駐車場へ車を入れましたが、こちら中岳方向はものすごい噴煙!

私達が訪れたこの一週間後この「中岳第一火口」が噴火したんですよね!!テレビでこの駐車場から噴火の様子が映されていましたが、凄まじかったですねえ。

この時でまだ噴火口そばのロープウェイ駐車場までは行けましたが今回のの噴火で周囲4kmまで規制されてしまいこの草千里ヶ浜も行けなくなってしまいました!

もう私達はラッキーとしか言えましぇん! 天岩戸神社をきっちりとお参りしたおかげかなあといたく感謝しています。


馬に乗って草千里を・・・という観光引き馬はありましたが、残念ながら放牧された馬は見当たりませんでした。でもこの景色は素晴らしいですよね。前回の茶色一色の世界と打って変わって緑の世界はとても魅力的です。


しばらく果てしない草原の草千里ヶ浜を楽しんだり女性陣はトイレと言ってはおみやげを見に行ってたりとそれぞれに楽しんだあとはまずお昼前のハイライト「あか牛」をいただきに行きます。

草千里ヶ浜の先を大観峰方面ではなく阿蘇大橋を目指して走ります。分岐を過ぎてすぐに目の前に現れたのは素敵な形の「米塚」でした。


こちらのコースからは米塚がとても近く見ることができますね、前回大観峰方面のコースだったのでここまで大きな米塚は見れませんでした。

この空と米塚、素晴らしい色です。ただ少し味気ない風景でした。これが大観峰目指したコースからだと外輪山を背景とした米塚の遠景が見られそれは素敵な景色なんです。前回3月の時は「阿蘇一番の景色」として記憶にあります。まあ両方見られたということで満足しますかね…。


さて道はくねくねけっこう細い道も使いながら東海大学入口横にあるこちら「ごはん処まるでん」に到着です。

この写真は食事後帰る前にとったものですが、お昼時ともなるとすごいです、平日でも外に何グループか並んでいましたよ。少しだけ早めに伺って大正解でした^^。


こちらはお店の入口、しっかりと「あか牛料理認定店」の看板が下がってます。期待を胸に入店します。


近くには東海大学もあり、学生さんのためのメニューもたくさんあるそうですが、これは私達観光客用のメニューのようです。まああか牛を食べに来たのですからこれでOKなんです(笑)。

私たちは両ページ一番上の2品を注文しました、次女がカレーは胃にくると言って「あか牛ステーキ鉄板焼き定食(肉200g)」で、その他5人はすべて一番人気の「あか牛ステーキカレー(肉100g)」にしました。


まず運ばれてきたのは次女のステーキ!もうジュー・ジューいってます。湯気で肉の写真がはっきり撮れません(笑)。

 

あか牛の「ランイチ」というヒレ肉につづくおしりに近い希少部位を使っているそうです。

見た目からしてとてもボリュームありますよね…、こっちが良かったかな(笑)。次女は食後とても幸せそうな顔をしてましたよ(笑)。

 

でも後からきた人気No.1のこちらの「あか牛ステーキカレー」も負けてませんね、カレーも美味しくこちらにもゴロッとした大きめのスネ肉が使われていますし、100gのステーキが付きます。


カレーに合わせてかあまり熱々にしてません、温かいくらいかな。

でもこちらもおいしかったですよ~、この柔らかさは半端じゃ無いです、ほぼレア気味に焼いてくれてます。

カレーもほぼ一人前ついてますから男の私でもほぼ満腹、またこのカレーがとても美味しいんです、辛さは程々ですが自家製スパイスで調節できますし、入っているあか牛のスネ肉も大きくカレーだけでも十分なくらい。


このあか牛の美味しさは特筆モノでしたねえ。私達が12時前に入店した時は席が半分ほどあいてましたが、次から次へお客様が入ってきてすぐに満席です。お会計をして外に出ると車が店の周りにたくさん!2~3グループが行列を作っていました・・・。この「ごはん処まるでん」さんはちょっとした穴場ですね、とても満足度が高いですしCPも高いと思います。

さあ6人美味しいあか牛で満腹になったらいよいよこの阿蘇大橋を渡って外輪山(ミルクロード)へ入り待望の「ラピュタの道」へ向かいます。


豊後街道からミルクロード入口交差点を左折して現れる長~い直線道路です、気持よかったです。


ミルクロードに入り右に阿蘇五岳が見え始めると空にちょっとした異変が・・・


低い、そして厚い雲が垂れ込めてきたんです。雲の下はまだまだ見晴らしは利くので問題ないのですが、不安が募ります(笑)。

そんな中順調に道を進み13:10ころ「ラピュタの道」へ到着です。

この低い雲ですよ・・・、高いところだけにいままで見たこともないような一風変わった景色が見られました^^。


駐車場というのは無いのですが、ちょっとした広場に車を止めてみなで上の写真の道を少し降りていきます。

最初のヘヤピンカーブ突端が一番の展望場所になりますかね、まさにその崖上にこの誰かが書いた大きな岩がど~ンとありました。


この景色です!ちょっと異様な景色といえるものでしたねえ。これだけ視界の開けたとても高いところにいるんですが、ご覧のように視界の上半分が厚い重たい雲に遮られ「阿蘇五岳」の上ギリギリまでしか見えないんです、「見えてよかった~」です。


右を見るとこのラピュタの道の軌道が見られます、きれいでした。とてもクネクネしてます、見る分には素敵ですが、実際走ってきた人の話では「クルマでは二度と走りたくない」というくらい狭く荒れた道のようです(笑)。


バイクとか自転車のほうが楽しいのかもしれません・・・。実際自転車の方も多かったですよ。この狭い道は昔から地元の方が家畜などを載せて行き来しているようで、有名になってから車やバイクとのスレ違いなども多くなりブレーキを掛けた時に家畜が倒れて怪我をしないかヒヤヒヤしているそうです。

これはちょっと困りものですよねえ。せっかくここまで来て走りたいのはわかりますが、見るだけにしましょうよ!それと『ゴミ!』これは絶対イカンと思いました。車を止められる場所の周りに結構お菓子の袋とか落ちてるんです、これ全部地元の方が片付けるそうです。

駐車場はおろかトイレもないところなんですからそのつもりで来るべきですよね、ちょっと悲しかったです。

さて、空はどんどん雲が黒くなってきます(T_T)。


雲の下は結構陽が差して明るいんですが・・・、いまのうちにと全員で記念写真です(笑)。


大観峰方面の景色も素晴らしかったです、阿蘇のカルデラを見渡せますのでそれはスケールがでかいです。


「阿蘇のカルデラは世界一」といいますが、実際の世界一はインドのトバカルデラだそうで、日本でも北海道の屈斜路カルデラに続く2番目だそうですが、それでもこのスケールはなんともいえませんでしたねえ。

