JA7QQQ気ままな絵日記

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HK-701,702等の調整方法

2024年04月09日 | 電鍵
 先日ハイモンドエレクトロニクス社のHK-701、702等ボールベアリングを使用した電鍵の調整方法についてお悩みの方がありましたのでご紹介します。
 長年しようしたこのタイプの電鍵は最初に掃除が必要です,支点部分にボールベアリングを使用した電鍵はグリスが酸化し黒く固まってしまいます,これでは良い符号を打ち出すためのスムーズな操作はできません.



これらのベアリングは古いグリスを洗浄し,新しいグリスを塗布してスムーズに上下に動き横ガタの無いように調整します.使用するグリスは粘度が低く,温度の夜粘度の変化の少ないグリスが良いでしょう.


グリスアップが終わったらベアリングカバーをネジで止めてゆきます,その際に各ネジが均等に締まっていることを確認してください.
台座とカバーの隙間が等間隔で一直線になるように締めるとよいでしょう.


左右4本の止めネジを均等に締めてゆき,槓桿がカタンと落ちずに止まるところまで締めて行きます,バネは完全に緩めてフリーの状態にしてください.
このネジを締めすぎると樹脂製のベアリングカバーが割れてしまうことが有るので注意してください.

接点のギャップを1mm~2mm程度に空けて4本のネジを対角線状に約1/4回転程度緩めて行きます.


緩めて行くとカタンと接点が落ちますのでそこで止めます.
その際に上下の動きに抵抗が無く,横にガタが無ければOKです.
もし横にガタがある場合は4本のネジのどれかにバラツキがありますので,再度締め直して調整して下さい.



 高級なミニチュアボールベアリングを使用したHK-808や807の場合でも,ミニチュアボールベアリングの動きが悪くなっている場合が有りますので,粘度の低いオイルを少量注油し良く馴染ませます.
 こちらはHK-70シリーズの様な調整は不要です.



 メインテナンスの後にはしっかりした調整が必要ですが,大事にしたい道具です.
コメント (6)
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