ハイカロリーの山方伸さんに「糸崎さんに見てほしい、すっごい虫の写真集があるんすよぉ!」と言われ、西荻の居酒屋で見せてもらいました。
いや写真集の所有者は
坂本政十賜さんで、「
FOODCHAIN」と言うタイトルの洋書です。
その衝撃の内容とは・・・
トマトの皮を突き破って中からイモムシが顔を出し・・・
さらにたくさんのイモムシが群がり・・・
トマトを食いつくしてしまいます。
これに続く次のページではこのイモムシはカマキリに食われ、カマキリはタランチュラに食われ・・・と言う具合に食物連鎖が(FOODCHAIN)が表現されています。
で、実はぼくはこの写真集を数年前に渋谷のパルコブックセンターかどこかで見たことがあるのですが、確かにこのとき「衝撃」を受けてガックリきてしまいました。
と言うのも、このトマトを食い尽くすイモムシと言うシチュエーションは、どう考えても「ヤラセ」だからです。
いや、ぼくに知識がないだけなのかもしれないですが、ぼくの知る範囲ではスズメガの幼虫はトマトの実なんか食べないし、ましての中に潜り込むなんてことはあり得ないことです。
冒頭のトマトを食い尽くすイモムシのシーンが「ヤラセ」だとすれば、「FOODCHAIN」と言う写真集そのものが無意味です。
イモムシに続くほかの「食物連鎖」のシーンはそれほど不自然でもなく、ノンフィクションなのかもしれませんが、しょっぱながヤラセだと全ての写真が「無意味」になってしまいます。
この写真集は「上質なネイチャーフォト」を装ってますから、このようなヤラセはかなり「悪質」な部類に入ります。
それでヒドイことする人がいるなぁ・・・と思って衝撃を受けガックリきてしまったのです。
それであらためてこのブログの読者にお聞きしたいのですが、この「トマトを食い尽くすイモムシ」は本当にヤラセなんでしょうか?
いや、海外に生息するスズメガの幼虫にこのような習性のある種類がいるのだ、と言う事実があるなら、ぼくはスズメガに対して認識を改めなければいけませんし、山方さんにも坂本さんにも謝らなくてはいけません。
しかし自分の「感覚」を信じるなら、このようなシチュエーションは絶対にあり得ないことです。
と言うわけで、コメント欄にて皆さんのご意見お待ちしております。