一年に六回甲子(きのえね)の日が有ります。昨年、年末は「納め甲子大祭」に参拝しました。今年の甲子の日は昨日の2月27日でした。この年の初めての甲子の日が「初甲子 大祭」になります。
松ヶ崎東山の麓に松ヶ崎大黒天があります。(最後は、向こうに見える山の中腹まで登りました)
この丘陵は、夏の伝統行事、五山送り火(お盆の精霊送りの聖火)を行う五山のうちの「妙法」の火床となります。「松ヶ崎大黒天」は、「法」の字の火床の下にあります。
「松ヶ崎大黒天」は、正しくは「妙円寺」という「日蓮宗」の寺。江戸時代初期の元和2年(1616)、「本涌寺」(妙円寺から西へ約200mのところにある現在の涌泉寺、後記にて記載します)を創建した「日英」(にちえい)上人が隠居所として建てたのが始まりで、その後、「日英」に帰依した里人により寺とななりました。
本尊は「釈迦牟尼仏」ですが、「日英上人」が創建の際、守護神として別棟大黒堂に祀った「大黒天尊」が有名となっています。この大黒天は「最澄」(伝教大師)の作と伝えられえいます。
「法華経を京都に広めよ」と「日蓮上人」の遺命を受け、孫弟子の「日像」(にちぞう)上人が入洛したのが永仁2年(1294)。以来、「日像」は他宗の弾圧に屈せず「法華経」を広め、次第に京の町衆との関係を深めました。ここ松ヶ崎一帯の里人は、全てが法華経信者となったといいます。やがて、「大黒天尊」は仏教・法華経信者の守り神として「松ヶ崎の大黒さん」と親しまれ、信仰もだんだん広まってきました。また、「妙円寺」は、京の子丑(ねうし)の方向(表鬼門)に位置することもあり、都の鬼門守護の神として帰依する人も増えました。昭和44年(1969)、信者の献火により堂宇が焼失ましたが、「大黒天尊」だけは無事だったので、「火中出現の大黒天」とも呼ばれています。
緩やかな坂道を登ると、まず目に入るのは、七福神の石像です。
今日「初甲子大祭」です。本堂前の「絵馬堂」にはお店が出ています。
その前に、「大黒様」に参拝。
「なで大黒さま」、体の悪い所をなでると良いそうです。(隣で、お婆さんがなでいました。”体の悪い所をなでるといいよ~”と、お婆さんが。お婆さんに聞きました、頭が悪いけどどこをなでるの?て、お婆さんは、”そりや、大黒さんでも治らんわ”納得です)
ふくよかなお顔です。思い切り、なでました。
「松ヶ崎大黒天」で授与された「大黒様」の掛け軸。なんとも、ふくよかで、有り難いお顔です。お顔を見ているだけで、気持ちが和やかになります。インドのヒンドゥー教の神様と日本古来の「大国主命」の習合の神様で、食物・財福を司る神様です。
そして最大の目的「大黒そば」一杯200円は安い!!! あっさりとした京都のお味です。
檀家の方も、ご奉仕です。200円なら儲けは無いやろな?もちろん、お代わりをしました。
ここで、お守りやお札の授与です。驚いたのは、お蝋燭とお線香(200円)を奉納すると、「抽選」が付いています。今まで、初めての経験です。(外れは無いそうです)檀家の方は皆様、愛想のいい方ばかりです。
私のくじは、私は~と22番で。これを頂きました。有難うございます。
中身を見ると、「お汁粉とくず湯」のセットです。お蝋燭とお線香を200円で奉納して、お土産まで付いているのは、初めてです。感動・感動。
有難うございました。
次は、4月28日(甲子”きのえね”大祭)です。また美味しいおそばを頂きに行きます。
開祖「日英上人」の像に、(合掌)
左京区松ヶ崎東町31
(たわごと) 大手の旅行会社のツアーの落とし穴
先日、エジプトのルクソールで熱気球が炎上墜落して邦人4人を含む多くの方が亡くなられました。私の頭では、「熱気球」が多くの人を乗せて安全に浮かぶ理論が分かりません。
昔、ドイツの豪華飛行船、ヒンデンブルグが爆発墜落して多くの人が犠牲になりました。あれは水素で飛行していた為に爆発、その後は次に軽いヘリュウムで飛行しています。これは納得です。しかし、あの大きな口をあいた気球にバーナーで空気を暖めて多くの人を乗せて飛行?トータルで外の空気と中の暖まった中の空気の比重差で、どの位の浮遊力が有るのかと。勿論、外気の温度で空気の比重が大きく変わると思いますが。
日本の大手有名なツアーでも、開発途上国のツアーは下請けの孫請けのそのまたひ孫請け。あの事故を起したエジプトの熱気球会社は何度も事故を起こして問題の会社でした。それを堂々と日本のツアー会社が紹介するとは、いくら世界遺産が多くい有っても、命有っての楽しい旅行です、少し腑に落ちないツアーです。
まあ、熱気球の原理は別として肝心のの「安全管理」が徹底したのかと思います。何しろ、人の命がかかっている商売です。趣味でしている方は自己責任です。第一、パイロットが初めに逃げて助かるとは、問題外です。このツアーのエジプトのスカイクルーズも昨年事故を起こしています。