(「河北新報」令和2年1月12日(日)付け記事より引用)
青年海外協力隊経験者らでつくる公益社団法人「青年海外協力協会(JOCA)」が、宮城県岩沼市中央の市営住宅跡地で、天然温泉付きの複合型地域拠点施設を整備する。2021年1月ごろのオープンを目指す。
施設は鉄骨造2階で、延べ床面積約2730平方メートル。青年海外協力協会が市営亀塚第1住宅跡地3980平方メートルを市から借りて施設を建て、事業を運営する。
「岩沼の湯」と名付けた源泉の温泉が施設の目玉。昨年1~9月に深さ1200メートルまで掘削し、50度の源泉を掘り当てた。市民が集う場として、トレーニングジムや飲食店を併設する。
施設には21年4月の開設を目指す定員90人の保育園をはじめ、障害児・者や高齢者を対象とした福祉サービス拠点、子育て支援センターなどが入る。
協会は子どもから高齢者まで、障害の有無や国籍にかかわらず交流できる「ごちゃまぜのまちづくり」を理念に掲げる。担当者は「多くの人に利用してもらい、コミュニティーづくりの拠点としたい」と話す。
青年海外協力協会は東日本大震災で岩沼市にボランティアを派遣したのを機に、15年8月、「まち・ひと・しごと創生に関する協定書」を市と締結。集団移転先の地域づくり支援などに取り組んでいる。