北山通りに「常徳寺前」というバス停有ります。ここ「常徳寺」は「知足院」の遺跡ともいいます。
平安後期の関白で鳥羽天皇の摂政藤原忠実の隠居寺でした。「知足院」は古く、天台宗寺門派の総本山園城寺(三井寺)の別院として開かれ、藤原氏代々の帰依があつく、数々の大寺を持っていました。
しかし、藤原氏の衰退と戦火によって廃絶しました。
その「知足院」の旧仏である常盤地蔵が常徳寺に安置され、「知足院」の旧地は、常徳寺よりかなり南の方にないかとも言われています。
初めは衣笠山山麓に有りましたが、焼失して、足利義満が金閣寺建立の余材にて再興、さらに天正17年(1589年)に豊臣秀吉の命で現在の地に移ったということです。
北区大鷹峰北鷹峰町1