with my Cobby

趣味の写真・カメラを中心にした雑記、愛犬Cobbyとの散歩撮を中心にオールドレンズ記事もプラスしてアップしています。

やっぱりあの木は...そして春爛漫...

2019年03月31日 | 02. カメラライフ

​さて午後の散歩のお話です。

まずは気になったあの木について・・・やっぱりあれは『アーモンドの木』でした!

桜に似てはいますが桜のように短い茎がなく枝から直接咲いている様や花の特徴を調べてみるとまさしくアーモンドでした。

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きれいな花ですよね、でもよく見るとどこか和花にはない雰囲気があると言えないことはないかな^^。ほんとこうなると花が終わって実がついてきたときにしっかりと観察にいかないとですよね(笑)。

しかし散歩に出た時は曇り空だったんですが、歩き始めるやいなや太陽が顔を出してきていきなり暖かくなりました。散歩するCobbyが舌を出し「ハッ、ハッ」と言いながら歩くのはホント久しぶりに見ましたねえ^^。

このアーモンドの確認が済むと予定通りに土手づたいに大應寺へ向かいます。

まあ土手にも春が来てましたよ~!

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​​

モンシロチョウはたくさん飛んでましたし、写真はベニシジミそして右が少し草に隠れてますがアゲハチョウ、左は土手に増え始めた菜の花にも小さなハナアブが留まってます。

暖かくなって一気に出てきた感じです...

​​そして「この木なんの木公園」の入口にも色んな花が...

まずはスイセンが2種、

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そしてなんと『桃の木』には花がわんさか...こんなところに桃の花が咲いていたんですねえ。

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大きな木でしたので毎年咲いていたんだと思いますが、来る時期を外すと分からないものですね。公園の中の桜もそこそこ咲いていました、こちらの見頃も早いかもしれません...

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そんな咲き頃を想像しながら歩いていると公園奥の6分咲きで見頃の桜の下ではすでにお花見の宴会を開いている団体を発見。

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(ここの桜は見事なんです、真下の真っ赤な椿とのコントラストが何とも言えないんですよねえ)

急に熱くなってきたのでお年寄りなどタオルをホッカぶりしている方もいましたね。私もちょっと厚着をしてきていたのでここのベンチでCobbyのおやつ休憩を兼ねてウィンドブレーカーを一枚脱ぎました^^。

もうすぐ大應寺というところでまたしてもきれいな花を見つけました、ここはハナダイコンやスイセンはよく見るのですがまたしても初見参です...

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これは「日向水木(ヒュウガミズキ)」という花だと思われます。この色ですから遠目からでも目立ちますよね、とても綺麗でした。

そしていよいよ大應寺の桜です。

なんと見頃どころか散り始めている桜もありました...

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これですものねえ~...

よく見るともう花の中心が少し赤くなり始めているのがわかります、散り始めも納得です。ここの桜は場所によって少し咲き方にずれがあるんです、お地蔵様の近辺は一番早くてそのあと参道に沿った桜が続く感じですね。

その参道沿いはまだこんな感じです...

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えらい違いですよね。この様子だとこちらの桜たちが見頃を迎える頃には先ほどのお地蔵様の桜は花吹雪の真っ盛りといった感じでしょうから次訪れるタイミングはとても難しいと思われます・・・大丈夫かなあ(笑)。

いつものアングルも頂いてきました、

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こう見るとこの桜は最盛期で次来る時はこのアングルは厳しいでしょうね、まさかこんなになってるとは思っていなかったのできょうはアーモンドの花のために180mm付けてきちゃったんです、標準レンズくらいがほんとは理想なんです・・・こればかりはしょうがないですね。

花を突きにヒヨドリもたくさん来てました、

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大きなガラスに映る桜にピントを持っていっても画になっちゃくくらいの咲き具合でしたね、参りました(笑)。

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色々なアングルでシャッターを切っていたので一旦Cobbyを連れて眼の前の水子貝塚を散歩させてからもう一度戻り陽が傾き始めたタイミングでも楽しんできました・・・なにせ私的にはこの桜はきょうが見納めのような感じですからね。

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あとこちらに関しては次来るタイミングの問題だけです^^;)、次の木曜じゃ終わってしまいますかねえ、せめて桜吹雪だけはなんとか撮りたいと思っているんですが・・・。

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真上がこれですから難しいかなあ~、まあこればかりは運ですから予定通りに行動するのみですね。

そして「Do My Best」あるのみ (^^)v。

最後はオマケで左右の目の色が違ってとても素敵なおしゃれキャット、帰りに出会いました...