なんやかんやと皆でこの素晴らしい、そして風雲急を告げるような空と雲の中40分ほど景色を楽しんできました。いつかは見てみたい「絶景」をようやく見ることができた満足感、思い残すことはありましぇんという感じ・・・(笑)。

くじゅう高原、そして湯布院に続く・・・​



九州 3:天岩戸...神話の里へ

2015年09月26日 | 01. ドライブ・旅行記

二日目の続き・・・、​

高千穂峡での素敵な散策の後は宿泊地である天の岩戸まで車で15分ほど、天岩戸神社は翌日朝一番で参拝しようと計画していたのだが調べると社務所にお願いすれば宮司さんが御神体である天の岩戸を案内してくれるというではありませんか、これは経験しておかねばということでなんとか社務所の締まる5時前までに到着できればラッキーと後半は時間を調整してみたのだ。

前述したように道の整備でだいぶ時間稼ぎができたおかげで余裕を持って天岩戸神社へ向かうことができた・・・、これはその向かう途中の素晴らしい棚田の眺めです。

 

順光なので立体感はあまり感じられないが実際は背景の山々との色のコントラストがはっきり出た素晴らしい景色だった。

こちらはその意味では半逆光気味の写真で棚田の立体感がつかめると思います、ほんとに素晴らしかったですね、道路脇に車を止めてもらった娘達には『またお父さんの癖が出たよ』的な扱いでした(笑)。

 

この斜面を利用した農作業、こうして​見る分には美しいと言ってられますがその作業時はとても大変なものだろうと容易に想像ができますね、とてつもなく広いんですこれが…。

天岩戸神社が目の前という時、すごい景色!

高い山にまるでかき氷か綿アメのように覆いかぶさる真っ白な雲、とんでもないスケールで度肝を抜かれましたねえ。

天岩戸神社に到着です、といっても天岩戸神社は2箇所の神社の総称です。こちらはポピュラーなというか天岩戸神社といえばこちらの「西本宮」を指すそうです。かなり日が傾いてきました。


社務所に尋ねてみればお目当ての「天岩戸御案内」は本日最後のご案内と危なくセーフだった。

後から二グループ程の申し込みがあり揃うのを待って「御案内」が始まりました、生声でも十分聞こえると思いますが肩から小さな拡声器を下げてご丁寧に説明してくださる宮司さんです、感謝 m(_ _)m。


しっかり参拝を済ませてからの案内ということを告げられ、慌てて手水舎から西本宮拝殿に行き手を合わせる私達お騒がせ家族でした(笑)。

ご神木の招霊(おがたま)の木を見たあとこの木になる実が神楽を舞う時に手に持つ「神楽鈴」の起源だと教わりました、ホント形がそっくりです。

その後この拝殿横の扉の前で全員お祓いをしていただき中へと入っていきます、ワクワクですね。


残念ながらこれから先遥拝殿は聖域につき写真撮影は禁止。

裏にまわり夕日の影になった薄暗いエリアに立ち、頭の上の社殿に対し不思議に斜めに設えられた屋根の梁の伸びる方向を宮司さんが指し示す。そこには高千穂神話のまさに中心地「天照大神」がお籠りになった天岩戸の洞窟らしき窪みがはっきりと見えるのでした。

まさにパワースポットのど真ん中に立った心境ですね、とても神秘的でした。時間も良かったのかな、この暮れなずむタイミングというのが・・・。

遥拝殿の端まで進むとこの天の岩戸の​​​洞窟が鳥肌とともに立体感を伴い目に飛び込んで来る様はなんとも言葉に表せない感動でしたね。

この後お籠りになった天照大御神を洞窟から出てもらうために天安河原で八百万の神々が相談をし天鈿女命が舞を踊り、何を浮かれているのか気になった天照が扉を少し開けた瞬間を待ち受けて天手力男命がその扉(岩)を放り投げ、この世に再び明るい陽が戻ってきたという神話を楽しく拝聴した。

また天手力男命が投げた扉がほぼ日本のど真ん中まで届き、まさにその場所が長野県「戸隠」だというのは神話の整合性として聞いてもとても興味深かった。

とても充実した約20分間を過ごさせていただいて、まさにこの日のうちに立ち寄った甲斐があったというものだ。せっかくなのでその後西本宮を宿のチェックイン予定の時間までゆっくり散策させていただいた。​

こちらは遥拝殿を出てすぐの神楽殿、これがまた薄暗い時間帯に見るとすこぶる神秘的!


これです​​よ、まさにパワーを頂いている心境になります。この日お世話になった民宿の主人の言葉では「パワースポット」とかいう言葉は使って欲しくないそうです、地元の方々のこちらの神社を大切にし生活に根付いた信仰の厚さはとても強いものなんだなあと感じました。


感動的な西本宮参拝を終え、ようやく本日の宿「民宿天和」へ向かいます(^^)。

民宿天和_建物.jpg
(写真は民宿天和のホームページより)

こちらは4室ほどの宿ですが私達はとても広い14帖(8帖+6帖)の和室をお借りしました。とてもきれいにされ床の間まで付いた広々した落ち着いた空間でリラックスできました。


一通り書類記入などのチェックインを済ませ荷物を置いたら夕食と風呂です。

こちらの夕食はチキン南蛮なんです、私は大歓迎なのですが妻と三女は鶏が若干苦手なので朝食付きで申し込みました、また風呂はこちらの宿には家庭用の風呂しかないので近くの「天岩戸温泉」を使えるようになっているのです、広いお風呂で私としてはこれまた大歓迎なんですよね(笑)。

さっそく夕食へ向かいます、宿を出るとなんとも神秘的な夕日がたくさんの雲の向こうに見えてきました。こちら高千穂では見るものの多くが神秘的になるのかな・・・^^。


向かったのは「レストハウス雲海橋」、その名の通り高千穂峡到着直前の雲海橋のたもとにあります。メニューが豊富で宮崎で絶対また食べたかった「チキン南蛮」の評判がすこぶる良いお店なのです。

