なんと、京の町で「織田信長」を祭神としている神社が有ります。建勲神社と書「たけいさおじんしゃ」と読みます。
明治2年(1869年)明治天皇は織田信長の偉業に対して神社の宣下を行いました。東京に信長の神社が有りましたが、ここ「船岡山」に社地を与え、遷座して社殿を新築し、別格官幣社にしました。
船岡山は標高112mので京都盆地という大湖に浮かぶ船のように見えるため、平安京造営でもこの山が都造りの基準点となったようです。前記の真南に大殿門や朱雀大路が設計されました。
山頂の本殿まで約百段の石段が有り、本殿から南の京都を見渡せます。
本能寺の後、豊臣秀吉はこの船岡山に「天正寺」と言う名の寺を建てようとしましたが、それはとん挫しています。
この神社に織田信長最後に、謡った「敦盛」の石碑が有ります。信長の苛烈をきわめた人生を祀るにはおだやかなたたずまいです。
北区紫野北船岡町49