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 ※ カメラ : D700

   レンズ : SP AF 180mm F/3.5 Di LD [IF] MACRO 1:1



足踏み状態かな...

2019年03月31日 | 02. カメラライフ

​きょう雨上がりの朝にCobbyの朝の散歩を兼ねて桜の状況を見てきました。

残念ながら雨または気温のせいかおとといの休日(金曜)に見たときからそれほど進んではいないようだった。写真も何枚か撮ったのですが、光の状態があまり良くなくおとといの方が出来が良かったですね。

というわけで金曜日の写真でソメイヨシノの状態をご報告を^^。

その前に...

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これなんの木だかわかりますか?

いつも土手の上から遠目で見ているだけだったのでよくわからず桜とばかり思っていたのですが、よく見ると花は少し濃い目の桜色なんですが花のつき方が全然違っているのに気が付きました。調べてみるとどうも「アーモンド」ではないでしょうかねえ...いつも河津桜~ソメイヨシノの時期にこの花を見ているのでてっきり桜だろうとよく見てこなかったんですがまさかのアーモンド(かな?)、そうなると結実するのを見届けないとですよね(笑)。

さてさて桜です^^、土手を歩いていてこんなにきれいに見えるようになってきました。

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公園の一角にある早咲きの桜たちも色濃く咲いており遠目からの桜色のグラデーションも素敵ですよ。

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もうこのところ私を含めたくさんのアマチュアカメラマンが来ておりますし、きょうなどは日曜ゆえ朝から大きなブルーシートを敷いてお花見の場所取りをしているグループもちらほら・・・これだけは止めて欲しい、あの『青』は邪魔でしかないです(笑)。

上の写真の一角を訪れてみると早咲きゆえ大半が終わろうとしていますが、濃い目の「プリンセス雅」が咲き出したソメイヨシノとの素敵な色の対比を見せてくれました。

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ご覧のようにソメイヨシノ自体はまだ咲き始めで遠目からだと赤茶けた蕾の色がけっこう目立ちあまり綺麗ではないですが、近くへ行くとすでにしっかりと咲いている花をちらほら見つけることは出来ます。

さすが『ソメイヨシノ』...一輪の花でもまさに琴線に触れるような優雅さを醸し出していましたねえ...

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そして低音のため開花が少し遅れ気味ですが、もう待ちきれずに満開で真っ白になっているユキヤナギがまさに雪のように桜たちの下を埋め尽くしています。

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このユキヤナギは桜が見頃になる頃にはかなり散ってしまいますね・・・とても残念です、近年土手の菜の花がどんどん桜の開花に間に合わず遅れるようになってきておりとても悔しい思いをしていたんですがこのユキヤナギがそれに変わるように「桜に色を添える」役割を担うようになってきていたんですね・・・でも今年はどうも無理なようですね...。

桜の方は公園の中の場所によっては3~4分咲きになっている木もありプチお花見もできそうですよ。

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この写真の下に遊歩道のように(蛇行して)見えるところはこれから夏場に小川のように水が流れるようになっているんですが、この公園の大きなイベントであるこの時期に役所は水を止めたままにするんですよねえ・・・情緒がわからないのでしょうかねえ、もったいないですよね(笑)。

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こうしてきれいな花も徐々に増えてきてますので、暖かくなりだすと一挙に見頃を迎えそうです。

一方新河岸川沿いの土手を見に行くと...

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川の先の桜並木はまだつぼみで少し赤くなってきたばかりですので今年は時間差でじっくり回れそうです。あとは大應寺境内の桜ですかね、早めに様子を見に行かねばです・・・こちらは散る時の桜吹雪が最高なので要チェックですね。

午後の散歩でいってみましょうか...^^。


 ※ カメラ : α7III

   レンズ : Pentax M42 Super-Takmar 55mm F1.8



河津桜総集編...

2019年03月30日 | 02. カメラライフ

​​すでに葉桜から若葉だけになったしまった河津桜ですが、ようやくソメイヨシノが咲きだしました。

その前後がこんな感じです...

