沖縄・台湾友の会

《台湾に興味のある方》《台湾を愛する方》《不治の病・台湾病を患ってしまった方》皆んなで色々語り合いたいものです。

ソロモン暴動続報、火事跡から三名の焼死体   パプアニューギニアも35名の治安部隊を現地へ派遣

2021-11-27 23:23:09 | 日記
「宮崎正弘の国際情勢解題」 
令和三年(2021)11月28日(日曜日)
通巻第7137号   <前日発行>
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 ソロモン暴動続報、火事跡から三名の焼死体
  パプアニューギニアも35名の治安部隊を現地へ派遣
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 ソロモン諸島の首都での暴動は三日つづき、家を失った多くが難民として別地区へ非難している。放火されたと見られる焼け跡からは三名が焼死体で発見され、事態の深刻さと治安維持のため、豪につづき隣国のパプアニューギニアも治安部隊35名を送り込んだ。パプア部隊は26日に現地入りした。

 パプアニューギニアは南太平洋銀行がソロモンに幾つかの支点を出しており、そのうちの一つがATM3台壊されたため、当該支点を封鎖した。
 またソガバレ首相の秘密とされた私邸が暴露され、襲撃されたという報道があるが、真偽のほどは不明。

 暴動の切っ掛けは最大の人口を誇るマライタ州が、コロナワクチン接種などで差別待遇を受けていることへの不満がたかまり、ソガバレ首相の中国とのべったり関係と、台湾断交に激しく抗議したこととされる。人口70万ひとのうち3%の2万人が中国人である。

 ソガバレ首相は「暴動の背後に外国勢力がいる」などと言って、あんに背後に台湾の謀略があるようなニュアンスの言い逃れに終始しているが、中国から受け取ったとされる賄賂に関して、現地の人々の間には鬱屈した不満が堆積していたらしい。

 中国外務省はソロモン諸島の暴動を非難する声明をだしたが、まだ救援機を飛ばすまでの段階ではないと判断しているようだ。
過去に中国はリビア、キルギス暴動の折は、特別機を迅速に飛ばして在留中国人を引き揚げたことがある。
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ソロモン諸島の首都でチャイナタウン焼き討ち、反中暴動   豪軍が出動。治安確保へ。日米激戦のガダルカナルの戦いがあった

2021-11-27 23:21:03 | 日記
「宮崎正弘の国際情勢解題」 
令和三年(2021)11月27日(土曜日)
通巻第7136号  
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 ソロモン諸島の首都でチャイナタウン焼き討ち、反中暴動
  豪軍が出動。治安確保へ。日米激戦のガダルカナルの戦いがあった
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 ソロモン諸島は英国から独立したが、立憲君主国。エリザベス女王が元首である。
 中国よりのソガバレ首相が、2019年に台湾と断交したときも、反中暴動が起きた。
 首都のホニアラは人口六万、台湾との断交後、どっと入り込んだ中国企業が忽ちチャイナタウンを形成していた。
https://www.dwnews.com/%E8%A6%96%E8%A6%BA/60269925/%E7%B4%A2%E7%BE%85%E9%96%80%E7%BE%A4%E5%B3%B6%E9%A6%96%E9%83%BD%E9%A8%B7%E4%BA%82%E6%98%87%E7%B4%9A%E7%A4%BA%E5%A8%81%E8%80%85%E6%B4%97%E5%8A%AB%E5%94%90%E4%BA%BA%E8%A1%97%E8%8F%AF%E4%BA%BA%E5%BA%97%E9%8B%AA%E9%81%AD%E6%89%93%E7%A0%B8%E5%9C%96%E9%9B%86#media_id=7782138000886

 ソロモン諸島政府に米国はたびたび警告をだしていたが、ソガバレ政権が中国と国交回復したため、当時のペンス副大統領は、訪米したソロモン諸島政府代表との面会をキャンセルした。

 2021年11月24日、ホニアラでおよそ千名がソガバレ首相の退陣を求めて抗議活動、すぐに暴動となってチャイナタウンが放火された。
 首都ホニアラには、嘗て日本軍が造成した飛行場があり、日本軍が撤収後に、米軍が占領した。これが現在のソロモン諸島の國際空港である。
 この首都のある島がガダルカナル。あの大東亜戦争で日本兵二万人が死んだ。一万余が撤退に成功した。米軍の死者は七千余名だった。

 周辺の海域には当時の軍艦、補給艦、戦闘機などが沈んでいるが、最近はダイビングもメッカとして観光客を集めていた。

 ツラギ島は深海。まさに軍港に理想的な要衝であり、日本が水上飛行機の設備を作った。ツラギ島は人口僅か1200名。この島を丸ごと中国の国有企業「森田企業集団」が賃貸としたため、一気に反中感情に火が付いたのだ。

 中国森田企業集団は、この島を石油精製基地とする等と喧伝したが、将来の軍港としての活用は明らかであり、台湾断交のチャンスを活かして中国企業が一気に攻め入ったという。
 暴動沈静化と治安維持のため、豪軍が派遣され、およそ100名の豪軍は空軍輸送機で、25日に現地入りした。ちなみにソロモン諸島政府は軍隊を持たない。
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鍛冶俊樹の軍事ジャーナル (2021年11月26日号) *評伝 福田赳夫

