3日目 午後3時。
だんだん日が傾いてきましたね~。
自転車での京都観光も終わりが近づいてきました。
最後に向かったのは…「京都行くならココ行っておけ!!」と色々な人がオススメしてくれたあの場所です。
いったいどれほど凄いんでしょう?期待が高まります。
・三十三間堂
ご存知のように、本堂に祀られた1001体もの千手観音像が見もの。本堂は120メートルもあり、正面の柱間が33あるので「三十三間堂」の名が付きました。・・・ちなみに世界で一番長い木造建築らしいです。
敷地に入るといきなりドドンと現れるので、内部に入る前から圧倒されます。
いよいよ本堂の中へ。
他の観光客と一緒に静かな廊下をゾロゾロ進んでいくと・・・。
おぉ・・・。
聞いていた通り、凄い迫力です。
等身大の千手観音像が何列にもなってズラッと。中央に鎮座する高さ3メートルもの「中尊」を中心として左右に500体ずつ並んでいます。一つ一つに魂が込められているので、それはもう圧巻と言うしかありません。
千手観音像の列の前には、観音様や信者を守るという「二十八部衆」の像が並んでいました。その姿は神話が由来となっているものが多く、どの像も迫力満点の雰囲気です。
・・・残念ながら内部は撮影禁止だったので写真はありません。
いつもなら、ここで僕の汚いイラストで雰囲気をお伝えするところですが、さすがにこれほどの数の千手観音像は大変すぎて描けません。
まぁ、一応メモ程度に簡単に描いた物があるので、それを載せておきます・・・。
観音像の表情は一体一体異なっているため、それぞれを見比べてみるのも面白いです。
「自分に似た顔の像が見つかる」という噂も有名ですよね。残念ながらありませんでしたが。
上段の方の観音像は奥まっているのでほとんど見えません。
「何個ぐらいか手抜きの像があっても気づかないだろうなぁ~」なんてまた変な事を考えながら見学していました(笑)。
神聖な気持ちになりながら(←ホントか!?)外へ出て、最後に本堂のまわりをグルっと一周。
この長~い敷地内では、かつて「通し矢」と呼ばれる弓矢の競技が行われていたそうな。
24時間ブッ通しで矢を射続ける種目が人気だったそうで、想像以上に体力が要求される競技だったようです。
本堂内部の資料展示室には、多くの人が放った矢が刺さりまくってグッサグサになった縁側の一部も展示されていました。
午後4時半。
京都駅に帰ってきました。
自転車の出番もここで終わりです。
時間の関係で行けなかった名所もたくさんありますが、特に見たかった場所はほぼ行くことが出来ました。
心残りがあるとすれば、まず「東寺」の五重塔をしっかり見られなかった事かなぁ~。ぜひ写真に撮りたいと思って場所を探したんですが、ロクに地図を見ずに動き回ったせいで全く正反対の方向を目指してしまい、結局見つからず・・・。後で電車の窓から見えて「あぁ~。あっちだったのか~・・・」と後悔(←バカ)。
もう一つは銀閣寺に行かなかった事。僕はあまり興味が無かったんですが、後日調べてみると観光客の満足度がとても高い事が判明。京都好きの友人がやけに気に入っていた事もうなずけます。
う~ん。次に京都に来るのは・・・いつになるかなぁ?
レンタサイクルの店に戻り、自転車とお別れ。ありがとうチャリ君。
そして京都観光ラストに向かったのは・・・
京都タワー!
「ビルの上にタワー」という奇想天外な見た目が最高ですね!
・・・京都で一番有名な珍スポット。B級観光地の本には必ず登場していて、調べてみると笑撃の事実が次々と出てくる。
1964年に誕生。建設当初は普通のビルを造る計画だったが、当時のタワー建設ブームを受けて「じゃあウチも」と言う事でタワーをムリヤリ付け足したらしい。
ビル&タワーを含めた高さは131メートルだが、これは当時の京都市の人131万人に由来しているという(笑)。建設当初は「京都の景観にふさわしくない!」と言う事で市民からの嫌われっぷりがハンパなかったらしい。現在ではどうなんでしょうね。
タワーのデザインは「ロウソクをモチーフにしている」という記述をよく目にするが、公式パンフレットには「灯台をイメージしたもの」と説明されているので、真相は謎。
・・・なお、実は珍スポットマニアを最も喜ばせていたのは外観や歴史ではなく、かつて展望台にあったしょ~もない展示コーナー。京都の四季や年中行事がジオラマで展開されているのだが、その作りがチープすぎて壮絶なツマラなさだったらしい!
あまりにも酷過ぎたため、現在ではキレイさっぱり撤去されてしまいました・・・。残念だ。
噂の展示コーナーは無くなっているので、展望台には上がりませんでした。1階のお土産屋さんとチケット売り場を軽く見物。
なんとも言えない古くさい雰囲気が最高です♪
お土産屋さんの方も、時代に取り残されたようなレトロな商品が満載。他の人気観光地では売っていない掘り出し物も!
金閣寺と大阪城がセットになった置物、土台の文字は「I love Japan」。
・・・完全に外国人向けじゃねえか・・・。
なお京都タワー、公式パンフレットにも爆笑ネタが。
タワー部分の構造について。「骨組みは一切なくうすい外被(殻)で力を受けとめ全体をささえる構造で・・・(略)、動物ではカニ、エビ等と同じ仕組みです。」
・・・なんじゃそりゃ!!!
建築物の構造を、よりによって甲殻類に例えるとは・・・(笑)。
午後5時。
さて。予定よりも早く京都観光が終わりました。
今回の旅行、「大阪、京都、神戸」を巡るのが目的ですが、当初はスケジュールがギッチギチなために神戸には行けるかどうか分かりませんでした。
明日の午後3時の飛行機で札幌へ帰るので、今から神戸に行っても満足に観光できないだろう・・・とも考えましたが、次はいつ関西に来られるか分からない。
「オシャレな街」のイメージがずっとある神戸。ぜひ行ってみたい。
よし!これから神戸に向かいます!
駅で電車の時間をさっそく調べました(←本当に行き当たりばったりな旅ですよね・・・)。
17:14 JR東海道本線 新快速・潘州赤穂行きに乗車
帰宅ラッシュでスゴイ人!!旅行カバンが何とも邪魔ですな~。
もちろん席が空いているはずもなく、ギッチギチの車内で立ちっぱなし。
自転車で疲れているのに・・・。
次回!神戸編スタート!
そして最後の宿探し。今度は大丈夫か!?
続く。