オーダーしたのはHoegaarden Specialです。ヒューガルデンの1つですが、私は初めて飲みます。普段目にする機会の多い、ヒューガルデンホワイトとは色が違い、こちらの方が濃い黄色です。ただあっさりしていることは同じですね。また比べると少し甘いように思いました。香りはあまり感じなかったです。
お店の入っている建物はなかなか趣きがあります。
ゲントからブリュッセル北口近くにある宿、2go4に荷物を置きに行きました。この宿については、また後日。
荷物を置いた後、アントワープに行きました。そのアントワープ駅から西の方に歩いて行く途中、アイリッシュパブがあるなぁと思ったら店の中にいました。
店内はとても広いです。都内のどのPubよりも広く座席もありました。カウンターに座り、ギネスをオーダー。今回の旅行で初めてギネスをオーダーしたと思います。
市電(トラム)でグローテマルクト近くまで移動しました。ここには広場がありましたが、この日は選挙があったようで、中継車が出ていました。そうすると、テレビ局のスタッフの方が、(確かジャポネではなく)「ジャパネ?ジャパネ?」と声をかけられました。返事をすると、ちょっと来てくれとのこと。「この選挙が日本にどう影響を与えるかなんて、答えられないよ。そもそもオランダ語しゃべられないし」なんて思っていたら、アントワープとアムステルダムのどっちが好きかとベルギー人とオランダ人のスタッフに聞かれただけでした。なんだ。
その後、目的のお店に行こうと思ってのですが、なくなっているようだったので、近くのお店へ。
行った先は、Rooden Coninck(Kulminator)です。このお店はKulminatorとしてBeer & Pub vol.4にも掲載されています。店内は地下もあり、それなりに広いですね。
2つの名前を書きましたが、確か建物の名前とお店の名前だそうで、どっちがどっちかは忘れました。気になる方は、お店の方に聞いてみて下さい。
店内には招き猫や見ざる・言わざる・聞かざる猿がいました。そしてもう1匹の猿がいました。どうやらこの猿達はタイのものらしく、考えない猿と言うような意味のある猿のようです。
オーダーしたのはDe Koninckです。このビールはアントワープに醸造所があるので、オーダーしてみることにしました。
あっさりとしていて、あまり舌に残らないためか飲んだ気がしないようなビールでした。
(よく見えませんが・・)
お店に来ている方はどうも常連さんのようで、いろいろと話かけてもらいました。
その中に元シェフのおじさんがいて、自身の過去のことについてとても熱く語ってくれました。お店の方からは、いつものことよ、というように言われましたが、レストランのメニュー開発や賞を受賞した時の写真や掲載された新聞記事などの話題です。とても一生懸命話されていたので、全ての話が分かった訳ではありませんでしたが、引き込まれました。(ちなみに、このおじさんはThe Beer & Pub vol.4のP47にあるお店の写真の左から2人目の方です)
話を聞いていると、1杯おごってやるとのことで、ヒューガルデンホワイトをお願いしました。
このヒューガルデンで乾杯したり、飲んでいる時も話を聞いていたためか、おじさんの思い出がこのヒューガルデンに込められているようで、これまで飲んだどのヒューガルデンよりもおいしかったように思います。ビールそのものの味以上の味を感じることができました。
このお店の方や常連さんの作る雰囲気は、アントワープにある実家のような、やすらげる気がするお店です。当初別のお店も行く予定でしたが、このお店からなかなか離れがたく、とても居心地が良かったこともあり、お店には4時間近くいました。この旅行では1つのお店での最大の滞在時間となりました。
ベルギーに行った際は、このお店に再び尋ねたいと思います。洗練されたお洒落なお店もいいですが、こういうお店もいいですね。このお店での出来事はとても心に残るものでした。
この後、軽く食事をして、ブリュッセルに遅い時間に戻りました。