AC通信 NO.783 (2020/04/25)
AC 論説 No.783 ラファイェット疑獄の再燃(3)
AIT駐台大使がミサイルセールスマン
4月10日、美国在台協会(AIT)のモリアーティ理事長(Jmes F. Moriarty駐台大使。
台湾名は「莫健」)が蔡英文総統と会見した。会見の目的はアメリカのRaytheon社の
ミサイルシステムの売り込みだった。アメリカの大使が直談判でフランスのミサイルよ
りもアメリカのを買えと言うのだ。
新新聞社の蕭介雲記者がフランスのミサイル売り込みを報道したのが4月5日である。
台湾の国会議員や新聞記者、民間の論客が反応していないのにアメリカの駐台大使が
直々のお出ましで蔡英文にアメリカのミサイルを買えと圧力をかけたのだ。アメリカの
反応は素早い。駐台大使のセールスなら蔡英文総統は断ることが難しいだろう。
フランス側のミサイル購買案は「誰かさん」が言い出したというが「誰かさん」の正体
は不明だ。海軍の高層部、青幇の武器セールスマン、蔡英文政権の内部、その全部かも
しれない。フランスの売り込みの背後に大きな勢力が動いているらしい事はわかるが、
アメリカの駐台大使と太刀打ちできるかどうか。
報道によるとモリアーティ大使はRaytheon社のMark-41の垂直ミサイル発射システム
を推薦したという。垂直発射システムは箱型で8基のミサイルを装填できる。艦隻型な
ら軍艦のデッキに埋め込む形で装着するが、移動トラックに装着した陸上型もある。
Mark-41はアメリカのロッキードマーチンのPhased Array Radar System(SPY-1)
と連携して360°の広範囲防御ができること、イージス艦もこれを使っているし日本海
自のイージス艦金剛もSPY-1を使っっているので台湾がこのシステムを買えば米軍や日
本の海自と連携ができる。
台湾は既にMark-41の陸上型を買ったことがあるという。このシステムはミサイルの
垂直発射で360°の全方角防御システムであること、それにRIM-66 StandardからRIM-
67、RIM-161、RIM-166 StandardまでいろいろなStandard型ミサイルを装着でき
る。台湾が開発した天弓3型も使える。台湾の開発したミサイルは大抵アメリカのミサ
イルを真似たものが多いからアメリカのシステムを導入した方が有利だ。ただしラファ
イェットに装着すればミサイルもたくさん買うはずだ。
報道によるとMark-41をラファイェットに装着するには艦隻デッキの強度が足りない
可能性もあるという。現在のラファイェット艦に装着しているのは4連装の天弓発射シ
ステムでMark-41ではない。この点ではフランスの4連装型発射機が有利とも考えら
れる。
フランスはオトリ(Decoy)発射機とTAVITACの連携でAsterの三段販売。アメリカは
Mark-41 とSPY-1の連携でRIM型ミサイルの二段販売だ。でも、なぜこの時期にフラ
ンスやアメリカが台湾にミサイルの売り込みを始めたのか。これは私の憶測だが、台湾
のミサイルを開発製造している中研院の高雄工場で去年、工場の爆発事件があったとい
う。このため中研院のミサイル製造と納入期が遅れたから海軍が自力開発を中止して外
国から買う計画を立てたのかもしれない。確証はないがこれが真相なら汚職ではないか
もしれない。
AC 論説 No.783 ラファイェット疑獄の再燃(3)
AIT駐台大使がミサイルセールスマン
4月10日、美国在台協会(AIT)のモリアーティ理事長(Jmes F. Moriarty駐台大使。
台湾名は「莫健」)が蔡英文総統と会見した。会見の目的はアメリカのRaytheon社の
ミサイルシステムの売り込みだった。アメリカの大使が直談判でフランスのミサイルよ
りもアメリカのを買えと言うのだ。
新新聞社の蕭介雲記者がフランスのミサイル売り込みを報道したのが4月5日である。
台湾の国会議員や新聞記者、民間の論客が反応していないのにアメリカの駐台大使が
直々のお出ましで蔡英文にアメリカのミサイルを買えと圧力をかけたのだ。アメリカの
反応は素早い。駐台大使のセールスなら蔡英文総統は断ることが難しいだろう。
フランス側のミサイル購買案は「誰かさん」が言い出したというが「誰かさん」の正体
は不明だ。海軍の高層部、青幇の武器セールスマン、蔡英文政権の内部、その全部かも
しれない。フランスの売り込みの背後に大きな勢力が動いているらしい事はわかるが、
アメリカの駐台大使と太刀打ちできるかどうか。
報道によるとモリアーティ大使はRaytheon社のMark-41の垂直ミサイル発射システム
を推薦したという。垂直発射システムは箱型で8基のミサイルを装填できる。艦隻型な
ら軍艦のデッキに埋め込む形で装着するが、移動トラックに装着した陸上型もある。
Mark-41はアメリカのロッキードマーチンのPhased Array Radar System(SPY-1)
と連携して360°の広範囲防御ができること、イージス艦もこれを使っているし日本海
自のイージス艦金剛もSPY-1を使っっているので台湾がこのシステムを買えば米軍や日
本の海自と連携ができる。
台湾は既にMark-41の陸上型を買ったことがあるという。このシステムはミサイルの
垂直発射で360°の全方角防御システムであること、それにRIM-66 StandardからRIM-
67、RIM-161、RIM-166 StandardまでいろいろなStandard型ミサイルを装着でき
る。台湾が開発した天弓3型も使える。台湾の開発したミサイルは大抵アメリカのミサ
イルを真似たものが多いからアメリカのシステムを導入した方が有利だ。ただしラファ
イェットに装着すればミサイルもたくさん買うはずだ。
報道によるとMark-41をラファイェットに装着するには艦隻デッキの強度が足りない
可能性もあるという。現在のラファイェット艦に装着しているのは4連装の天弓発射シ
ステムでMark-41ではない。この点ではフランスの4連装型発射機が有利とも考えら
れる。
フランスはオトリ(Decoy)発射機とTAVITACの連携でAsterの三段販売。アメリカは
Mark-41 とSPY-1の連携でRIM型ミサイルの二段販売だ。でも、なぜこの時期にフラ
ンスやアメリカが台湾にミサイルの売り込みを始めたのか。これは私の憶測だが、台湾
のミサイルを開発製造している中研院の高雄工場で去年、工場の爆発事件があったとい
う。このため中研院のミサイル製造と納入期が遅れたから海軍が自力開発を中止して外
国から買う計画を立てたのかもしれない。確証はないがこれが真相なら汚職ではないか
もしれない。
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