グレートノーザン鉄道

アメリカのグレートノーザン鉄道の実物(歴史、資料等)と鉄道模型(HO:レイアウト、車両)に関するプログです。

グレートノーザン鉄道と湘南電車

2006年05月06日 | 実物・歴史
 閉館まであと1週間となった交通博物館のHPでグレートノーザン鉄道の名前を見つけました。「よくある質問」の中の「湘南電車はみかん色?」です。
http://www.kouhaku.or.jp/faq/color_a03.html
 湘南電車がグレートノーザン鉄道のエンパイアビルダー塗装を参考にしたとの話は聞いていましたが、交通博物館のページでしっかり確認できたのは幸いでした。更に、『「沿線の名物"みかん"の実と葉を象徴した色」というのは、後の宣伝用キャッチフレーズらしい。』との文書もあるのには驚きでした。以下全文を転載します。

Q3 湘南電車は"みかん"色?
A3.湘南電車――1950年(昭和25)、湘南地区を含む、東京~沼津間の客車列車を電車化するために新しく製造、投入された電車の愛称だ。オレンジ色と緑色に塗り分けられた斬新なカラーリングは、どんな経緯で採用されたのだろう。この配色については、開発にたずさわった故 黒岩保美氏(元 国鉄車両設計事務所勤務)の残したエピソードが面白い。参考になったのは、当時のアメリカのグレート・ノーザン鉄道(現BNSF:バーリントン・ノーザン・サンタ・フェ鉄道)の特急エンパイヤビルダーだという。この客車の色をヒントにして誕生した最初の湘南電車の配色は赤味が強く、ぶどう色1色だったそれまでの電車に比べ、とてもどぎつく感じられたようだ。そのため、二次車からは黄色味の強いオレンジに変更し、以後、この配色が湘南形をはじめとする多くの長距離形電車の標準色となり、現在に至っている。「沿線の名物"みかん"の実と葉を象徴した色」というのは、後の宣伝用キャッチフレーズらしい。