大統領候補、もうひとり忘れていませんか？ ＲＫＪ（ロバート・ケネディ・ジュニア）、９州から３０州近くで署名成立

「宮崎正弘の国際情勢解題」　
　　　　　令和六年（２０２４年）７月１４日（日曜日）
　　　　　通巻第８３２８号　　　
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　大統領候補、もうひとり忘れていませんか？
　　ＲＫＪ（ロバート・ケネディ・ジュニア）、９州から３０州近くで署名成立
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7月10日、インディアナ州選挙管理当局は、同州の総選挙の投票用紙にＲＫＪ候補をリストアップするための請願署名約3万9000件を認証した。
同日、ロバート・ケネディＪＲは、ジョージア州の投票用紙に載せるために必要な数の署名を提出したと発表した。

　ニューヨーク州選挙管理委員会は必要な4万5000の2倍を超える10万8680の有効署名を候補者が提出したと発表した。
　7月11日、コロラド州は3万以上の署名を承認した。

　正式に候補者承認はカリフォルニア、デラウェア、ハワイ、ミシガン、ミネソタ、ニューメキシコ、オクラホマ、サウスカロライナ、ユタの9州だった。

投票用紙にリストアップする署名活動はアラスカ、コロラド、ジョージア、イリノイ、インディアナ、ネブラスカ、ネバダ、ニュージャージー、ニューヨーク、ノースカロライナ、オハイオ、ペンシルベニア、テネシー、テキサス、ワシントンで展開されたほか、フロリダ州、アイダホ州、アイオワ州、ミシシッピ州、ニューハンプシャー州、ネバダ州でも投票に必要な署名を集めている。
　加えてＲＫＪはいくつかの州で「改革党」など第三党の指名を受け入れている。

　一方、民主党内ではバイデン降ろしが勢いを増しており、共和党では副大統領候補が誰になるかが、話題の中心。その上、イーロンマスクが従来の民主党支持の立場を捨てて、共和党支持を明確に打ち出した。報道によればトランプの政治献金受けいれＰＡＣに２５００万ドルを献金したという情報が流れている。献金額は来週あきらかになる。

鍛冶俊樹の軍事ジャーナル （２０２４年７月１３日号） ＊防衛省218人処分の実相

鍛冶俊樹の軍事ジャーナル
（２０２４年７月１３日号）
＊防衛省218人処分の実相
　防衛省は自衛隊の相次ぐ不祥事について調査し、昨日218人の処分を発表した。海上幕僚長は事実上更迭され、大手メディアは「異例の規模の大量処分」と報じているから、衝撃的な事件と言ってもいいであろう。
　ところが実は、私は左程の衝撃を受けていない。不祥事の中身を見ると、・特定秘密の不適切使用、・内局幹部のパワハラ、・潜水手当の不正受給、・自衛隊施設内での不正飲食の4項目だが、どれもこれも自衛隊内部ではとっくの昔に知れ渡っていた不祥事だ。
　もちろん不祥事であるから、是正しなくてはならず、その為の処分である。しかし、この処分でこれらの不祥事は根絶されるのであろうか？答えはノーだ。

　この処分は不祥事の表面を撫でただけで、根本に立ち入った調査に基づいていないからである。これらの不祥事はすべて自衛隊における人員不足に起因している。人員不足は人材不足に直結するから、特定秘密を扱う資格者が足りなくなり、資格のない隊員が特定機密を扱わざるを得なくなる。
　人員が不足すれば、業務が停滞し、状況の報告すら上がってこなくなるから内局幹部が怒鳴り出す。潜水隊員は他の業務に駆り出されて訓練すら儘ならなくなるが、潜水訓練は義務だから、訓練をしたことにして手当だけを受け取る。不正飲食はいわゆるタダメシ食いだが、隊員食堂の管理体制の不備であり、管理人員の不足が原因だ。

　自衛隊は1960年代以降常に定員割れの状況が続いている。つまり慢性的な人員不足なのだが、昨今はこれに少子化が拍車を掛け、劇的な人員不足に陥っている。昨年度の自衛官の募集に対する採用の比率を示す募集率は過去最低の５１％だ。
　この数字が意味する所は何か？いくら予算がついて装備が充実しても、それを使う隊員がいなければ防衛態勢は崩壊する。
　根本原因に目を向けずに、表面的な処分だけで事態を糊塗する岸田政権の姿勢は、国防に対する政治の怠慢を隠蔽するものであり、断じて容認されるべきではない。