京の話題

12000年以上続いた「平安京」の文化・寺社仏閣・お祭り等を紹介します。

京の話題(平安京その491)2月27日は大黒さんの日・初甲子大祭・松ヶ崎大黒天

2013-02-28 00:08:03 | 京の話題

一年に六回甲子(きのえね)の日が有ります。昨年、年末は「納め甲子大祭」に参拝しました。今年の甲子の日は昨日の2月27日でした。この年の初めての甲子の日が「初甲子 大祭」になります。

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松ヶ崎東山の麓に松ヶ崎大黒天があります。(最後は、向こうに見える山の中腹まで登りました)

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この丘陵は、夏の伝統行事、五山送り火(お盆の精霊送りの聖火)を行う五山のうちの「妙法」の火床となります。「松ヶ崎大黒天」は、「法」の字の火床の下にあります。
 「松ヶ崎大黒天」は、正しくは「妙円寺」という「日蓮宗」の寺。江戸時代初期の元和2年(1616)、「本涌寺」(妙円寺から西へ約200mのところにある現在の涌泉寺、後記にて記載します)を創建した「日英」(にちえい)上人が隠居所として建てたのが始まりで、その後、「日英」に帰依した里人により寺とななりました。

本尊は「釈迦牟尼仏」ですが、「日英上人」が創建の際、守護神として別棟大黒堂に祀った「大黒天尊」が有名となっています。この大黒天は「最澄」(伝教大師)の作と伝えられえいます。

 「法華経を京都に広めよ」と「日蓮上人」の遺命を受け、孫弟子の「日像」(にちぞう)上人が入洛したのが永仁2年(1294)。以来、「日像」は他宗の弾圧に屈せず「法華経」を広め、次第に京の町衆との関係を深めました。ここ松ヶ崎一帯の里人は、全てが法華経信者となったといいます。やがて、「大黒天尊」は仏教・法華経信者の守り神として「松ヶ崎の大黒さん」と親しまれ、信仰もだんだん広まってきました。また、「妙円寺」は、京の子丑(ねうし)の方向(表鬼門)に位置することもあり、都の鬼門守護の神として帰依する人も増えました。昭和44年(1969)、信者の献火により堂宇が焼失ましたが、「大黒天尊」だけは無事だったので、「火中出現の大黒天」とも呼ばれています。

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緩やかな坂道を登ると、まず目に入るのは、七福神の石像です。

今日「初甲子大祭」です。本堂前の「絵馬堂」にはお店が出ています。

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その前に、「大黒様」に参拝。

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「なで大黒さま」、体の悪い所をなでると良いそうです。(隣で、お婆さんがなでいました。”体の悪い所をなでるといいよ~”と、お婆さんが。お婆さんに聞きました、頭が悪いけどどこをなでるの?て、お婆さんは、”そりや、大黒さんでも治らんわ”納得です)

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ふくよかなお顔です。思い切り、なでました。

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「松ヶ崎大黒天」で授与された「大黒様」の掛け軸。なんとも、ふくよかで、有り難いお顔です。お顔を見ているだけで、気持ちが和やかになります。インドのヒンドゥー教の神様と日本古来の「大国主命」の習合の神様で、食物・財福を司る神様です。

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そして最大の目的「大黒そば」一杯200円は安い!!! あっさりとした京都のお味です。

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檀家の方も、ご奉仕です。200円なら儲けは無いやろな?もちろん、お代わりをしました。

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ここで、お守りやお札の授与です。驚いたのは、お蝋燭とお線香(200円)を奉納すると、「抽選」が付いています。今まで、初めての経験です。(外れは無いそうです)檀家の方は皆様、愛想のいい方ばかりです。

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私のくじは、私は~と22番で。これを頂きました。有難うございます。

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中身を見ると、「お汁粉とくず湯」のセットです。お蝋燭とお線香を200円で奉納して、お土産まで付いているのは、初めてです。感動・感動。

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有難うございました。

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次は、4月28日(甲子”きのえね”大祭)です。また美味しいおそばを頂きに行きます。

開祖「日英上人」の像に、(合掌)

左京区松ヶ崎東町31

(たわごと)   大手の旅行会社のツアーの落とし穴

先日、エジプトのルクソールで熱気球が炎上墜落して邦人4人を含む多くの方が亡くなられました。私の頭では、「熱気球」が多くの人を乗せて安全に浮かぶ理論が分かりません。

