グレートノーザン鉄道

アメリカのグレートノーザン鉄道の実物(歴史、資料等)と鉄道模型(HO:レイアウト、車両)に関するプログです。

本年もありがとうございました!

2007年12月28日 | 一般
 本年もブログ「グレートノーザン鉄道」をご愛顧いただき、誠にありがとうございました。
 今年もいろいろありましたが、一番の話題は、Walthersのエンパイアビルダー(HO)だと思います。小生も、相当数買ってしまいました。まだ、機関車F-7(写真)には、手が出ていません。(6月30日、8月9日・10日・13日等)
 また、昨日も書きましたが、アスターホビーのライブスチームのS-2も話題となりました。(8月29日、10月15日、12月27日)
 NYの模型店について書かせていただいたことも、記憶に残ります。また、インドの鉄道博物館やイギリスのロムニー鉄道の記事も楽しく書けました。
トレインワールド in NY
ニリギリ鉄道のアプト式機関車(ニューデリー鉄道博物館)
RHDR

 11月からは、冬でも暑い(本日も30℃)カンボジアの首都プノンペンからお送りしました。
 来年も引き続きご愛顧のほど、よろしくお願い申し上げます。
 皆様、よいお年をお迎えください。

スノージェット

2007年12月26日 | 実物・車両
 Orerailからの写真です。BNSFのスペリオールのヤードで撮影されたものです。ポイント部分の積雪・結氷を、ジェットエンジン除雪車「スノージェット」で吹き飛ばしているところです。サンダーバードを思い出させるような強烈な車両ですね。
 Jet Snow Browerについては、以下のページもご参照ください。
http://www.alaskarails.org/pix/mow/TW-BR-21/index.html


メリークリスマス! その2

2007年12月24日 | 一般
 クリスマスイブですね。
 いろいろなカードが届いてきています。
 上の写真は、1966年のグレートノーザン鉄道のクリスマスカードです。

 下は、Orerailからのカードです。
 ついでに、ホワイトクリスマス(と言うより「ブリザード」ですが)らしい写真も2枚つけてみました。





BN SD9 リペイント

2007年12月23日 | 実物・車両
ミネソタ交通博物館からのニュースです。
BNのSD9(No.6234)がリペイントされて再登場です。写真の後ろには、GNのストリームライン客車(おそらくNo.1097)が見えています。
http://www.railpictures.net/viewphoto.php?id=216246

詳細はミネソタ交通博物館のページをご覧ください。(GN出身かと思ったのですが、1970年Colorado & Southern出身でした)
http://www.mtmuseum.org/

ところで、この機関車のリペイントについて、「なぜ『Qペイント』ではないのか?」といった議論がなされているのですが、『Qペイント』ってどんな塗装なのでしょうか? ワークスKさん、ご存知でしたらご教示ください。

ベルペア火室

2007年12月21日 | 実物・車両
 Gngoatでベルペア火室について、たくさんのメッセージが飛び交っていました。トリビアをいくつかご紹介します。(写真は、巨大なペルペア火室を持つGN蒸機R-2)

 GNで最初にベルペア火室が使われたのは、1892年。 
 ベルペア火室は、石炭用で、石油燃焼(oil only)のロコはラジアル火室でよい。ちなみに、1939年時点では、石油燃焼機は、全蒸機904台中341台。
 ベルペアは、ラジアルより7%効率的。
 Belpaireの発音は、「Bell Pear」。

ベルギーで発明されたベルペア火室は、アメリカでは、PPRとGNでのみ採用されました。イギリスではグレートウェスタン鉄道で大量に採用されています。詳細は、Wikipediaをご覧ください。
http://en.wikipedia.org/wiki/Belpaire_firebox

 ちなみに小生は、個人的には、GN蒸機の特徴とも言える、ベルペア火室からスポーツキャブ(キャブ前面が斜めになっている)、そしてバンダービルトテンダーに続くラインが美しいと思っています。

【追記】
なお、ベルペアーボイラーという言い方もあるようですが、特許は火室のみですので、ベルペアー火室というのが、どうも正しいようです。

gngoatより引用します。

The Patent on file at PATLIB in Liege shows only the firebox. The
Belpaire firebox provided greater surface area on the top of the firebox,
generally providing for greater efficiency and steam production. I suppose you can call it a boiler design, free will and all, but in technical terms, Belpaire invented a firebox.
Wayne
Way out on the Prairie Sub, Yelm, WA (Dec. 18, 2007)



インターマウンテン社から新しいGN貨車モデル(HO)

2007年12月13日 | 模型・車両
 インターマウンテン社の発表によりますと、Plywood-Panel Box Car(HO)の新しいシリーズが発売される予定です。
http://www.imrcmodels.com/news12112007flyers.html

 その正確さについては、gngoatで議論が始まっています。まだ試作品が出ていないようですが、塗装、マーキング等については、相当に正確なようです。以下、詳しい方のご意見を転載します。
The paint scheme on the artwork looks like a fair representation of the photo in Lines East on Pg 125 of a Plywood box in the 44025-44999 series with the See America First Scheme. The door is different on the artwork than the 44025-44999 pic and the 10500-10899's, Roof and grabs appear similar. Artwork shows top end side gussets like the other series of plywood cars, can't tell about the Ends on the artwork, looks like 4/5's on the 44025 series, the 10500-10899's look like they have 3/4's. Will be interested to see a photo of the Intermountain Kit.