2021-11-27 23:19:03 | 日記
鍛冶俊樹の軍事ジャーナル
(2021年11月26日号)
*評伝 福田赳夫
 福田赳夫(ふくだたけお)と言っても昨今の若者には、響かないだろう。2007年に総理になった福田康夫氏の父と言った方が、通りがいいかもしれない。しかし政治家としての福田赳夫の実績は息子のそれをはるかに凌駕(りょうが)している。
 「評伝 福田赳夫」が6月に岩波書店から出版された。五百旗頭真氏の監修のもと3人の筆者による共著である。約700ページ、本体価格4800円という外見だけでなく、文句なく中身の濃い大著である。

 福田赳夫は、いまだに世評によく上がる田中角栄のライバルとして、1970年代に勇名を馳せていたが、本書は1929年に勃発した世界大恐慌からの経済状況に対処してきた若き大蔵官僚の姿を、第2次世界大戦を背景して鮮やかに描き出している。
 昨今、積極財政論と財政均衡論との論争が騒々しいが、本書を読めば、そうした論争は戦前からあり、財政均衡論に固執しがちな財務官僚を常に政治家が説得をして景気浮揚策を実現してきたことが分かる。

 しかし福田赳夫は単なる経済通の政治家ではなかった。この分厚い本の中で、最も鮮やかなエピソードは三島由紀夫が死の前年に当時、蔵相であった福田と対談したときの話だ。そこには経済優先で荒廃する世相への共通の危機感が伺えるのである。
 私は福田赳夫が総理になったときに、教育勅語の復活を言い出したのをよく覚えている。当時学生であった私にとっては、いかにも唐突な発言だっただけによく覚えているのだが、今にして思うと、三島由紀夫の自決の影響がここにあったのではなかろうか。

 福田は三島とは方法こそ違え、共通の危機感をいだいて戦後体制の変革に努めていた。その戦後体制は結局のところ、米国の保護のもと変革されることなかった。そして米国の衰退と中国の台頭により戦後体制そのものが崩壊を目前としている現在、一読に値する書である。
 明日、午後9時から伽藍みーTUBEで、トークライヴを生配信する。本号のテーマや昨今の内外情勢、その他の質問にも気楽な形でお答えするので、お見逃しなく!
https://www.youtube.com/channel/UCtYCuV7GOkNqxmeLYxdX5UA

マーク・タカノ米連邦下院議院ら17名が突如、台湾を訪問    僅か弐週間前にも米議員団が台北訪問し、蔡英文総統と会見

2021-11-27 23:17:01 | 日記
「宮崎正弘の国際情勢解題」 
令和三年(2021)11月26日(金曜日)
通巻第7135号  
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 マーク・タカノ米連邦下院議院ら17名が突如、台湾を訪問
   僅か弐週間前にも米議員団が台北訪問し、蔡英文総統と会見
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 11月25日夕刻、米軍輸送機C40-Cが台北空港に到着。でてきたのはマーク・タカノ下院議員ら米国議会の議員が四名。随行団と合計17名だった。
 つい弐週間まえにも、上院議員らが台北を突如訪問し、蔡英文総統と会見した。

 この米国の動きと逆さまに、岸田首相は訪米を延期し、林外相は北京訪問を予定し、北京五輪ボイコットは与党内でも燃え上がらない。
 超党派で、日本の議員団が台北訪問の予定があるのだろうか。日米の対中認識の乖離は、ひろがっているのではないか。

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 中国テニス会の女王、IOCバッハ会長とのテレビ談義は演出  
   「その後」、やっぱり姿を現さないじゃないか
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 中国に要求するべき原則は、WTA(女子テニス協会)が声明をだしたように、「身の安全が本当か、どうかを検証可能な証拠としてしめし、公正で、透明な調査が行われない限り、WTAは中国におけるイベントから撤退する」であるべきだろう。

 親中派のテニス選手として著名なジョコビッチも「WTAを支持する。と従来の立場を翻す発言を繰り出した。

 中国のおけるテニスブームは1980年代に本格化し、中産階級が熱中し始めたのは、その天文学的な賞金が動機だった。
チャイナマネーの魅力とも言われ、猫も杓子もテニスに熱狂した。ジョコビッチは、そうした環境のもと、北京大会で六回、上海大会で四回、勝者となり、中国人の間では、非常に有名な存在となった。

 ノーベル平和賞に輝く劉暁波(元北京師範大学講師)は民主活動家として世界に知られた存在だったが、中国当局はその影響力の拡大を懼れて、拘束した。
獄中で受賞を知らされたが、以後七年間も獄中のまま、癌で様態が急変し欧米が医療受け入れを表明したが、中国は「全国から名医をあつめた」と、それらしい写真を配布して誤魔化し、死後も墓をつくらせず、民主運動のイコン化となることを懼れて海へ散骨させた。

 海葬はトウ小平もそうだが、中国には墓を暴き、屍体に極刑を加えるという伝統がある。
妻の劉霞は、一年後、ドイツへ出国できたが、以後まったくの沈黙を守っている。