昔、ドイツの豪華飛行船、ヒンデンブルグが爆発墜落して多くの人が犠牲になりました。あれは水素で飛行していた為に爆発、その後は次に軽いヘリュウムで飛行しています。これは納得です。しかし、あの大きな口をあいた気球にバーナーで空気を暖めて多くの人を乗せて飛行?トータルで外の空気と中の暖まった中の空気の比重差で、どの位の浮遊力が有るのかと。勿論、外気の温度で空気の比重が大きく変わると思いますが。

日本の大手有名なツアーでも、開発途上国のツアーは下請けの孫請けのそのまたひ孫請け。あの事故を起したエジプトの熱気球会社は何度も事故を起こして問題の会社でした。それを堂々と日本のツアー会社が紹介するとは、いくら世界遺産が多くい有っても、命有っての楽しい旅行です、少し腑に落ちないツアーです。

まあ、熱気球の原理は別として肝心のの「安全管理」が徹底したのかと思います。何しろ、人の命がかかっている商売です。趣味でしている方は自己責任です。第一、パイロットが初めに逃げて助かるとは、問題外です。このツアーのエジプトのスカイクルーズも昨年事故を起こしています。


、京の話題(平安京その490)桓武天皇の菩提を弔うためね建立した・浄蓮華院

2013-02-27 00:04:31 | 京の話題

この「浄蓮華院」は前記の「仁明天皇陵」の少し、東北に位置します。「深草毘沙門天」もよばれる「天台宗」のお寺で、文政4年(1821年)に「桓武天皇」の菩提を弔うため、「有栖川宮韻仁親王」(つなひと)の命で比叡山の僧「堯覚」(ぎょうかく)が建立しました。

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背後に有るおおきな円丘は「谷口古墳」という6世紀後半の古墳で、江戸時代まで「桓武天皇」の御陵として祀られていました。御堂の手前が運動場になっているのが何とも斬新です。

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このお寺は、幕末に国学者「飯田忠彦」が、「大日本野史」291巻を執筆した所でも有名です。

伏見区深草鞍ヶ谷1

(たわごと)  恐ろしい、イタリアの将来、衝撃の選挙結果、イタリアショック

昨日の、イタリアの総選挙で、緊縮派が訴えるベルサーニ率いる「中道左派」は「下院」を制したものの「上院」は、反緊縮派(バラマキ政策)のベルルスコーニ前首相が率いる「中道右派連合」がわずかの差で勝利。まさかです。ベルルスコーニは饒舌で国民に催眠術をかける名人と、イタリア人は言っていました。

ベルルスコーニ前首相といえば「汚職」「女性スキャンダル」や「児童回春」で疑惑の有る問題人物。ユーロ圏で経済規模の三番目ユーロ大国。ギリシャの比では有りません。困った事です、ユーロ危機が収まったかに見えたとこです。順調に円安傾向に向かっていた、対ユーロ為替も急に4円位の円高です。ドルの為替も円高、勿論、株価も下落状態。人間一度味わった、美味は忘れられないようです。「欧州危機」再燃の恐れです。これで、イタリアの国債金利も又又上り、益々のユーロ安に加速が付くかもしれません。多分、再選挙に成るかも?

かなり、ピーグス(PIIGS)の問題をhttp://blog.goo.ne.jp/itodoya/d/20120508の(たわごと)で記載しあ事は間違い有りません。

せっかく、日本の「参議員での補正予算」がぎりぎりの一票差で成立し、景気上昇の兆しが見えたとこなのに。しかし、円高が、即、株安になる日本経済の脆弱さ。アベノミクスの足を引っ張らなければ良いです。


京の話題(平安京その489)もうすぐ春です、北野天満宮・梅花祭

2013-02-26 00:03:41 | 京の話題

早いもので、「初天神」から一ヶ月過ぎました。昨日25日は「天神さん」の日でしす。特に年末の「終い天神」・年始の「初天神」と2月25日は「北野天満宮」で「梅花祭」が行われ、多いに賑わいまました。「初天神」は前記参照下さい。http://blog.goo.ne.jp/itodoya/d/20130126

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簡単に、北野天満宮の事を。延長8年(930年)清涼殿に烈しい雷雨があり貴族ら多くが死にました、醍醐天皇も病床について、延長元年に道真の怨霊を鎮めるために道真を右大臣に戻していましたが、まだ怨霊は不満で祟りをなしているとして、朝廷や藤原家は再び鎮魂の方法を考えていました。