民宿天和_夕食雲海橋.jpg

店内はドライブインと言ってしまえばそれまでなのですが、明るく木材を多用した雰囲気が良くとてもリラックスできるレストランです。


ちょうど高千穂牛の焼き肉フェアが始まっており、長女と私以外は高千穂牛焼肉定食にしてました、私はもちろん「チキン南蛮定食」に決まり(笑)。

これは次女が頼んだ「鶏炭火焼き」、これも名物ですね。歯応えが良く美味しかったそうです。


こちらが妻たちの「高千穂牛焼肉定食」、出来たてのジュウジュウという音がとても食欲をそそります。柔らかくとても美味しいよと皆満足そうでしたねえ。


そして最後に出てきたのがお待ちかね私と長女の頼んだ「チキン南蛮定食」です。

胸肉ともも肉が選べるのですがもちろん食感最高のもも肉を頼みました、これがほんと歯応えがありながらもとても柔らかく食感最高!そして美味しいのです。前回サンメッセ日南の隠れ名店「レストランnoanoa」で食べたチキン南蛮を超えてました。タルタルソースの酸味と卵の甘みのバランスが絶妙でこれだけたっぷりかかっていても全然しつこくなくペロッと食べられましたねえ。


また特筆はみんなの定食に付いてくるご飯です、とうもろこしが入ったとうきびご飯です。こちらではポピュラーなのか分かりませんが、あご飯そのものも美味しいのでしょうが風味といい食感といいとても美味しくいただけました。お店の入り口に混ぜるためのとうきびが大きな袋で売っていましたが、どこでも買えるのかと思ったらおみやげ屋では殆ど見かけず長女などは悔しがっていましたね(笑)。

さてここ高千穂でも美味しいものをいただいた後は宿でもらった入浴券を使って「天岩戸温泉」へ浸かりに行きます。

民宿天和_温泉.jpg
(写真は民宿天和のホームページから)

すでに時間は夜7時過ぎでほぼ真っ暗。ところがどっこいこの温泉の前には車がびっしり!驚くばかり。

地元の方が夕食後に入りに来るみたいです、浴室も湯上がりどころもとても広いのでゆっくり入れますが驚いたのは地元の方々のおしゃべり。これがほとんど理解不能!!

前に妻と結婚30年記念で出掛けた秋田・角館のまちなかの銭湯でも同じだったが、この宮崎高千穂の言葉もまず単語からして聞き取れないほどだ(笑)。

身体を洗いながら隣のおじさんたちの会話に耳をダンボにして聞き入っていたのだが長い会話でも「天気の話かな?」くらいしか理解できなかった。

恐るべし、南北の方言!でもとても楽しかったです、どなたも気さくに挨拶を交わしてくれますしね^^。

宿へ戻り部屋に入ろうとするとご主人が話しかけてきた・・・、明日の朝食の時間と予定を聞かれた。私は日の出の時間に合わせて天安河原へ行きたいと伝えると面白い話を聞かせてもらった。

天岩戸神社でも天安河​​原でも日の出=陽が差すとはならないそうだ。まあ考えて見ればわかるのだが・・・、天安河原などへ陽が差す時間をこちらでは「夜明け」というそうだ。一瞬「えッ?」と思うが、聞けば納得だ。

周りを山に囲まれているので日の出の時間でも山が遮り陽が差さない、山から顔を出してもただでさえ谷のようになっている天安河原にはまだまだ光は届かないというのだ、なるほどである・・・それで天安河原に陽が差す時間を「夜明け」と呼んでいるというのである。この神聖な地に陽が差さないと夜明けと言わないとは高千穂らしいですね。

ありがたい話を伺って予定を変更し若干遅く日の出の時間に合わせ翌朝6時前に起床した。どうでしょう、日の出の時刻では外はまさにご主人のお話通り!​〈日の出は高千穂で5:54〉

太陽が昇ってきているのはわかるが(この時すでに6:30)、まだまだ山の陰。ようやく空が明るくなって山の輪郭が分かる程度だ、高千穂の夜明けは遠い(笑)。


準備をして6:30くらいに宿を出発、といっても車で5分とかからない。参拝の順序も宿のご主人が教えてくれた、まずは天照大神を御祭神とする東本宮へ参拝してから天安河原に向かい、そして改めて西本宮へ参拝するのが正しい天岩戸神社の参拝順序だそうだ。

まだ少し暗い東本宮。参道の石段途中だけ木漏れ日があたり少し明るいのがとても印象的なシーンだった。


と石段を登りだすといきなり神楽の音楽とともにこの天鈿女命の像が回りだし、一同びっくり仰天(笑)。なんと近代的な、人が通ると動くようにセンサーが仕込まれているようだ(^^;。


年輪を重ねた大木が多いので尚更のことこの参道は暗い、御灯明の明るさが一際目立つ。


若干空が開ける本堂の前は朝らしい柔らかな光が社を照らすが、まだまだ陽は差してこない・・・

手水舎にてお清めの後拝殿からまさに神秘的な本殿を拝見しながら本日最初の参拝だ。


こちらが拝殿奥の本殿、周りの木々の間からはすでに昇り始めた太陽が照らす明るい空が見え始める。

この少し冷たい凛とした空気になんとも身が締まる思いです。


たくさんの古木がそびえ立つ境内、この太い幹の木はてっぺんが見えなかった・・・


境内奥まで歩きご神水を通り過ぎると、その奥に短い遊歩道がありその最奥部に見られるのが崖ギリギリに立つ「七本杉」だ。この七本杉は七本根が繋がっているという不思議な杉の木だ…。


まだ暗い東本宮への参拝を済ませ次の場所へ移動する、昨日参拝した西本宮の参道を通ります。この時ようやく一部だが朝の光が拝殿入り口の屋根を照らし始めていた。


西本宮を抜け100mほどで今回一番の目的地天安河原入り口についた、左側の道路(街中)はすでに朝日が燦々と輝く状況だが、右へと下る聖域はまだまだ陽は差してこない・・・これがまさに「夜明け前」!?


入り口から300~400mほどですがこうした岩戸川沿いをまさに究極のマイナスイオンを感じながら歩きます。日の出から1時間半ほど経っているのが嘘のように薄暗い所も多く、こうして空の開けた明るい渓流を見るとホッとします(笑)。


岩戸川の流れは浅瀬が多いせいかけっこう激しい、


赤い太鼓橋を渡ってどれほど歩いたでしょうか・・・岩戸川がほぼ直角にその流れを変える広い河原の一角に大きく口を開けた洞窟が見えてきます、間口40m・奥行き30mのおびただしい数の石積みとともに神秘的というよりこの時間見ると恐怖心のほうが若干だが上回りそうな感覚です。


先頭を歩いていた次女と三女が直前で私に道を譲りました「お父さん、先に行ってくれる」と言って。この天安河原にまだ日の差さないこの瞬間、洞窟前に立つとその気持なんとなく分かりますねえ。

八百万の神々が相談のために集ったこの天安河原、そしてこの洞窟・仰慕窟(ぎょうぼがいわや)を目の当たりにするに最高のシチュエーションではないでしょうか・・・、「夜明け前」。

