猛暑の夏が過ぎ、秋が来た。
彼岸花を求めて九州に来た。
ここは大分県・日田市・鶴河内・源栄町池ノ鶴です。
「小鹿田焼(おんたやき)の里」です。
日田市の最北部、福岡県との県境に位置する小鹿田皿山・池ノ鶴地区は、
北に英彦山を控え、耶馬日田英彦山国定公園の南西部を占める地域です。
池ノ鶴地区では、急峻な斜面地に当地に分布する
プロピライト(変朽安山岩)を利用した石積みの棚田が形成されています。
小鹿田を「おんた」と発音する。
柳宗悦は『日田の皿山』で「おんだ」と呼んでいるが、正しくは濁らない。
言い伝えでは『保元物語』に出てくる「鬼田与三」はこの地の出身であり、
鬼はもと隠(おん)が変化したもので、また鬼は「おん」と発音してもおかしくないから、
もともと「鬼田」が「おんた」と呼ばれていたのだろう。
しかしなぜ「鬼田」が「小鹿田」となったかははっきりしない。
ここはもと「鬼田」と呼ばれていた。これがのちに「小鹿田」に転じたものという。
小鹿田焼は川水を利用し、陶土の粉砕を行っています。
唐臼(からうす)は独特の音を奏でます。
一般庶民の台所用の雑器を主として造り始めたもので、
壷・甕・皿・茶碗等の類が陶工達の手練の技を技を以て、
今も盛んに作られています。