前記にて一部「左大文字山」載せましたが、「五山の送り火」で有名な「大文字山」を紹介します。
今度は少し趣向を変えて、「大文字山」を紹介します。八月十六日に「五山の送り火」が有りました。五山とは「大文字山(如意ケ岳)」。「妙」「法」は松ヶ崎の西・東山。「舟形」は西賀茂の船山。「左大文字」は衣笠山。「鳥居形」は嵯峨鳥居本の曼荼羅山です。
この五山の送り火の起源は審らかでは無いです。(史実では平安時代からあったともいわれています)しかし江戸時代の初期にはこの史料が見られるので、このころにはすでに行われていた事は間違いないです。
五山の中でも特に有名なのは大文字山の「大」です。「大」の字の大きさは横が80m、左右が160mと120mです。この火床は75も有って、木を組んで土台を造り松明りをその上にのせます。他の、四山とは格段に大きいです。
よって、この「大」の字は国土地理院の地図にもちゃんと載っています。25000分の1の地図で「大文字山」466mと記載されています。そしてその横に「如意ガ岳」が載っています。ですから「大文字山」は独立した山と言う事になります。
他の四山は10000分の1の地図にも載っていません。不思議な山です。
昼間の「大文字山」です。(電柱が少し邪魔です)
先月紹介した八月の送り火です。(この山のみ、ちょうど午後八時に点火します)
他の山は順次遅れて点火します。
「妙」と「法」で一山となります。学生のころ、この「妙」の点火の時に立ち会わせてもらいました。点火の前に懐中電灯をつけて、えらい怒られた事を覚えています。(点火の合図と間違うからだそうです、これも貴重な思い出です)以下の写真は「妙」です。
西賀茂の「船形」です。
「大」が有れば必ず左右のバランスで衣笠山に「左大文字」が有ります。西大路通りの北からはっきり見えます。残念ながらこの山も地図には有りません。
神事や仏事には必ずバランス良く二対有ると言う事です。「狛犬」や山門の仁王さん、祇園祭の「北観音山」「南観音山」、「船鉾」も今は休んでいますがこれに対して「大船鉾」。東北三大祭りの「ねぶた祭り」は青森市ですが、これに対して、弘前市に「ねぷた祭り」が有ります。(ちょっちと飛躍しすぎ?)
詳細「五山の送り火」は八月の記事に紹介しました。(八月十六日の記事を参照下さい。しかし不思議な事でこれだけ山に火をつけても山火事になった事は一度も有りません。(神事やからかな~)
これだけは、またまた言っておきます。決して「大文字焼き」とは言わないでください。(何処かのアナウンサーもテレビで言っていました)たこ焼きやタイ焼きと違います。もう季節は秋です、しかし来年の「五山の送り火」に向かって、ちゃくちゃくと準備がされています。
「五山の送り火」です。そう言って下さい。