​神々の集った場所ということで全国から願い事の叶うと信仰がある聖地なのでなんとか怖さを抑えることができるのだろう・・・しかし実際この仰慕窟へ足を踏み入れると不思議に気持ちが凛とした空気に同化してくるようだった。

時折頭や肩に天井から水滴が落ちてくるなか、厳粛な気持ちで手を合わせる・・・振り向いて洞窟の外を見るとまるで別世界が待っている。

沢山の人々の願いの篭った積石と鳥居の先に開ける景色はまさに山頂でご来光を迎えるかのイメージである。洞窟入り口に佇み今にも朝日が差し込むかという方角を仰ぐ妻と次女の姿はとても柔らかく暖かい光に包まれているようだった…。


間近で見るこの仰慕窟は不思議にも人工的に図って掘削されたかのような展開具合である、下の写真を見るとそんな気になりませんか?これも神々に選ばれた場所が故でしょうか・・・、とても不思議でした。


時刻もちょうど「夜明け」を迎える時がきたようです。天安河原からも雲の間から陽の光が時折覗けるようになってきました。岩戸川の上流すぐそこまで光が差しています…。写真奥の空気感は実際目にしてゾクッとするほど神秘的でしたねえ。


上の写真でも見えている天安河原の突端にあった不思議な岩のくぼみ、真円に近い丸です。まるで何かを移す鏡がごとくその姿を現していました。


川の流れは先程からかわらぬ勢いを保ちながら・・・


そして天安河原を後にしようかとした瞬間、まさに一筋の光が私達の足元を照らしてくれました。


これが私達の天安河原の夜明けまでのひとときでした・・・、この夜明けを迎えるまで天安河原に立っていたのは私達6人だけでした。

この場所では6人みな言葉少なく、まさにこの霊験あらたかな雰囲気を全身で受け止めているようでした。とても良い経験でしたね。

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  本日の天安河原〈夜明け時刻〉 午前 7:38

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さてようやく何処にいても陽が差してくる時間となり、宿のご主人から教えていただいたように明るくなってから最後に天岩戸神社・西本宮をお参りすることにしました。


8時前くらいにようやく人もパラパラと見かけるようになってきます。車の行き来も増えまさにようやく日常に戻ったような感覚です、不思議ですね。

​拝殿にてこの奥にある天の岩戸をイメージしながらしっかりと願いを唱えてまいりました。


早朝からの天岩戸神社を後にして宿に向かったのが午前8時ころ、宿で朝食時間を調整していただいていたご主人にお礼を述べてしっかり朝ごはんをいただいた・・・。

民宿天和_朝食.jpg

こちらのご主人はほんとにお話が上手というか好きで、夜神楽やボートなどの季節ピーク時の楽しみ方や最近の異常な待ち時間など面白い話を美味しい珈琲をいただきながらたくさん聞かせていただきました。

特に今高千穂で何を一番に行ったり見たりすべきかなどおすすめを丁寧に教えていただけるのはありがたく、Webなどでは得られない現地ならではの情報で助かりますね、ほんとにお世話になりました。

気がつけば出発予定時間まであと少し、まあほぼ昨晩のうちに準備しているので予定通り9時過ぎにはチェックアウトして出発できました。

今日も朝から良い天気です。


やはり午前中は空の青さも山の緑も全然違いますね、この3日目の予定は「阿蘇」を楽しむですが、ホントはこのまま325号線を阿蘇外輪山までひた走り「ラピュタの道」まで直行したい気持ちでいっぱいなのですが・・・、

家族6人お昼もあるし見たいところもあちこちあるしということで予定通り車は進みます(笑)、楽しい体験をさせてもらった高千穂ともお別れです。


​​さてさてこれから訪れる阿蘇はどんな素敵なシーンを見せてくれるやら・・・、ワクワクする気持ちとともに熊本は阿蘇・高森方面を目指します。

阿蘇編に続く・・・​



九州 2:日向岬から高千穂峡

2015年09月25日 | 01. ドライブ・旅行記

​九州二日目の朝、ちょっと雲が多いが空は十分明るい。

台風18号が列島を横断しようかとしている時なのでこうした雲が多くなるのだろう、したがって光芒も見られやすくなるのだ。日向灘の広い海原をスポットライトが照らすように海面に素敵な景色をつくっていた。

 

二日目は高千穂までの移動なのでそれほど急ぐ必要はないのだが、わが家の旅行は女5人もいるので出発時間を早めている・・・とにかく出るまでの準備が女性は長いからだ(笑)。6:30からの朝食に合わせ7時前から食事場所の『パインテラス』へ向かう、明るい1階ロビーを抜けて静かなホテルの中を6人でガヤガヤと(^^)。


パインテラス、さすがにこちらのホテルの朝食はグレードが高いようだ。和・洋食でけっこう揃っているので目移りがしてしまう。

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皆で一周りしてテーブルにつくと妻と私が「洋」で娘達がほとんど和食スタイルだったのはちょっと意外だった、子どもたちが小さい時から「朝はご飯」と食べさせていた妻の努力にいまさらながら感心してしまう私でした。

結局ゆっくり朝食をとってしまい(って久しぶりの家族旅行なんでこれでよいのだが・・・時間が!)出発予定の8時前というのが守れずにホテルを出たのが8:30となった。


(とても大きなシェラトン・グランデ・オーシャンリゾート:九州一の高さ154m・43階建てだ)

前回同様に道で時間は稼​げるだろうと読んでいたのだが、ようやく繋がった東九州自動車道を使わずに下道の国道10号を選んで走ったのが裏目に出た。休み明け(月曜)のせいか微妙に車が多く渋滞ということはないのだがせいぜい時速50kmがいいところでコース走行予定時間通りになってしまった。

高速の変わらない景色よりはこうして宮崎の街の空気を感じなが​ら走れたのは良かったと思う。​​


途中「道の駅つの」で休憩をはさみ目的の日向岬へ着いたのが10時ちょうど、天気も良くて空も海もとてもきれいだった。


馬ヶ背茶屋のある駐車場から10分位きれいに整備された遊歩道を歩きます、とても空気がきれいだと感じられます。


景色が開けるとまず​​は馬ヶ背の断崖絶壁が見られます。奥行き200m幅10mの海水路、高さが70mもあり足がすくみますね。火山の噴火物や地下のマグマが冷えて固まる時にできた柱状岩(柱状節理)が素晴らしい景色に素敵なアクセントをつけています。​


その先へ進むとこうした岬の突端まで行ける場所があり、ここからの景色がまた最高なんです。


やはり早い時間に来て大正解です、海と空が素晴らしいのです(こちらは左側)。


そして右側を​​見るとまさに絶景!

