糸崎公朗ブログ1・路上ネイチャー協会

写真家・糸崎公朗のブログです。『子供の科学』と『デジカメWatch』で連載をしています。

FIJIFILM TIARA

2012年01月03日 | カメラ網

実家からこんなカメラが出てきました。
フジ・ティアラ、正式名称FIJIFILM CARDIA mini TIARAです。
28mmレンズ装備のコンパクトカメラなので、基本的な機能はリコーGRD4とほぼ同じ。
もちろんGRD4と異なり、TIARAで昆虫などのマクロ撮影はできませんが・・・


TIARAはGRD4に比べて横幅が短く、少し厚みがあります。
しかしTIARAは「ライカ判フルサイズ」ですから、そう考えるとちょっとびっくりしてしまいます。


レンズバリアをスライドさせると電源オンですが、電池がないのでレンズが沈胴したままです。
しかし非常にきれいなデザインのカメラで、あらためて感心してしまいました。
SUPER-EBC FUJINONは高性能レンズの証、口径は明記されてないですがF3.5です。
この当時はリコーGR1やコンタックスT2などの高級コンパクトが流行りましたが、ティアラはそれよりちょっとお手軽なクラスのカメラでした。


今見ると、背面は非常にシンプルです。
実像式ファインダー接眼部の右に、これも当時はやったパノラマ切り替えレバーが見えますが、つまり今時のデジカメ同様「アスペクト比の選択」が可能なのです(笑)
その他、ストロボやフォーカスの設定を変えることが出来ますが、変更した設定は電源を入れ直すごとにデフォルトに戻ってしまうので、その点は使いにくいです(この時代のコンパクトカメラは大抵そうでしたが)。


裏ぶたは開くとこの位置でロックされ、パトローネを落とし込む「ドロップイン」方式が採用されてます。
この方式は、誰でも簡単にフィルムが入れられる、と言う技術進化の最終地点です。


裏蓋のロックを外して開ききると、内部メカが見えますが、これがデジカメにないフィルムカメラの魅力です。
大きさを切り詰めたカメラなので、内部はほぼがらんどうのようにも見えますが、そのがらんどうの隙間にメカが詰まっているわけです。
例えば、このカメラにはフィルム送りのスプロケットが無く、光学センサーが使われていることが分かります。

このカメラは1997年発売で、確かフジヤカメラで買って実家に送ったので、自分では使ったことがありません。
というわけで、このカメラで写真を撮ってみたくなってしまったのですが、しかし今さらフィルムで撮るのはメンドクサイので、どうしましょう?と言ったところです(笑)

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