グレートノーザン鉄道

アメリカのグレートノーザン鉄道の実物(歴史、資料等)と鉄道模型(HO:レイアウト、車両)に関するプログです。

GNRHS Reference Sheet No.333 ビジネスカー

2006年05月18日 | グレートノーザン歴史協会
 GNRHS会報に同封されてきたReference Sheet No.333は、グレートノーザン鉄道のビジネスカーについての特集です(Kennel R. Middleton & John R. Westley著) 。
 最初のビジネスカーは、GNの前身のSt. Paul, Minneapolis & Manitoba Railwayから1898年に引き継がれたA-16です。ビジネスカーは、当初は各地区の局長出張用に使用されましたが、Hill自身が使用するようになって劇的な発展を遂げます。最初に記録に現れるのは、1900年7月31日のA-18です。日本の御料車と見紛うばかりのリッチな内装の展望室、寝台、食堂を備えています。このReference Sheetには、室内の写真(私も始めて見ました)が何枚も掲載されていて、その豪華さには目を瞠ります。
 写真の図面(Russ Porter氏作成。きっと手書きです)は、1905年7月29日落成のA-22です。この車両は、2代目のLouis Hill用に作られたものです。驚くべきことに、展望デッキの反対側には、自動車を積むスペースがとられています。
 この他にも、本来の目的用のビジネスカーが多数掲載されていますが、ダブルルーフ・半月型明かり窓付きからスムースサイドまで、そのバラエティには、感動させられます。巻末のビジネスカー一覧も得がたい資料です。