沖縄・台湾友の会

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FAGAに地殻変動。ダントツの強みはアマゾンだった   グーグル、フェイスブックは広告激減、アップルは新製品ふるわず

2020-04-29 23:41:20 | 日記
「宮崎正弘の国際情勢解題」
令和2年(2020)4月27日(月曜日)
      通巻6470号
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 FAGAに地殻変動。ダントツの強みはアマゾンだった
  グーグル、フェイスブックは広告激減、アップルは新製品ふるわず
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 アメリカの景気を牽引した四大メガ企業はFAGA(フェイスブック、アップル、グーグル、アマゾン)だった。
コロナ災禍以後、その勢いはどうなったか。

 スマホの組み立てを中国に委託してきたアップルは、売れ行き不振に陥り、自宅待機が1万2000名。しかし中国脱出をまだ考えてもいないようだ。
 新機種のiフォンも、都市封鎖、店舗休業中とあって売れ行き伸びず苦戦が伝えられている。

 フェイスブックはデジタル広告の激減に直面している。だが、やはり中国依存をやめない。
そのうえ、フェイスブックのCEOザッカーバーグ自身のスマホが、サウジアラビアでハッカーにやられて、情報が盗まれるという失態を演じていた。
ワシントンポストのオーナーでもあり、世界の諜報機関が狙うのは予想されたはずなのに無防備だった。
あまつさえフェイスブックは「デジタル通貨」のリブラを主導したが、欧米の猛烈な反対に遭い、米議会公聴会でもつるし上げにあって頓挫した。

だが、めげないのだ。
フェイスブックはズームに対抗して大人数が参加するテレビ会議など新分野に挑戦を始めている。

グーグルも似たような状況である。プライバシー問題、情報拡散、とくにグーグルアースの地図情報に対して個人情報との兼ね合いが問題となったため、司法当局と訴訟の継続が続く。その一方で新分野への挑戦はグーグルクラスなど休校となった学生を相手に教育の新手法を模索している。

米国のベストセラーのひとつはジョージ・ギルダー『グーグルの後に来る社会』(邦訳は『グーグルの消える日』となっているうえ、翻訳が下手らしく不評)では、ブロックチェーンがビットコインをいずれ駆逐し、FAGAの世界も地殻変動に見舞われるだろうという予測がなされている。筆者はすぐに原書を取り寄せて、日本でもかなり早い時期に紹介したことがあるが、ギルダーはこのところトランプ批判派なので、政権主流からは相手にされていない。

となると、ひとり気を吐くのはアマゾンである。日本でも同様に、通信販売の王者。2010年代から、世界のビジネスモデルを変革した原動力となった。アマゾンの登場でスペンサー&マークスや、JCペニーが倒産した。日本でも個人経営の書店、小規模の書店は廃業し、アマゾンによって大型書店も苦戦を続けている。

書籍ばかりか、ブランドの財布も台所、生理用品も、はてはマスクもあつかい、忙しくて買い物に行けない人々がアマゾンを利用する。
ましてや米欧、日本から印度までロックダウン。日本は巣ごもり、否応なくアマゾン依存となり、配達員が不足している。アマゾンはあらたに17万5000名を雇用した。

 さて問題は、これらFAGAがコロナ以後も米国経済を牽引するのか、あるいは新しいビジネスモデルが誕生してくるのか、長期的な観点からいえば、霧の中というところだろうか。

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