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​葉桜になりだした右の河津桜​​左のソメイヨシノが咲きだしました

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さす​​がにソメイヨシノはこの沿道沿いだけでなく公園全体に散らばっていますので見応えがあります。本番のこれからがとても楽しみですね。

さて今回はその終わってしまった河津桜のまとめという感じで何枚かアップしておきたいと思います、今年の梅から河津桜にかけては休日が天候不良に見舞われてなかなかいい条件で撮影できなかったのが残念です。せっかくいい天気と思った日は孫の写真を撮るのが精一杯で終わってしまい悔やまれます(笑)。

それではさっそく見ていきましょうか...

No.1 :​​​​​α7III +

​SP​ AF 180mm F/3.5 Di LD ​[IF] MACRO

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(No.1)3月10日前後の曇でなるべく空を入れないように桜の下に潜るようにして低い枝の中から状態の良い花を探すなど苦労して撮影した記憶があります^^。

​​ ​DSC_2653_kawazu.jpg
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No.2 :​​D700 +

SP AF 180mm F/3.5 Di LD [IF] MACRO

​​(No.2)こちらはその少し前の7日のもの、葉が少し出始めた頃ですね。雨が振りそうな中まだ光があるうちにとさんざん探し回って見つけたベストアングルの桜です。

​​No.3 :D700 + SP AF 180mm F/3.5 Di LD [IF] MACRO​ ​
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​​ ​DSC_3145_kawazu.jpg
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(No.3)最終グループは3月15日で日差しもそこそこある状況でしたので空を入れても安心で色もきれいに出ています。Facebookに投稿して面白かったのが海外の人には花に寄った写真より桜の木が見えるくらい少し引いた画の方が受けるようですね、英語では<Cherry blossom (tree)>と言われるくらいですからあまりマクロ的な桜はイメージに合わないのかもしれません(笑)。

​ ​番外編 No.4
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​​ ​DSC_3155_kawazu.jpg
​ ​DSC_3134_kawazu.jpg
D700 + SP AF 180mm F/3.5 Di LD [IF] MACRO​​ ​

​(No.4 番外編)こちらは今まであまり前ボケを使った写真には縁がなかったのでせっかく太陽が出て光も十分にあったためチャレンジしてみました^^。ピンクの花だけでなく出始めた葉の緑も使ってみると意外な効果が発見できて面白かったですね。

そしてD700だなあと思わせてくれたのが最後の月の写真です、まるで下地に水分が滲む水彩画のような出来栄えでびっくりです・・・これ現像時ほとんど手を入れてません。こんなテクニックと言えるかどうかわかりませんが、今どきのピクチャーイフェクトを使わずにこんな写真が自在に撮れるようになると面白くなりますね。


...と、まあこんな具合で河津桜の総集編とさせていただきます。

これを書いている3月30日も「雨」が降ってます、明日ソメイヨシノを撮りに行こうと思っているので晴れてくれるといいなあというところです(笑)。


 ※ カメラ : D700 & α7III

   レンズ : SP AF 180mm F/3.5 Di LD [IF] MACRO 1:1



さて何を撮ろうかな...

2019年03月25日 | 02. カメラライフ

梅・河津桜、そしてハクモクレンときれいな花の写真を撮ってきたが、​自宅近辺のソメイヨシノはまだまだツボミも硬い。でも何があるかわからないのがCobbyとの散歩なのでカメラは必ず下げている(笑)。

もちろん写真のトレーニングの意味合いもあるのでこれといった被写体がない時でも何かしら探して、時には無理くりテーマを決めてシャッターを切っている・・・かえってテーマなど決めてあるときなどの方が画面構成を考えなければまるで意味のない写真になってしまうことがあるのでトレーニングには良いのかもしれないですね。

そんな中きのうはミツマタのたぶん最後の写真を撮ってきたのですが(前ブログ参照)、ほかにもいろいろ撮ってきたので今回はそちらについてです...。

この日はD700にレンズはタムキューです。実は先日過去の写真を見返していてNikkor系のマクロレンズはハーフにしてもフルにしても7枚絞りのため開放付近では良いのですが絞り出すとすぐに玉ボケが7角形になってしまうのですね。ところがさすがにぼけのTamron 90mmマクロ・・・9枚絞りのおかげか(ケースにもおりますが)f8くらい絞ってもしっかり丸ボケをキープしてくれるんですねえ。

​​< f/8 >< f/5.6 >​
DSC_3430_uekomi_bokeh_f8.jpgDSC_3431_uekomi_bokeh_f56.jpg
​<f/4>​< f/3.2(開放) >
DSC_3432_uekomi_bokeh_f4.jpgDSC_3433_uekomi_bokeh_f32.jpg

​​さすがに上の写真でf/8のものは少し九つの角が出ているものも見られますがなんたってf/8ですからねえ、御の字ですよね(笑)。

私はあまりオールドレンズ以外では敢えて玉ボケを楽しむということはしてきませんでしたが、このタムキューの画はこんどチャレンジしてみようかなと思わせてくれました^^。

散歩の方へ戻りましょうか(笑)...

