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恐懼に堪えない日々

【恐懼】(きょうく)・・・ おそれかしこまること。日々の生活は恐懼に堪えないことばかりですよね。

警視庁の策略

2005年05月13日 | 日記とか
バイトが終わって九時過ぎに電車に乗っていつもの家路へ。
私が電車に乗る時はだいたい読書をしているわけなのですが、
今日はたまたま持ち合わせる書籍がなかったので、音楽を聴きつつ、
ぬぼーっとしてました。こんな時に何となく目に入るのは車内広告。
週刊誌記事の見出しだけを見ていろいろと想像を膨らませてみたり、
それに飽きると乗り入れ先の路線図をダラダラと見ていたり、まぁそんな感じです。
そんなことも長続きしないのですが、今日は一風代わった車内広告を発見。
警視庁が掲載している広告で、未解決事件への協力を呼びかけるものなのですが、
何となくツッコミどころ満載な広告だったので印象に残ってしまいました。

その広告と同じものが、警視庁のHPに掲載されていたので参照してほしいのですが、
だいたいの書いてある要点を書くと↓こんな感じ。
「平成17年バレンタインデー(2/14)深夜、府中市宮西町一丁目に所在する信用金庫駐車場内において、男性職員が刃物で刺され殺害される事件が発生しました。」
とまぁここまで読んだだけでも重要な日付を括弧書きにしてバレンタインデーという
言葉をメインにもってくる警視庁らしからぬ物の言い方にひとまず突っ込みたくなります。
バレンタインデーってそんなに重要かなって感じですが。
まぁカップルの方々はその日のことをよく覚えてる可能性もあるので、
ああ、あの日の夜のことか、ってなることを狙ったのかもしれませんが。
ちなみに警視庁HPではバレンタインデーの文字はなく、日付だけです。
でまぁ文章に関してはこんな感じなのですが、
その次に掲載されている写真が犯人の似顔絵とか特徴から推測した想像図とかなら
わからんでもないのですが、でかでかと掲載されているのは、
「犯人が持っていた時計です」と銘打った犯人がしていた腕時計の拡大図なんです。
GUESS、WATER PRO、文字盤は銀色、ステンレス製ジャバラ式バンドなどなど、
腕時計に関する特徴が事細かに記されているわけです。
おまけに「この腕時計に関する情報を求めています」と書かれている始末で、
犯人を探してるんだか腕時計を探してるんだかさっぱり意味不明。

おそらく警視庁としても手がかりが全くつかめず、
困った上に苦渋の決断として掲載したんでしょうが、
私から見ると逆にユーモアを利かせてこんなことしてんじゃないか、
と勘繰ってしまいたくなるようなデザインでありました。
果たして腕時計を公開した所で同じ物をしてる人はいるだろうし、
どうせなら犯人の特徴をメインにした広告にしたほうがいいんじゃないかと。
全く持ってどんな意図をもってこんな広告を出したのか、
警視庁の意図するものはなんなのか謎は深まるばかりです。
まぁこの広告が手がかりになって犯人が逮捕されれば、狙い通りなんでしょうが。
変にユーモアであれば、それはそれで注目を得ることはありますからね。
ひょっとすると今後は京王線ユーザーの方から自分の腕に視線を感じるかもしれません。

犯人の逮捕・事件の解決および被害者の方のご冥福をお祈りいたします。
恐懼謹言。