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趣味の写真・カメラを中心にした雑記、愛犬Cobbyとの散歩撮を中心にオールドレンズ記事もプラスしてアップしています。

九州 2:日向岬から高千穂峡

2015年09月25日 | 01. ドライブ・旅行記

​九州二日目の朝、ちょっと雲が多いが空は十分明るい。

台風18号が列島を横断しようかとしている時なのでこうした雲が多くなるのだろう、したがって光芒も見られやすくなるのだ。日向灘の広い海原をスポットライトが照らすように海面に素敵な景色をつくっていた。

 

二日目は高千穂までの移動なのでそれほど急ぐ必要はないのだが、わが家の旅行は女5人もいるので出発時間を早めている・・・とにかく出るまでの準備が女性は長いからだ(笑)。6:30からの朝食に合わせ7時前から食事場所の『パインテラス』へ向かう、明るい1階ロビーを抜けて静かなホテルの中を6人でガヤガヤと(^^)。


パインテラス、さすがにこちらのホテルの朝食はグレードが高いようだ。和・洋食でけっこう揃っているので目移りがしてしまう。

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皆で一周りしてテーブルにつくと妻と私が「洋」で娘達がほとんど和食スタイルだったのはちょっと意外だった、子どもたちが小さい時から「朝はご飯」と食べさせていた妻の努力にいまさらながら感心してしまう私でした。

結局ゆっくり朝食をとってしまい(って久しぶりの家族旅行なんでこれでよいのだが・・・時間が!)出発予定の8時前というのが守れずにホテルを出たのが8:30となった。


(とても大きなシェラトン・グランデ・オーシャンリゾート:九州一の高さ154m・43階建てだ)

前回同様に道で時間は稼​げるだろうと読んでいたのだが、ようやく繋がった東九州自動車道を使わずに下道の国道10号を選んで走ったのが裏目に出た。休み明け(月曜)のせいか微妙に車が多く渋滞ということはないのだがせいぜい時速50kmがいいところでコース走行予定時間通りになってしまった。

高速の変わらない景色よりはこうして宮崎の街の空気を感じなが​ら走れたのは良かったと思う。​​


途中「道の駅つの」で休憩をはさみ目的の日向岬へ着いたのが10時ちょうど、天気も良くて空も海もとてもきれいだった。


馬ヶ背茶屋のある駐車場から10分位きれいに整備された遊歩道を歩きます、とても空気がきれいだと感じられます。


景色が開けるとまず​​は馬ヶ背の断崖絶壁が見られます。奥行き200m幅10mの海水路、高さが70mもあり足がすくみますね。火山の噴火物や地下のマグマが冷えて固まる時にできた柱状岩(柱状節理)が素晴らしい景色に素敵なアクセントをつけています。​


その先へ進むとこうした岬の突端まで行ける場所があり、ここからの景色がまた最高なんです。


やはり早い時間に来て大正解です、海と空が素晴らしいのです(こちらは左側)。


そして右側を​​見るとまさに絶景!

独特な柱状節理海岸が深く切り込んでいて陸地から盛り上がった岩肌がまさに「馬ヶ背」、ここから見ないとこの馬ヶ背という名前の由来が​わからないのです(笑)。​

​​​

​​30分遅れが影響して少し逆光気味になってしまったが、とりあえず素晴らしい海を背景に記念写真をいただきました。


そして​​​馬ヶ背から5分と走らないで移動できるのが次に行った「クルスの海」。


この鐘は「ここを訪れた方の心を清め願いや希望を天に託すため、その象徴として願いが叶うクルスの鐘を設置しました。この鐘は人間がいたわり合い、想い合う姿を表現しています」というものだそうだ。


この自然が創りだした海水路の形が漢字の「叶う」に見えるというところがモニュメント作成の由来、絶妙なバランスで潮の道ができている。​

宮崎一とは言わ​​​​ないが素晴らしい海の眺めを子どもたちに見せることができてとても良かった。前回妻と来た時はすごい風で馬ヶ背は違った意味で絶壁のスリルと荒波を体験できたが、穏やかな海はやはりとても魅せられるものがあった。

さて宮崎の海とはこれでお別れだ、こ​​れからは山へ向かってひた走ることとなる。

​​東九州自動車道と合わせ道もずい​ぶんと整備されているようだった、高千穂へ向かう国道218号線へと続く国道10号線を北上すると延岡までは道路が完備され門川あたりから延岡南道路で高速感覚ですんなり高千穂方面の218号へ入れたのにはビックリ。これが時間稼ぎに役立ちずいぶんと予定時間から遅れた分を取り戻せた。