うちの狭い庭にもこのところわんさか花をつけてきましたが、いまユキヤナギがとてもきれいですね。ちょうど市役所の先にある昨年何度も「ハクチョウソウ(白蝶草)」の撮影でお世話になった場所にこのユキヤナギがたくさん咲いてましたので再び撮らせてもらいました。

まずはCobbyと一緒にと思ったのですが、車の通りもひとの通りも多い場所なので彼も気が散るのかじっとしてくれません^^。しかたなくボケさせてもらいながら参加してもらいました...

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しかしここのものはとても大きく花が溢れんばかりに咲いてました、うちのものとスケールが全然違います。またうちの前の公園のものと比べても一つひとつの花がとても大きく感じましたねえ、素敵でしたよ...。

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そして氷川神社にあるこんもりとした森の樹木、いつ来ても鬱蒼としているんですが見ると大木に寄生している蔦のような植物がたくさんあるんですよねえ...

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ちょっと調べてみたんですが「キヅタ」かなというところです(不明)。これだけ寄生している木を隠してしまうのですがヤドリギ同様けして死なすことはなく共存しているんだそうです。絡みつくために根を張るらしいのですが水分・養分をそこから取り込むことはないそうですしけして主の木より上(部)に出ることもないそうです・・・すごいですよねえこの共存関係。人間も地球に寄生して生きているのと一緒・・・だから地球を死なすことなく共存していくべきとどこかのサイトに書いてありましたがまさにそのとおりですよね。

氷川神社のにゃんこも今日は一番気の優しそうな一匹だけ、ちょうどご近所さんに餌をもらっているところでしたが逆光に白い毛が縁取られ素敵に輝いていました。

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せっかくのタムキュー(90mm)なのでいつか撮ったこちらの少し変わった芸術作品的な狛犬を撮ってみました...

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この狛犬さんは秋の枯葉や冬の雪などとても似合いそうですよね、そんな時を狙って来てみたいものですが...雪でも降れば撮るものいっぱいありますものねえ(笑)。

そしてトレーニングに欠かせない素材といえばこの時期ニラの花に変わる草花の中ではこの「ホトケノザ」です、単体で撮っても群生しているところを撮っても面白い素材ですね。あの小さなピンクの花はヒメオドリコソウの花同様にタイニー・フェアリー(小さな妖精)といった感じで面白い対象です。

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相変わらずタムキューの柔らかい表情はさすがの一言、でも撮りようによってはけっこう臨場感を出すこともできるんですよねえ...不朽の銘玉と言われるのがわかるような気がします。

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面白い個体を探すのも楽しいものですよ・・・Cobbyにはいい迷惑ですが(笑)。

締めはすぐ近所の生け垣にある「小枝ちゃん」です^^。

最初に見つけたときには伸びてなかった真ん中の赤い葉が随分と大きくなってきました、こうなるとちょっと可愛さ半減です(笑)。

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どうですキリッとした写りですよね、絞りはf/6.3です。ちょっと絞るとボケにも乱れがなく端正な写りをするようになりますね。

こんなトレーニングをしながらCobbyと一緒に江川沿いの公園、新河岸川沿いの桜並木などを巡回して咲き頃を予想しています^^。咲き出すととても忙しくなりそうです、毎年のことなんですが天気が絡むとどう回ろうかというのが悩みどころなんですよね。

今年はどうなることやら・・・。


 ※ カメラ : D700

   レンズ : SP AF90mm F2.8 Di MACRO 1:1



直射光とスカイライトの比率を思い知る...後編

2019年03月24日 | 02. カメラライフ

​​前編を書いてから幾日か経過しましたが、その間も散歩スナップはガンガン撮ってます・・・なんたって私的には「春来たりなば花遠からじ」ってところですから(笑)。

たださんざんきれいな花を撮らせてもらったサザンカや梅そして河津桜などは殆ど終わってしまいます...モクレン・コブシなどもそうですね、ソメイヨシノが出てくるまでメジャーな花のブランクが少しできてしまいます。

そして今回「光」で取り上げるミツマタもすでにあのきれいな黄色が褪せてきています、そうなるとどうするか・・・この時期は道端にもきれいな花がたくさん咲いてます・・・どこにでも見られるナズナ・ホトケノザ、そしてヒメオドリコソウなどはまさに秋口からしばらくお世話になった「ニラの花」同様トレーニングにはうってつけなんですね(笑)。

さて本題の後編です...

