(「河北新報」令和6年9月30日付け記事より引用)
性別や年齢、国籍、障害の有無にかかわらず、誰もが参加できる芸術イベント 「アート・インクルージョン2024」が10月1日から1カ月間、仙台市太白 区長町地区で開かれる。障害者らが表現を通じて社会とつながる取り組みで、今 年で15回目。
メインの本祭は5日午前11時〜午後4時、JR長町駅西口広場公園で開催。 福祉施設で働く障害者らがステージ発表するほか、小型漁船ほどの大きさの段ボ ールの箱舟を飾り付けたり、めんこやベーゴマで遊んだりといったワークショッ プを行う。
会場で開かれるマルシェには、駄菓子やおにぎり、焼き菓子、野菜、アクセサ リーなどを販売する18店が出店。家庭や職場で余った長期保存可能な食料品を 集め、生活困窮者らに寄付するフードドライブの回収ボックスを置く。
31日までの期間中、文字や絵画といった障害者らのアート作品を地区内の商 店などで展示。4〜6日は、仙台クラシックフェスティバル会場の太白区文化セ ンター楽楽楽ホールで他の作品も紹介する。
イベントは一般社団法人アート・インクルージョンの主催で2010年に始ま った。スタッフの洞口真喜子さん(46)は「多方面からマルシェに出店しても らえるようになり、よりバラエティーに富んだ内容になった。障害の有無などに かかわらず、誰もが一緒に楽しめる機会にしたい」と話す。
いずれも入場無料。連絡先はアート・インクルージョン022(797)36 72。