独特な柱状節理海岸が深く切り込んでいて陸地から盛り上がった岩肌がまさに「馬ヶ背」、ここから見ないとこの馬ヶ背という名前の由来が​わからないのです(笑)。​

​​​

​​30分遅れが影響して少し逆光気味になってしまったが、とりあえず素晴らしい海を背景に記念写真をいただきました。


そして​​​馬ヶ背から5分と走らないで移動できるのが次に行った「クルスの海」。


この鐘は「ここを訪れた方の心を清め願いや希望を天に託すため、その象徴として願いが叶うクルスの鐘を設置しました。この鐘は人間がいたわり合い、想い合う姿を表現しています」というものだそうだ。


この自然が創りだした海水路の形が漢字の「叶う」に見えるというところがモニュメント作成の由来、絶妙なバランスで潮の道ができている。​

宮崎一とは言わ​​​​ないが素晴らしい海の眺めを子どもたちに見せることができてとても良かった。前回妻と来た時はすごい風で馬ヶ背は違った意味で絶壁のスリルと荒波を体験できたが、穏やかな海はやはりとても魅せられるものがあった。

さて宮崎の海とはこれでお別れだ、こ​​れからは山へ向かってひた走ることとなる。

​​東九州自動車道と合わせ道もずい​ぶんと整備されているようだった、高千穂へ向かう国道218号線へと続く国道10号線を北上すると延岡までは道路が完備され門川あたりから延岡南道路で高速感覚ですんなり高千穂方面の218号へ入れたのにはビックリ。これが時間稼ぎに役立ちずいぶんと予定時間から遅れた分を取り戻せた。

その国道218号へ入ると緑の山々と渓谷そしてたくさんの橋を通るのだ・・・、​​​


何度か渡っては沿って走るこの五ヶ瀬川を中心とした景色は素晴らしく、とても快適なドライブとなった。


天気も上々、道路も前回(7年前)よりだいぶきれいになっているところが多くて走りやすかった。前回の3月の茶色が多い景色と比べるからかも知れないが木々の緑と空の青さは比べようもなく気持ちを晴れ晴れとしてくれるようだった。


日向岬から​​​の良好な道の状況のおかげで高千穂峡への到着がなんと計画予定の12:20ジャストだった。

来たぞ~という気にさせてくれる素敵なモニュメント、植木で作ってあるのがまたいい味を出している。​


まずはこちらの大橋第2駐車場へ車を止める、ちょうど神都高千穂大橋を見上げる橋脚のそばである。


車から降りるといきなりクロアゲハ​​​​の大群と遭遇した、ほんとにたくさんのチョウがいたのにビックリ。8月の後半は地元でもたくさんのチョウに出会うが、このクロアゲハだけの大群というのはみごとだった。

調べると「ナガサキアゲハ」のよ​う​​​だ、そうあの北本自然観察公園での私のお気に入りの一枚「曼珠沙華」にとまった見事な蝶がこのナガサキアゲハである。​​


さあ時刻はお昼で駐車場からさっそく歩き始めてまずは腹ごしらえ、湧水珈琲の美味しさでびっくりさせてくれたこちらの「ふるさと茶房 石の蔵」さんへおじゃましました。


石造りの素敵な蔵でとてもおしゃれで​​​​す、​​前回訪問した時はWebでようやく見つけた感じだったのに今や口コミで人気が上がり「るるぶ」でも「まっぷる」でもガイドブック掲載常連のお店になってしまいました。

でも相変わらずの女将さんの優しいそ​して元気のあるおもてなしは健在で安心しましたね、今回は家族全員でここ数年の新メニュー「高千穂バーガー」をいただいてみました。変わらぬ美味しさの湧水珈琲などドリンクセットで840円だったかな、けっこうボリュームがあり高千穂牛のパティも美味しいがシャキシャキ野菜と特にこの古代黒米を練り込んだ特製バンズが美味しく食べ応え十分だった。​


コーヒーの方は私の口もかなり​鍛えられて​​きたせいか初めてごちそうになった時のインパクトはそれほど感じられなかったが、でもブラックでしっかり楽しめる優しい風味でした。

美味しい昼食を済ませ腹​ごなしにさっそく高千穂峡散策へ出かけます。カメラを向けると女性軍がなんかやってます(笑)。​​


とにかく緑、緑、​そして緑です。


ここ最近雨が多かったせいで多少流れが急ですかね・・・、


此処から先写真の90%以上が緑のような気がします(笑)。気温はどれくらいだったでしょうか、暑くも寒くもなくとても清々しい散策ができます。行きと帰りの道にバラエティを付けるため行きはこの神橋を渡りトンネルをくぐってから槍飛橋へ降りていきます。


今回感じたのは実に緑が気持ち良いこと、どちらを見ても「素晴らしい緑」です。


心身ともに癒やしてくれるマイナスイオンがどれほどでているのかは分かりませんが、普通の森や滝の数倍出ているんだろうかと思わせるところがまさにスピリチュアル高千穂峡の高千穂峡たる所以かもしれません。


この微妙な緑の違いがわかりますか、小さな湧き水の溜を中心とした緑のグラデーション、もうたまりません(笑)。


素敵な景色を創っている五ヶ瀬川、左の人間の大きさわかりますか?とてもスケールがあります。


同じく​左上に写っ​​ている大きめな岩は「鬼八の力石」、ここのところの天候のせいか注連縄が外れあまり美しくなかったのが少し寂しかったですね。

向かい側を見れば柱状節理の美しい山肌、「仙人の屏風岩」というらしい、木々の緑も美しくとても壮大な景色である。​


ここから少し歩けば有名な「真名井の滝」はすぐそこ、美しいですねえ。


清とした​​​空気と濃い緑その中に静々と流れ落ちる真名井の滝。柱状節理の美しい岩肌に挟まれて中央にかかる御橋と奥に抜けた明るい渓谷の景色となんとも言えぬ素敵なコラボレーションである。


雑誌等でよ​​く見かける写真とはちょっと違う・・・、そうです滝を真下から見られる貸しボートが一艘も出ていないのです。

後で民宿のご主人に聞いたのだが雨などで目に見えて増水していなくてもボート乗り場の足場以上に水かさが増えてしまうだけで中止になってしまうそうである。今回こそはボートに乗ろうと家族で楽しみにしていたのだが残念でした…(写真的にもトホホ)。

