今回の旅は、「韓国の農業遺産等を訪れる」です。
莞島(ワンド)から全羅南道・莞島郡・青山島(チョンサンド)に来ています。
ここは全羅南道・莞島郡・青山島・陽旨里です。
「青山島の棚田」にある集落です。

「オンドル式水田」です。
韓国の「国家重要農業遺産」の第1号に選定(2013年1月)されました。
現在、ユネスコへ世界農業遺産の申請をしています。
米の貴重だった昔、島により多くの農耕地を作るために
青島島の人々はオンドル石を敷き詰めてその上に
土をかぶせて米を栽培しました。
よって階段形式に水田が形成され、その周辺には土地を
開拓して出てきた石を積んで石垣をつくりました。
水田の下に排水路を設けて水を無駄にせず、他の水田に使用した。
実に、農民の知恵が盛り込まれた水田です。

オンドルの断面図です。
韓国の家庭に普及している床下暖房です。
台所の竈で煮炊きしたときに発生する煙を居住空間の床下に通し、
床を暖めることによって部屋全体をも暖めます。

陽旨集落から観た稲刈り後の「青山島の棚田」です。
三方向の緩やかな斜面に細長い田んぼが広がります。

珍しいもの見た。「草墳(そうふん)」です。
棚田と集落が一望できる一角に、こんもりしたワラづくりのお墓がありました。
遺体をすぐに土葬せず、棺を地上に置いて藁や草などで編んだもので覆い、2~3年後に骨を取って土葬します。
青山島地域で行われた葬儀文化です。

韓国で「かぼちゃ」と言えば「エホバッ」です。ズッキーニをやや太くした形です。「エホバッ」はグリーンの色合いとクセのない味が特徴で、ナムル(和えもの)やジョン(卵のつけ焼き)にしたり、韓国では年間を通してさまざまな料理に使われ、よく食べられています。
青山島で見つけた「かぼちゃ」は「日本かぼちゃ」でした。それを天日干しをしていました。何の料理になるのかな?
※コメント投稿者のブログIDはブログ作成者のみに通知されます