前編において自然光(太陽や月など)には直射光と散光がありその散光の比率が思いのほか高いこと云々を意識するということで光を読むトレーニング(及び理解)に磨きをかけてみようというのが主旨だったんですね。今回の主役である『ミツマタ』の玉ボケ写真を撮りに出かけた日がたまたま太陽が見え隠れする状況で、まさにその比率が大きく変わるシーンを同時に撮影することができたので、ほぼ同じアングルで比較することができました。

今回使用した機材はα7IIIに大好きなAi Micro-Nikkor 105mm F2.8Sをつけての撮影になりました。ホントは多少絞っても玉ボケの形が崩れない9枚絞りのSP AF90mm F2.8 Di MACRO 1:1という形もあったんですが、105mmの臨場感を期待してこのレンズに決めました。

まずは太陽がしっかり出た直射光が期待できて玉ボケもしっかり出る状況のものから見ていきます。

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散光が強いといっても背景の葉に反射する玉ボケを入れるために逆光気味で撮影していますのでどうしてもミツマタの花本体が少し暗くなります。白が強いツボミの時はそれほど気になりませんが、やはりこうして黄色い花の状態ですと明暗がしっかり出てしまいます、現像時花全体を明るくすることもできますがとても不自然になってしまうためあえて光の方向がしっかり分かる状態で止めておくことにして、その後背景の玉ボケ部分にマスクを掛けて明るさを花とバランスを取りながら決めていきました。

まあ主役がミツマタか玉ボケかはたまた両方かという写真ですが...これは両方というつもりで作りました(笑)。先述したようにこの日は刻々と陽の当たり方が変わっていきましたので(風も強く苦労しましたが)玉ボケの光量も一定せず諦めかけたのですが、逆に花を主役にするにはうってつけの状況も生まれました。

明るい時は二段ほど絞って7角形のボケになってしまいますがこれが面白く、とても明るい背景の写真も撮れました。

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こちらは玉ボケはあるものの背景としては適度な明るさの状態です(背景には手を入れてません)。

バランスを考えて最終的にはこの一枚が残りました。

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こうして見ると逆光ゆえ主光源は直射光ではなく散光(スカイライト)になる、この状態では主なる散光が相対的に弱くなるので手前にレフ板が欲しくなりますね...実際手間を惜しまぬプロは使うはずである(笑)。

さてこうなると太陽が雲に隠れてほぼ散光になる状態はどうなるかということだが...まさしく光が全体にまわり、花を撮るならうってつけということかもしれません。

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花がしっかりと浮き立ちだしました(EVFで見てますからはっきりわかります)、ここぞとばかりに光の弱くなった状況でバンバン撮りだしていきましたが、そんな中でベストチョイスがこちらです。

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うまく主役の花を光がきれいに包み込む形でできあがります。

玉ボケ写真のチャレンジだったのですが、花本来の姿を美しく見せるという意味ではどちらに軍配が上がるかは正直言ってわかりませんが・・・どちらも正解のような気がします(笑)。

要はその時の光の状態でベストなポジションを探せるかどうかが『光を読む』ということではないでしょうか。

そしてこの一枚はそんな光のことを考えながら撮った「まさにこの木はミツマタだよ、この花がミツマタだよ」というような名前の由来まで表すような写真です。

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花としてはベストポジションだったのですが、背景がいまひとつだったのできれいな花の色を残して背景を花の色が引き立つパープル系にと少し触っています。

最後はこれがミツマタの撮り納め、色が褪せてきてもなんとか美しさが残るぎりぎりのタイミングでしたので...まさに本日撮ったばかりの一枚です。

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(これのみD700+SP AF90mm F2.8 Di MACRO 1:1)

構図という意味合いでホームポジション~グッドポジションがあり、光が加わった画面構成という意味合いでベストポジションということができそうです・・・私見です。

新たな訓練が始まり螺旋階段を昇っていけるかどうか...いつまでも不安と楽しさが共存する写真の世界ですね。

どんどん嵌っていく不思議な世界です(笑)...


 ※ カメラ : α7III

   レンズ : Ai Micro-Nikkor 105mm F2.8S