​​真名井の滝からおのころ池に来ました、鯉に混じってたくさんのチョウザメがいます。餌を買って気前よく投げ入れている妻(笑)。


池の周りの木なのですがとても大きなきのこが2つ、それもおもちゃのような平べったいきのこですが面白いですね。ヒラタケの一種でしょうか…。


そしてコース一番端に来て「玉垂の滝」へ、高さ5mだが幅が15mもあり横に広く全て移すのは不可能だった残念。「天の真名井の水が地下を通ってここへ流れ落ちている」と伝えられているそうな・・・目の前で見ていると妙に落ち着く不思議な滝・・・最上部に「月形」も見えている。


おのころ池に戻ると先ほどの対岸には彼岸花も咲いていた、池の中に見えるのは小さいが神聖な島で「イザナキとイザナミが持つ『天の沼矛』の先からしたたり落ちたしずくが固まってできたと伝えられる島で、2神が結婚式をあげたところ」だそうだ、高千穂峡の景色を見るにつけ眼に入るものすべてにいわれがありそうだ。​


今回は御橋ではなくこちらで記念写真をとってもらった…。この裏側には若山牧水や北原白秋の歌碑が並んでいる。


この辺りはいくつか茶店もありしばし休憩を・・・、生クリーム25.0%のクリームとラングドシャコーンでできたとってもリッチなソフトクリーム『クレミア』なるものをみんなでいただく、ひとつ500円と高めだがしつこくなくコーンの最後までとても美味しかった(笑)。


行きのはじめに見えていた五ヶ瀬川の流れがこの写真の奥に見える、帰りのこの図は柱状節理の美しい岩肌がとても印象的。自然の織りなす景観は時に人間の創造物を遥かに超える美しさを表すことがよく分かる光景である。


ひとつの渓谷に3本のアーチ橋が架かるのは高千穂峡が初めてだそうだ、この場所からはその新旧3本の橋が素敵なアングルで見ることができた。


最後は少しきつい坂・階段を娘が妻を​​気遣いながら登り駐車場まで戻った、かれこれ1時間半の高千穂峡散策でした、ボートに乗れなかったのは残念だったが今回は素晴らしい天気のなか緑豊かな高千穂峡を堪能できてとても満足でした。

時刻は午後3時、きょうは高千穂(天岩戸)泊なのでこの後は天岩戸神社を訪れるのみ。宮崎最後の地でおみやげを物色するため移動途中にあった「がまだせ市場」へ寄ってみました。​

この直売所・鬼八の蔵では人気のチーズ饅頭が売り切れていたのにはちょっとがっかりだったが、妻も娘達も有名な釜炒り茶やなぜかキーマカレーなど家族で大きなダンボール一箱分仕入れていたのでビックリ、当然地方発送をお願いした、まあ6人分のおみやげでしたしね(笑)。


このすぐ横には日本一​​になった高千穂牛直売のの『ミートセンター』がある、中の「レストラン和」で食事するのも良かったのだが値段が値段だけに見送り(笑)、ミートセンターの方が一番のおすすめだったヒレ肉を自宅と大切な家族Cobbyを預かってくれている里親のハルミさんなどに配送をお願いした。

帰ってから妻と食べたが柔らかく溶けるようなという形容詞がピッタリの美味しさだったし、直売所のせいか値段もとてもリーズナブルでこれが大正解だったようだ(ホテルシェラ​トンで宮崎牛ヒレ120g二枚で1万円だったがこちらではその1/3くらいで購入できる!)。


お向かいの小手川酒店では宮崎といえ​​ば焼酎、ということで人気のブランド『高千穂』の出たばかりの新商品『高千穂 零』を仕入れいよいよ本日最終目的地『天岩戸神社』へ向かう。

その3へ続く・・・​



九州 1:天気は上々...

2015年09月15日 | 01. ドライブ・旅行記

楽しみにしていた​娘達からのプレゼント、9月6日から3泊4日の還暦記念九州旅行の日がとうとうやってきた。

前日まで天気が心配・・・台風17号は停滞しているし18号は近づいてくるしということでこのところずっとぐずついた日が続いていた。予報でも2日くらいは雨になりそうななか6日の日曜早朝家を出た、羽田へ着いても曇り空、妻とも「なんとか雨さえ降らなければねえ」と話していた。

羽田ではまだ学生が休みなのかけっこう若い人を多く見かけた、志木から空港へバスで来たのだがちょうどいい時間の便がなく1時間以上早めに着いた、でも私達より次女・三女がもっと早くついていたのには驚きだった(笑)。

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 ​​​​羽田から宮崎への(JAL) 便はとても中途半端な時間が多い、早朝6時台の出発の次がなんと10時20分になってしまうのだ。鹿児島など他の九州の空港着なら向こうへ着いてから余裕で動ける10時台着の便がある、あまり時間が勿体無いので計画はじめの頃は(都井岬へ行こうかと)鹿児島からスタートして宮崎入りしようかと思ったくらいだ^^。

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 ​​​​私達の便は予定から10分ほど遅れて出発、いよいよ旅の始まりである…、雲より上に上がってしまえばこんなに晴れているのにねえ~って当たり前ですが(笑)。

 

 ​​​定刻より少し遅れて宮崎空港へ到着、驚いたことにとても良い天気!

雲は少し多いが青空が見られとても暑い、まさに晴れ女の妻に…いや親孝行の娘達へ感謝だ...^^。

 

 ​​女性陣もさすがにエアコンの効いた飛行機内では上着を羽織っていたが、外に出るやいなやみな半袖姿に変身である。レンタカー会社に迎えに来てもらい用意されたワンボックス車(ホンダステップワゴン)でいざ出発である...青島を抜け堀切峠から海岸線を選んで道を進んでいく・・・、この堀切峠を過ぎて突然目の前に海が開ける瞬間はやはり感動的である。

 

 ​​ちょうど昼頃スタートなのでまずは腹ごしらえと昼食どころへ向かうことに...選んだところは解禁なったばかりの伊勢海老など美味しい海鮮料理が食べられるこちらの『シャンシャン茶屋』さんへ。

 

伊勢海老はとても高くて手が届かないがこちらはこだわりのうどんや「日本一のジャンボエビフライ」で有名なのです。昼時とあり車もけっこうとまっていましたが、(レンタカーではなく)宮崎ナンバーも多くて地元でも人気のようです。

私達のオーダーはこちら...

