愛宕念仏寺と書いて、おたぎねんぶつじ、と読みます。
旧寺は平安朝の初め、六波羅蜜寺と同時期に建てられた寺で「東寺」に属していましたが、寺が流失して、天台宗の「千観」があらためて七堂伽藍を再建しました。
比叡山の末寺となり、等覚山愛宕院と号しました。
この千観内供とは生涯念仏をとなえることをやめず、念仏上人といわれ、そのため当寺も愛宕念仏寺と称するようになったと言う事です。
旧寺は戦火で衰微して、鎌倉中期の本堂や江戸期の仁王門がのこり、ここに移したため、境内の山腹には表情の豊かなユーモラスな千二百羅漢の石仏が多く有り、楽しく散策できます。
右京区嵯峨鳥居本深谷町2-1