京の話題

12000年以上続いた「平安京」の文化・寺社仏閣・お祭り等を紹介します。

京の話題(平安京その29)狛犬ではなく狛猪の神社-2

2011-10-09 00:06:57 | 京の話題

昨日、「護王神社」のご祭神と狛イノシシを紹介しました。イノシシにこだわる社です。

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この門を入ると他に珍しい物を見ることが出来ます。この神社の右側に、招魂木(おがたまのき)の根元に「足葵難回復御守護」と書かれた小さなのぼりが沢山たっています。これは参拝者が御祭神の御利益にあやかって、足腰の病気・けがの回復や健康を祈願して建てられています。

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全国から、多数の猪の土鈴・置物・色紙・絵馬などが奉納され、展示してあります。

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御本殿前にそびえたつ招魂木(おがたまのき)の根元には、願かけの猪の石像が有り、その周りには座立亥串(くらたていぐし)という、願かけの串がたくさん刺し立てて有ります。

これは四手といのししの祈りの紙のついた竹串で、これに自分の名前と願いを書いた紙札を挟んで願かけ猪の前に刺し立てて願をかけます。(祈願絵馬の様なものです)二本一対になっていて、一本は家に持ち帰って玄関におまつりします。

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この石「さざれ石」と言います。(これでピンと来たでしょう)

平安時代前期の延期5年(905年)に醍醐天皇の勅命によって選進(せんしん)された「古今和歌集」の巻七「賀歌」(がのうた)に天皇の大御大代の弥栄を寿ぎ(ことぶぎ)この石のごとくましませと詠まれており、この歌の「わが君は」の部分が修正されて日本の国家となりました。

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君が代は

  千代に八千代に  さざれ石の

       巌おとなりて  苔のむすまで

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この、「護王神社」も烏丸通りに面していますが、一歩中に入ると静かな広々とした、趣きの有るたたずまいの興味深い神社です。

私は、猪の鍋が大好きです。味噌味で美味しいですね。こんな事書いたら罰があたるかも?けど、あれで寒い時、一杯飲むのは何とも言えません。

上京区烏丸通下長者町下る桜鶴円町385