 

 ​​なんとも素朴な伝票です...というかメモです、無駄なところには経費はかけないという商魂を感じます(笑)。

このお店の特筆するところはこんなに眺めの良いロケーションなんです、

 

 ​​伊比井(浜)という綺麗な砂浜の見える小高い丘の上に位置しているんです。広くとった窓からはこの素晴らしい景色を眺めながら食事がいただけるのですが、この日も最高の天気でご覧のとおりです。

景色を楽しんでいるうちに料理が運ばれてきます、まずはあまりお腹がすいてないという妻はこちらのおすすめのうどんから「山かけうどん」を、


そして私もうどんは大好きなので一押しの「ざるうどん」、

 

 ​​​こちらのうどんはとても細いがちょうどいいコシもあり、稲庭うどんより間違えなく美味しいと感じましたねえ。四人の娘達は宮崎といえば「チキン南蛮」だがこちらではエビ南蛮がいただけます、そしてこれがチキン南蛮と半々の「コンビ南蛮」です。

 

 ​こちらの定食類にはご飯と一緒に必ずと言っていいくらいミニうどんが付きます、それくらいうどんには自信を持っているようです。そして間違えなく美味しいのです、また関西風の薄めの出汁がいいですねえ、まさに評判通り!

そして最後に登場したのがこれ...

 

 ​​顔の幅を超えた一品、これこそが...

 

 ​この巨大な頭を持つ日本一の「ジャンボエビフライ」なのです!!

 

 ​​娘達もみんな写真を撮りまくりでした(笑)。大きさだけじゃないです身がプリプリでそれは美味しく頭から尻尾まで身がたくさん詰まっておりとても食べがいのあるエビフライでした、もちろんみんなで分けて食べました…。

お店の人によると1日平均4~5人位のオーダーがあるそうです。「そんなもん?」と思いますが、これが定食で2,900円なんですがこちらにはうどんやら海鮮やらが良心的な値段でたくさんあるのでその代金でほかにも美味しいものが腹いっぱい食べらるとなれば地元の人はそれほど注文はしないんだと思います、エビフライはほかにも通常サイズとちょっと大きめのお得サイズがありますからね・・・。

よい記念になりました^^、ついでに綺麗な浜をバックに記念写真も一枚いただきました。

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 ​​​時刻は2時、昼食を済ませようやく最初の訪問地へ向かいます。気持ちの良い日南海岸沿いをドライブしながら、

 

 ​​最後まで青島神社と悩んだのですが、娘達のたっての希望で定番の「鵜戸神宮」へ参拝しました。

 

 ​​相変わらず雲は少し多めですが綺麗な青空が広がります、こうした海沿いの観光地ですから綺麗な海が見られて吹く風も気持ちよくとても爽やかな気分です。

鳥居をくぐるとまず右手の岸上に見える「神犬石(いぬいし)」です、ちゃんと2つ耳が見えますよねえ。けっこう大きな石というか岩です。

 

​​最初の神門を過ぎるとすぐに見事な楼門がお目見えです、とても綺麗な朱塗りのみごとな造りです。今年の干支、つまり私の干支になりますが「羊」の大きな絵馬が掲げられていましたね。

 

​​今年は日南海岸が国定公園に指定されて60周年ということだそうだ、60年前だからなんと私が生まれた歳だ!なんと縁起の良い年に訪れたことか(笑)。

この鵜戸神宮はほぼ波打ち際の洞窟のようなところに建てられた珍しい神社、本堂まで行くにはこうしたきつい階段を降りていく・・・、

 

 ​​​膝に爆弾を抱えた妻には少々つらい場所である、娘達は気にせず海岸独特の生き物を発見し「キャーッ、フナムシ!」などと叫んでどんどん先へ行く・・・オイオイ!

 

 ​​前回来た時も思ったが、この御本殿の造りは本当に驚きだ。こんな場所にこんなに立派な建物、今とは違い道具も貧弱で足場も危険なこの場所での仕事であるからして昔の宮大工の厚い信仰心をヒシヒシと感じられる思いだ。

お参りを済ませ「お乳岩」など一通り見学をしたあと有名な亀石への「運球投げ」の挑戦だ。

 

小さな運玉(5個100円)をいただき男は左手、女は右手で投げ入れるのである。自分は左利きであるにもかかわらず前回(7年前)は一個も入らなかったがなんと今回は一つだけだがしっかりしめ縄の中央にある枡型の窪みに入った!聞くと娘二人も入ったとのこと、これでしばらくは我が家の安泰は続きそうだ...叶う願いは平凡な方がいいですよね。

 

 ​奇岩で有名な海の方を見いていると今回訪れる時間帯は干潮に当たらないので鬼の洗濯岩は見られないかと思っていたが、若干潮が引いているように見えた…。

案の定帰りの道からは鵜戸神宮周りの鬼の洗濯岩が少しずつ見えてきた、ラッキー。といっても娘達は洗濯板を知らないので「鬼の洗濯岩」そのものが伝わらず少々説明に時間を要した(笑)。

 

 ​​​さて予定通り参拝を済ませ次なる訪問地へ向かう、今度も娘達のリクエスト「サンメッセ日南」への再訪だ。そう私たち夫婦は7年前にもこの鵜戸神宮とセットで訪れているのだ。

 

 ​​​​ただしこのサンメッセ日南だけは晴れていないと面白くない場所で地元の方からも「晴れていたら寄って損はないよ」と前に言われていた、予報を裏切り晴れてくれてほんと良かったのです。鵜戸神宮以上に海の景色が高い比率を占める場所なんで...

こうした斜面を利用した広い敷地になっています、

 

 ​​​​​娘達のお目当てから見に行きます、こちらがその7体のモアイ像。イースター島の壊れたモアイ像を修復した日本の会社がイースター島の長老会から許可を得て世界で初めてレプリカの作成を許可され造られたものだそうです。

彼の地と同じものが見られるというのは結構感動ものですね​。

 

 ​​​せっかくなので皆で記念写真を...

 

 ​​数が7体ということで来る前から考えていたポーズも実践してみました...楽しい家族です(笑)。

 

 ​こちらには牛や羊など10種類くらいの動物もいます、このロバ君は餌の自販機の横で人が通るたびに大きな声で餌ちょうだいとばかりに鳴くんです。その声の大きさについつい自販機に100円投入してしまいました(^^;)、大きなモナカアイスの中に入った餌をこのロバ君はぺろりとたいらげてしまいました。ゲンキンなもので餌をもらったら満足したのかさっさと踵を返してほかの群れの方へ歩き出し、愛想をふりまく様子もなし(笑)。​

 

 ​​​モアイ像を見下ろす場所にはまた変わったモニュメント?があり、娘達の指示で座らされた。横から見るとなんだかなあという感じだが・・・、

 

 ​​正面からは結構おもしろ構図になるから不思議(笑)。

 

 ​​その後もたくさん歩き上に見えるセンタープラザの突端で天空にいるような写真を撮ったり、下の写真では水平線が見える展望台ではスケール感を出そうとするとカメラまでの距離が随分とあり結局こんな位置でシャッターが切れてしまい家族に大笑いされている一枚です。