そんな折、天慶5年(942年)多治比文子(たじひのあやこ)という巫女に「われを北野の地に社殿を建てて祀れ」という道真のお告げが有りました。しかし文子は貧しく自分の家に小祠を造ることしかできませでした。さらに天暦元年(947年)に近江比良宮の禰宜であった神良種(かみのよしたね)の息子太郎丸にも同様のお告げがあり、良種は文子と供に、北野朝日寺の最鎮の協力をえて社殿を設けました。その後、天徳3年(959年)に右大臣藤原師輔(もろすけ)が邸宅の用材を移して社殿を造営しました。

永延元年(987年)には天満宮の名が勅号となり、祭礼が勅祭となりました。その後、学問の神としてあがめられ、、奉仕する神人には、織部司・酒役・御油などの神人がいて、織物や麹・酒・油の座が営まれて商売上の特権を有し、北野天満宮の名をひろめました。

「梅花祭」では「梅苑」の拝観が出来ます。今年は、少し開花が遅いようです。

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このチケットで拝観とお菓子・梅こぶ茶付きです。

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梅を観賞する前に、まずはお菓子と梅こぶ茶を。花より団子です。

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それだけでは頼りないので、北野をどり期間中限定の、上七軒だんごと豆茶を。粋です、お盆まで、梅の絵です。

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二千五百本以上と言う、数々の梅が咲きさながら梅の楽園にきた感がします。よって「天神さん」と言えば、「梅」が付き物です。

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いよいよ、梅の観賞。

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紅梅や白梅が美しく咲いています。

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満開まではまだ少し経たなくてはと。満開での看板です。

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今年は北日本では記録的な豪雪です。しかし、着実に春は近ずいているかと。

上京区御前通今小路上ル馬喰町

(たわごと)  パク・クネ新韓国大統領は、大人やな~

昨日正式に韓国大統領に就任した「パク・クネ」氏は、今までいなかった歴代韓国大統領と違い、韓国国民の事を考えた人物かもしれません。これからの5年の期間で、長期政権の「自民党・安倍総理大臣」との事を、充分に考えている「麻生副総理」との会談。

「オバマ大統領」と「安倍総理大臣」との会談を失敗と論調した「中国メディア」と反対に「韓国メディア」は、日米韓の一層の安全保障が築かれると期待を持って論調したことにても良く分かります。中国は日米会談の成功に、大嫉妬。

春節祭が終る日にも、アホみたいに中国各地で花火だらけ。あのニュースを見ただけで、中国は、政府も国民も学習能力欠如の人種かと思いました。益々、中国はいこじになるかも知れません。

本音は、竹島を実効支配するのは「韓国」は持て余しています。今の、最悪の韓国経済で「竹島」を実効支配するのに多くの費用が必要です。「竹島」を実効支配していてもなんら経済的にプラスには成りません。ただナショナリズムを保つでけのため。これが、重荷になっていますが、引くに引けません。「パク・クネ大統領」と「麻生副総理大臣」との会談のように、お互い腫れものには当分触らない方が良いかも。ただ、「竹島」は日本の固有領土という事は、継続的に世界中に発信して行くのは、必要です。

「尖閣諸島」の問題は、中国の経済破たんまじか、国内に多くの民族を抱えている為、力ずくで押さえる政治が破たんして、崩壊すれば自然と解決します。1989年「天安門」で数千人の若者が戦車で押しつぶされて命を落とした事を、今は40~50歳代の人間になっています。それらが一気に爆発することを恐れて、外国に仮想敵を創り、目をそらしているのがもうすぐ、ズウタイだけが大きいな国の限界に近づきます。


京の話題(平安京その488)京都のお寺で見られる・涅槃図(撮影もOK)

2013-02-25 00:04:32 | 京の話題

もうすぐ、三月です、京都は春になると、お寺で「涅槃図」のご開帳がいたる所で有ります。

涅槃図」を所蔵するお寺は一般的に、一年に一度ご開帳されます。三月になると各お寺で「涅槃図」の御開帳が有ります。身近で、参拝出来、また撮影も可能な「涅槃図」を紹介します。(ストロボは使用はNGです)

涅槃図とは、「釈尊」(お釈迦さま)が入滅した時の様子を描いたものです。「釈尊」が入滅されたことを「涅槃に入る」ということから、この絵を涅槃図といいます。

泉涌寺「涅槃図」毎年3月14~16日御開帳

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涅槃図は「釈尊」の入滅という悲しみの中にも、仏教画としての荘厳さを保たなければなりません。さらには、命の終焉を描くと共に、教えの永劫性を表現することが求められます。このような、一見すると矛盾する課題を仏教の教えに沿って一枚の絵の中に凝縮させていったものが涅槃図です。

鹿王院「涅槃図」常時公開

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千本釈迦堂(大報恩寺)「涅槃図」毎年3月22日御開帳

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清凉寺「涅槃図」3月15日御開帳

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「釈尊」のお姿は、前記にて記載したように、仏教徒の理想の姿として描かれてきました。「涅槃図」もまた、理想の死の在り方が示されています。「涅槃図」を読み解くことは自分自身の死の在り方を考えることであり、死を見つめることは今を生きることを見つめ直すことでもあるのです。

機会があれば、目の前でこれらの「涅槃図」を鑑賞することが出来ます。是非。

明日は、「北野天満宮」での「梅花祭」です。今年は、少し春が遅いかも?