その国道218号へ入ると緑の山々と渓谷そしてたくさんの橋を通るのだ・・・、​​​


何度か渡っては沿って走るこの五ヶ瀬川を中心とした景色は素晴らしく、とても快適なドライブとなった。


天気も上々、道路も前回(7年前)よりだいぶきれいになっているところが多くて走りやすかった。前回の3月の茶色が多い景色と比べるからかも知れないが木々の緑と空の青さは比べようもなく気持ちを晴れ晴れとしてくれるようだった。


日向岬から​​​の良好な道の状況のおかげで高千穂峡への到着がなんと計画予定の12:20ジャストだった。

来たぞ~という気にさせてくれる素敵なモニュメント、植木で作ってあるのがまたいい味を出している。​


まずはこちらの大橋第2駐車場へ車を止める、ちょうど神都高千穂大橋を見上げる橋脚のそばである。


車から降りるといきなりクロアゲハ​​​​の大群と遭遇した、ほんとにたくさんのチョウがいたのにビックリ。8月の後半は地元でもたくさんのチョウに出会うが、このクロアゲハだけの大群というのはみごとだった。

調べると「ナガサキアゲハ」のよ​う​​​だ、そうあの北本自然観察公園での私のお気に入りの一枚「曼珠沙華」にとまった見事な蝶がこのナガサキアゲハである。​​


さあ時刻はお昼で駐車場からさっそく歩き始めてまずは腹ごしらえ、湧水珈琲の美味しさでびっくりさせてくれたこちらの「ふるさと茶房 石の蔵」さんへおじゃましました。


石造りの素敵な蔵でとてもおしゃれで​​​​す、​​前回訪問した時はWebでようやく見つけた感じだったのに今や口コミで人気が上がり「るるぶ」でも「まっぷる」でもガイドブック掲載常連のお店になってしまいました。

でも相変わらずの女将さんの優しいそ​して元気のあるおもてなしは健在で安心しましたね、今回は家族全員でここ数年の新メニュー「高千穂バーガー」をいただいてみました。変わらぬ美味しさの湧水珈琲などドリンクセットで840円だったかな、けっこうボリュームがあり高千穂牛のパティも美味しいがシャキシャキ野菜と特にこの古代黒米を練り込んだ特製バンズが美味しく食べ応え十分だった。​


コーヒーの方は私の口もかなり​鍛えられて​​きたせいか初めてごちそうになった時のインパクトはそれほど感じられなかったが、でもブラックでしっかり楽しめる優しい風味でした。

美味しい昼食を済ませ腹​ごなしにさっそく高千穂峡散策へ出かけます。カメラを向けると女性軍がなんかやってます(笑)。​​


とにかく緑、緑、​そして緑です。


ここ最近雨が多かったせいで多少流れが急ですかね・・・、


此処から先写真の90%以上が緑のような気がします(笑)。気温はどれくらいだったでしょうか、暑くも寒くもなくとても清々しい散策ができます。行きと帰りの道にバラエティを付けるため行きはこの神橋を渡りトンネルをくぐってから槍飛橋へ降りていきます。


今回感じたのは実に緑が気持ち良いこと、どちらを見ても「素晴らしい緑」です。


心身ともに癒やしてくれるマイナスイオンがどれほどでているのかは分かりませんが、普通の森や滝の数倍出ているんだろうかと思わせるところがまさにスピリチュアル高千穂峡の高千穂峡たる所以かもしれません。


この微妙な緑の違いがわかりますか、小さな湧き水の溜を中心とした緑のグラデーション、もうたまりません(笑)。


素敵な景色を創っている五ヶ瀬川、左の人間の大きさわかりますか?とてもスケールがあります。


同じく​左上に写っ​​ている大きめな岩は「鬼八の力石」、ここのところの天候のせいか注連縄が外れあまり美しくなかったのが少し寂しかったですね。

向かい側を見れば柱状節理の美しい山肌、「仙人の屏風岩」というらしい、木々の緑も美しくとても壮大な景色である。​


ここから少し歩けば有名な「真名井の滝」はすぐそこ、美しいですねえ。


清とした​​​空気と濃い緑その中に静々と流れ落ちる真名井の滝。柱状節理の美しい岩肌に挟まれて中央にかかる御橋と奥に抜けた明るい渓谷の景色となんとも言えぬ素敵なコラボレーションである。


