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『TIME』誌恒例の「世界に影響する100人」は評判だけ高いが    JP紙の「世界を動かすユダヤ人50人」からゼレンスキーが漏れた

2023-09-26 15:09:26 | 日記
「宮崎正弘の国際情勢解題」 
    令和五年(2023)9月17日(日曜日)
        通巻第7914号 
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 『TIME』誌恒例の「世界に影響する100人」は評判だけ高いが
   JP紙の「世界を動かすユダヤ人50人」からゼレンスキーが漏れた
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 日本のメディアは全米トップの週刊誌『TIME』恒例の「世界に影響力をあたえる(であろう)100人)を世界各地に取材して特集するので、大きく報道する。かならず日本人が一人か二人、入る。選考基準はリベラリズム、つまり極度の偏光プリズムがある。

 他方、同じ企画で「世界を動かすユダヤ人50人」という『エルサレム・ポスト』の調査結果は歯牙にもかけない。JP紙は世界的影響力があるメディアで、むろんイスラエルでは最大部数を誇る。

 異変が起きた。 
 9月13日に発表されたエルサレム・ポストの結果だが、「2023年版 ユダヤ人50人」のトップは「オープンAI」のサム・アルトマン、二位はネタニヤフ首相、三位はブリンケン米国務長官だった。「れっ?」昨年トップだったゼレンスキー(ウクライナ大統領)が漏れている。代わりに<?>にワガネル傭兵部隊のプリコジンが52位にランクされるというアイロニカルな珍事。プリコジンは父親がユダヤ人である。

 さてウクライナ国内ではユダヤ人問題が、表には出ないが重要な問題である。ましてカソリックが攻勢をかけている宗教戦争の側面があり、ゼレンスキーが、ユダヤ教からカソリックに改宗したことは、ユダヤ人社会から見れば大問題である。

 問題はまだある。ゼレンスキーの胴元としていられる財閥のコロモイスキーの暗躍ぶりだ。ウクライナ国家治安局SBUは、九月にイーゴリ・コロモイスキーを逮捕したが、追加の容疑として支払書類詐欺、資産を不法に横領する職権乱用、マネーロンダリングの罪で起訴された。コロモイスキーは約7億ドルを奪ったと主張している。

 さらに政治舞台での権力闘争が加わる。
 ゼレンスキーの最大の政敵として知られるシュフリヒ国会議員(元救急大臣)が逮捕され、「反逆罪」で拘留されていることが分かった。
  捜査当局はシュフリヒ国会議員が「モスクワの代理人」であり、メディア出演を通じてウクライナ国内の親ロシア感情を促進することだったとした。ウクライナでは言論統制が引かれており、露西亜を支援するメディアは大きく規制されている。

 「彼は、ウクライナ国家は人工的な存在であると言われていること、ウクライナとロシアには単一の歴史があり、ウクライナ人とロシア人はおそらく『一つの国家』であるというクレムリンの話を組織的に広めた」とSBUは主張した。

 シュフリッヒは1998年から国会議員を務めたベテラン。2010年から2012年には国家安全保障・国防会議の副議長も務めた。国内で人気があり、次のウクライナ大統領選挙ではゼレンスキー最大のライバルになるとされていた。

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