京の話題(平安京その487)昨日は、五大力さん・積善院凖堤堂の法要

2013-02-24 00:07:50 | 京の話題

通称「五大力さん」とよんでいます。「五大力尊法要」ここのお寺 「積善院準堤堂」で法要が行われました。もちろん期待の、お接待も有りました。

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「積善院」は「聖護院門跡」(本山修験宗の総本山)も門跡を代行することもあった一院家です。

創建は「鎌倉時代」といわれ、昔は「栴ノ坊」(なぎのぼう)と称しました。明治の初期に「凖堤堂」と合併され、「積善院準堤堂」と言う名前になりました。

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本堂には、寛政年間(1789~1801年)第119代「光格天皇」の勅願により、その皇子である「聖護院宮盈仁法親王」(えいにん)の開眼となる「凖堤堂」のご本尊「凖堤観音像」と鎌倉初期のもので「智証大師」の作風が伝わっている、美しい「不動明王像」が安置されいます。

境内は参拝者でいっぱい。

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また境内には聖護院の森の北西の野にあって庶民の信仰を集めていた石仏の「崇徳院地蔵」(別名、人食い地蔵)がお祀りしてあります。

「崇徳上皇」は、保元の乱(保元元年・1156年)で、「後白河天皇」(法皇)や「平清盛」によって讃岐に流罪され、その地で都を呪い、はかなくも没しました。その頃、都では、大火や疫病が流行り、「崇徳上皇」の祟りと恐れ慰霊のために地蔵尊を造ったのが「すとくい」と「ひとくい」の言葉が似ている為に「人食い地蔵」と言う名前になったという逸話があります。

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全く、この石の「お地蔵様」は人を食いません。綺麗なお顔です。(合掌)

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聖護院と言うだけあって、山伏姿(役の行者)の修験僧の多い事です。山伏僧が一年の無病息災を祈願して、身を清めて下さいます。

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そしてお楽しみの「かす汁」のお接待です。

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皆さん、力を頂くために、いっぱいです。檀家の方も、接待で大忙し。有難うございました。

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暖かい「加寿汁」です、御馳走さんでした。

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今年も、早、三月がもうすぐです。この冬の、温かいお接待の行事も終りです。

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身も心も洗われる、山伏の法螺貝の音色で、このお寺の参拝でした。なお、このお寺のお札は「盗難除」の御利益が有ります。(別に私の家に入っても盗るものは有りません、泥棒が気のどくに思って、何か置いて言ってくれるかも?)

今年は、少し遅い春の様ですが、25日は「北野天満宮」で「梅花祭」です。

左京区聖護院中町14

(たわごと)   アベノミクスは???

「内閣総理大臣・安倍晋三」氏は訪米の「オバマ大統領」との会談で大成功?と橋下大阪市長やその他の経済・政治アナリストは、もろ手をあげて100%の大成功との評論です。

しかし、そう簡単には世界の関係は、一気にうまくは行くわけが有りません。私は、若干、右傾化の事を書いていますが、今、日本人はこれで一安心は大禁物です。

他人は(他国)は冷たいものです。昔から言います、「他人の不幸は蜜の味」てな。今の他国は、自国の経済を守るのに精いっぱいです。なんで他国の事を思うか?絶対にあり得ません。

勿論、四年近く与党であった「民主党」が日本国をメチャクチャにしたのは間違いない事ですが、今の日本国は、負からの出発です。(100m走でしたら、110m位走らないとダメかと)

しかし、着実に日本丸は門出をしました。かなりの後の船出でですが。大家電や自動車業界も黒字に向かう様です。当分、他の国の中傷を無視して今の政権を、じっくり見る事かと。

領土問題も、あわてず、騒がずに、バカ他国みたにアホな行動は厳禁です(日本人は大人ですから)期待しましょう、じっくりと。昔から言います、「急いては事をし損じる」と。TPP言わんが事です。まさか「オバマ大統領」は来年は違う「総理大臣」が訪米するとは思ってないと。