京の話題

12000年以上続いた「平安京」の文化・寺社仏閣・お祭り等を紹介します。

京の話題(平安京その570)いよいよ50年ぶりに、祇園祭巡行、先と後祭りが元に戻りました。約100年

2014-07-07 02:11:20 | 京の話題

いよいよ今年から、約百年ぶりに「大船鉾」の復旧です、昨年迄は町内で居祭(いまつり)だけで、巡行は、御神体だけ居入れた、唐櫃(からびつ)巡行だけでしたが、50年ぶりに、先祭りと後まり(町内の方は、下祭りと上祭りと呼んでいますが)分かれての巡行楽しみです。

  例年行われいた、宵山での展示です。大きな「御幣」が特徴です。

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焼け残った船の「大舵」(ちなみに船鉾は綺麗な螺鈿です)

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幕末の蛤御門の変」(禁門の変)による大火(1864年)で本体が焼失した「大船鉾」が今年から巡行復帰します。「大船鉾」は、後祭り山鉾の最後尾を飾った船形の鉾です。前祭り(巡行は17日)跡祭りとともに、巡行列のしんがりは、船形の鉾が努めていました。

 今年、後祭り」の」復興と共に、その形が蘇ります。

 明治期以降は、江戸時代から装飾品を宵山に「居祭り」を続け、平成9年から囃子方を組織して、お囃子の復興に努めて、この日のために、準備をして来ました。平成24年からは御神体の「神功皇后」の護身面を唐櫃に納めて巡行に参加してきました。

  今年初めて姿を見せる大船鉾(新町通四条下ル)には20日から23日まで鉾上での一般参加が出来ます。

 江戸時代の「大船鉾」図

Photo

なおこの大船鉾は、先祭りの船鉾(出征船鉾)とこの大船鉾(凱旋船鉾)と対になり、共に、御神体は「神功皇后」です。よってお祭りにかかせない、陰陽がやっと揃いました。ちなみに先祭りの「占出山」も御神体は「神功皇后」です。

先祭りの穂先には「鷁」(げき)という架空の鳥を飾りますが、「大船鉾」は上の絵の様に「おきな金御幣」を飾ります。

 まだまだ、復興を要する山(鷹山・恵比寿山)などがあります。

祇園祭りファンとしては楽しみが増えます。小学生の時に後祭りに「観音山」で長じかん時間うっとりとお囃子を聞ていた覚えがあります。静かなお祭りでした。

昭和27年に復興した「菊水鉾」も当初は、化装品などは粗末な物でしたが、この「大船鉾」も年々見事な化装品が増えていく事でしょう。


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1 コメント

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久しぶりです。 (京都人)
2014-07-12 19:35:45
ブログを見ますと、久しぶりの記事。心配していました。
我々、京都人としてはこの「大船鉾」の復旧、多いに誇りに思います。
楽しみです。しかし、話しは変わりますが、土産物屋で売っているミニチュアの鉾や山、
昔から見ると何か、チャチになり、その上値段も高くなり、船鉾なんて目を向くばかりのお値段。
昔は、良かったです。
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