GN ストリームライン客車一覧

2007年12月12日 | 実物・資料
 最近さまざまなマテリアルを次々にアップしている「GNアーカイブ」に、今度は、ストリームライン客車一覧が掲載されました!
http://www.gnarchive.com/roster.html

 1947年の導入から、1955年のミッドセンチュリーエンパイアビルダー用の客車までについて、ナンバー、タイプ、名称、製造年、製造会社、使用列車名等の情報が一覧形式でまとめられています。実にありがたいリストです。

GN グレーシャーグリーン

2007年12月11日 | 実物・車両
 アイオワ州Sisoux市で保存されているグレートノーザン鉄道の蒸気機関車H-5クラス(4-6-2)No.1355は、昨年来Sisouxland Historical Railroad Societyにより、静態保存ではありますが、リストアが進められています。
http://www.gnrhs.org/gn_1355.htm

 この保存活動では、No.1355は、グレーシャーグリーン塗装が復活されることになっておりました。Don Dandurand氏の報告によれば、最近ボイラーが、あのグリーンに塗られているとのことです(写真)。全体が塗りあがったところを早く見たいと思っております。

冬の便り

2007年12月09日 | 実物・車両
Orerailから「冬の便り」です。雪景色の中を、長大編成の鉱石列車が走っていきます。場所は、いつものミネソタ州ですが、機関車は、ワークスKさんのページでも話題になったB&LE(Bessemer & Lake Erie Railroad )です。

http://www.railpictures.net/viewphoto.php?id=214893


アサーンのF45

2007年12月06日 | 模型・車両
 Gngoatからの情報です。アサーンがディーゼル機関車F45のビッグスカイブルー塗装機(HO)の試作品を発表しました。Gngoatでは、早速、①冬季用ハッチの有無、②ナンバー(第一次:427号機~437号機か、第二次:433号機~440号機か)、③ハンドレールの塗色等についてコメントがあり、アサーン社に製品化前に修正してもらえるよう伝えるとのことでした。なお、同時にNスケールの車体も展示されたそうです(発売されるかは未定)。
 下は、実物の写真です。


カンボジア プノンペン駅

2007年12月05日 | 色々な国の鉄道

 プノンペン駅です。予想したよりも立派な駅舎で、周りもきれいです。しかし、シャッターが閉まっており、中には入れません。なぜなら、カンボジア国鉄では、2004年ごろ以降、旅客の取り扱いをほぼやめてしまっているためです。
 駅構内に入ると、ホームをはじめ、非常にきれいな状態です。

線路は、鉄製の枕木で、バラストも真新しく見えます。


留置線も草が生えていますが、きちんと刈られているようで、並木と重なって、ゆったりとしたいい気分の駅です。昔、北陸の東洋活性白土の鉄道紹介記事(TMS?)で、中心部のデルタ線にメコンデルタをもじった「ネコンデルタ」(お昼寝にちょうどいい)と名づけられていたのをふと思い出してしまいました。


 ホームには、廃車体と見間違うような客車や貨車がごろごろしていますが、その一方で、コンテナを積んだフラットカーやタンク車はしっかり使われているようです。統計でも、鉄道による貨物輸送は、200年代に入ってから急激なペースで増え、2004年にピークとなっています。

カンボジアの蒸気機関車

2007年12月04日 | 色々な国の鉄道
 カンボジアのプノンペン駅の構内に、蒸気機関車が保存されています。一見したところ、フランスタイプです。ベトナムで走っていた機関車に似ています。軸配置は1C1。ということで、形式名は131ということだと思います。本機のナンバーは、131.106です。保存状態は、非常によく、雨ざらしですが、きれいに保存されています。撮影場所は、プノンペン駅構内、南側の門を入ってすぐのところです。グーグルマップで、何とかわかります。

http://www.google.co.jp/maphp?hl=ja&q=&ie=UTF8&t=k&om=1&ll=11.562528,104.920635&spn=0.054237,0.059481

 インターネットで調べてみても、この機関車のことは不明です。ちなみに同型機131.110は、1912年Franco Belge Raismes 製との記述があります。
http://dspace.dial.pipex.com/steam/trains/cambod01.htm
このHPにもあるように、主力機は、2C1パシフィック(形式名は231)だったようで、1999年には、動態保存機を走らせています。日本語では、以下のページをどうぞ。
http://tsuzuki.photoland-aris.com/cambodia/

GNRHS Reference Sheet No.343 Fish Car

2007年12月02日 | グレートノーザン歴史協会
 グレートノーザン歴史協会報に同封されてきたReference Sheet No.343は、グレートノーザン鉄道で走っていたフィッシュカーについての特集記事です。著者は、Kenneth R. and Cassandra A. Middletonご夫妻です。
 アメリカの商務省魚委員会(後に内務省「Fish and Wildlife Commission」)が、生きたままの魚を運ぶために整備したのが、Fish Carで、最初の導入は、1873年と大変歴史があります。この車両は、エアレーションのための設備も備えていたそうです。その後、鋼製車両も1916年~1926年まで順次導入されました。残念ながら、内部の写真は掲載されていませんが、外見は、写真(No.9)のようにダブルルーフの展望車といった趣です。その運用は、1930年代まで続き、1939年~1943年ころに廃車となっているようです。その後、これらの車両は、GNの荷物車に改造され、1969年まで使用されていました。