IMG_2646_sunmesse.jpg 

 ​ほんとに天気が良くて良かったです、なにせ娘4人でのプレゼント企画だったので計画した私としてはなるべく安くできるように情報収集しこのサンメッセ日南も普通こうした施設にはありがちなWebの割引設定が無く、ようやく見つけたセブンネットのJTBチケットサービスで前もって割引入場券を入手していたのでぜひ晴れて欲しかったのです。​

 

 ​​広い敷地で全て回る時間はなし、娘達も念願のモアイも見られて満足気。時間も若干だが余裕があったので来る時に見た道の駅フェニックスへ寄ってみようと出発した。

こちらでは潮もちょうどよく引いており海岸沿いに見事な「鬼の洗濯岩」を見ることができた。

 

 ​​​しかし女性軍はなぜこういう施設ではしつこくおみやげを見るのだろうか?宮崎名物マンゴージュースなど飲んでいる間に予定時刻を超過してしまった(^^;)。

なにせこの後はこの旅行一番のと言っても過言ではない楽しみにしていた宮崎牛をいただくディナーが待っているのだ。日曜なので旅行1週間以上前に予約を入れていたものだから私としては時間が気になるところなのだ、まあ20~30分も走れば着くレストランなので慌てることはないのだが、ツアーコンダクターとしては最後に文句を言われる立場なので気が気ではないのだ(笑)。

宮崎らしい道路を走ります...

 

 ​​繁華街に入り一ツ葉有料道路を目指して、目的のレストランは有料道路すぐ手前にあります

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 ​​7年前に訪れてその美味しさにノックアウトされたお店で、またこうして家族全員で来られるとは思っても見ませんでした。そのレストランは宮崎牛のシャロンと(現在はミナージュ・シャロンとも)いいます、前回の九州旅行時ガイドブック「るるぶ」の宮崎牛対決として取り上げられたお店だったので訪れていたんです。

さっそく店に入り用意されたテーブルに付き、前回感動した「特選宮崎牛のしゃぶしゃぶ」を皆でいただきます、まずは生ハムから...相変わらずいい塩梅で美味しいです。

 

 ​​そしてこの美味しそうな牛肉です・・・、

 

 ​前回同様とても美しいお肉です、目にも鮮やかな見事なサシ!

 

 ​​​そして今回は若い娘達のために特選黒豚も追加を...

 

 ​6人で200gは少ないかなと思ったが一人牛肉150gに追加なのでたくさんのお野菜ともどもちょうどよかったみたいだ。こちらの黒豚もとろける美味しさでしたねえ~^^。もう宮崎牛の美味しさに再びノックダウン!

 

 ​​締めは肉や野菜のエキスがたっぷりの雑炊をいただき満腹で宮崎牛のシャロンを後にしました、最初の夕食でこんな贅沢なものをいただいてしまってこの後が心配でしたがさすが九州!この後もいろいろと美味しいもので楽しませてもらいました。

娘達が入り口で何かごちゃごちゃやってるなあと思ったらそれぞれこのお店のキャラクタストラップを手にして店長と一緒に出てきた。記念写真を撮りましょうということだったようだ。お言葉に甘え一枚撮っていただきました。

7年前とかわらぬ美味しさ、そして店長を始めとしたスタッフの良質なサービス、とても素敵な九州初ディナーとなりました。

朝早くから動いていた妻はすでに眠そう(笑)、後はホテルに帰って寝るだけ。有料道路にもかかわらず相変わらず真っ暗な道(一ツ葉有料道路:夜間・早朝は無料)を通り本日の宿「シェラトン・グランデ・オーシャンリゾート」へ到着したのが夜7:30ごろ、まあ女房でなくても疲れるわなあ~。

私の予定ではこれで本日終了のはずだっただが、ここでなんと娘達からのサプライズが!

部屋で妻とまったりしていたらドアが開き次女と三女がクイーンの「We will rock you」を歌い踊りながら入ってきた。突然のことになんのことやら分からず唖然としている私たち夫婦(^^;)、その後から長女がルームサービスのカートを押して入ってきたのを見てようやく理解した。

私の還暦と妻のサポートへのお祝いをしてくれたのです。

 

 ​​​​​​​美味しそうなケーキと家族全員(愛犬Cobbyも)の写った写真立てと夫婦それぞれに皆からのメッセージが家族の写真と一緒に寄せ書きされた色紙だった。私も感激したが妻は色紙をもらった瞬間からもう涙を流していた、そう妻は涙腺が弱いんですよね(笑)。

これは嬉しいサプライズでした。結婚25周年の時も私からこのホテルで同じように25年間ありがとうというメッセージの乗ったケーキを妻へサプライズで用意したのだが、その時は涙まではいかなかったのだが…さすがに娘達からのサプライズはとても強く心に響いたようだった。皆良い子に育ってくれてありがとう、そして苦労して4人をここまで育ててくれた妻へありがとうと感謝の気持ちでいっぱいになった…。


​​ホントはこの時間塩分の強い独特な温泉の「松泉宮」に浸かるのを楽しみにしていたのだがそんなのは吹っ飛んでしまい、皆でホテルメイドの美味しいケーキをいただき、ゆったりとした部屋の・・・そうなんです、このシェラトンの部屋は普通の部屋でも50平米あるんです・・・お風呂に浸かり心地よい疲れとともにたのしい旅行一日目は終了した...​

二日目へつづく...


 


見たぞ、ラピタの道!

2015年09月10日 | 01. ドライブ・旅行記

関東地方が台風18号の影響でひどい雨にあっている9月6日~9日まで予定通り【還暦記念九州旅行】に行ってまいりました。

詳細は後ほどアップするとして今回の自分的に一番見ておきたかった「ラピュタの道」へ行けたので速報版を今回アップします。

日程的には9月8日(3日目)の午後1:30頃に現地に到着です...​

熊本県道149号の狩尾地区と熊本県道339号ミルクロードが通る阿蘇北外輪山の端辺原野を繋ぐ道「市道狩尾幹線」を、 通称『ラピュタの道』と呼ばれています。これを知っていると地図で探すのもとても簡単、まあgoogle mapを探すともう「ラピュタの道」でたくさん情報が出てきますが(笑)。

こんな道です...この辺がミルクロードからの起点となります、


そして写真右方面へ下っていくとても細くまたくねくねした道です...


道を歩き始めて最初のヘヤピンカーブ突端から見る絶景がこちら...


この時期、そしてこの時間ということで雲海はでてませんが見事なスケールで圧倒されます。

今回は家族旅行ということもあり3泊4日としては撮った写真の数が1600枚程度で少ないのですが、整理して旅行記をまとめる作業はとても楽しいものとなりそうです。

乞うご期待!