雑誌等でよ​​く見かける写真とはちょっと違う・・・、そうです滝を真下から見られる貸しボートが一艘も出ていないのです。

後で民宿のご主人に聞いたのだが雨などで目に見えて増水していなくてもボート乗り場の足場以上に水かさが増えてしまうだけで中止になってしまうそうである。今回こそはボートに乗ろうと家族で楽しみにしていたのだが残念でした…(写真的にもトホホ)。

​​真名井の滝からおのころ池に来ました、鯉に混じってたくさんのチョウザメがいます。餌を買って気前よく投げ入れている妻(笑)。


池の周りの木なのですがとても大きなきのこが2つ、それもおもちゃのような平べったいきのこですが面白いですね。ヒラタケの一種でしょうか…。


そしてコース一番端に来て「玉垂の滝」へ、高さ5mだが幅が15mもあり横に広く全て移すのは不可能だった残念。「天の真名井の水が地下を通ってここへ流れ落ちている」と伝えられているそうな・・・目の前で見ていると妙に落ち着く不思議な滝・・・最上部に「月形」も見えている。


おのころ池に戻ると先ほどの対岸には彼岸花も咲いていた、池の中に見えるのは小さいが神聖な島で「イザナキとイザナミが持つ『天の沼矛』の先からしたたり落ちたしずくが固まってできたと伝えられる島で、2神が結婚式をあげたところ」だそうだ、高千穂峡の景色を見るにつけ眼に入るものすべてにいわれがありそうだ。​


今回は御橋ではなくこちらで記念写真をとってもらった…。この裏側には若山牧水や北原白秋の歌碑が並んでいる。


この辺りはいくつか茶店もありしばし休憩を・・・、生クリーム25.0%のクリームとラングドシャコーンでできたとってもリッチなソフトクリーム『クレミア』なるものをみんなでいただく、ひとつ500円と高めだがしつこくなくコーンの最後までとても美味しかった(笑)。


行きのはじめに見えていた五ヶ瀬川の流れがこの写真の奥に見える、帰りのこの図は柱状節理の美しい岩肌がとても印象的。自然の織りなす景観は時に人間の創造物を遥かに超える美しさを表すことがよく分かる光景である。


ひとつの渓谷に3本のアーチ橋が架かるのは高千穂峡が初めてだそうだ、この場所からはその新旧3本の橋が素敵なアングルで見ることができた。


最後は少しきつい坂・階段を娘が妻を​​気遣いながら登り駐車場まで戻った、かれこれ1時間半の高千穂峡散策でした、ボートに乗れなかったのは残念だったが今回は素晴らしい天気のなか緑豊かな高千穂峡を堪能できてとても満足でした。

時刻は午後3時、きょうは高千穂(天岩戸)泊なのでこの後は天岩戸神社を訪れるのみ。宮崎最後の地でおみやげを物色するため移動途中にあった「がまだせ市場」へ寄ってみました。​

この直売所・鬼八の蔵では人気のチーズ饅頭が売り切れていたのにはちょっとがっかりだったが、妻も娘達も有名な釜炒り茶やなぜかキーマカレーなど家族で大きなダンボール一箱分仕入れていたのでビックリ、当然地方発送をお願いした、まあ6人分のおみやげでしたしね(笑)。


このすぐ横には日本一​​になった高千穂牛直売のの『ミートセンター』がある、中の「レストラン和」で食事するのも良かったのだが値段が値段だけに見送り(笑)、ミートセンターの方が一番のおすすめだったヒレ肉を自宅と大切な家族Cobbyを預かってくれている里親のハルミさんなどに配送をお願いした。

帰ってから妻と食べたが柔らかく溶けるようなという形容詞がピッタリの美味しさだったし、直売所のせいか値段もとてもリーズナブルでこれが大正解だったようだ(ホテルシェラ​トンで宮崎牛ヒレ120g二枚で1万円だったがこちらではその1/3くらいで購入できる!)。


お向かいの小手川酒店では宮崎といえ​​ば焼酎、ということで人気のブランド『高千穂』の出たばかりの新商品『高千穂 零』を仕入れいよいよ本日最終目的地『天岩戸神社』へ向かう。

その3へ続く・・・​




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