「今度の金曜日親睦会でボーリング大会やるから」
課長がニコニコしながらみんなに通達した。
『やっばいなぁ・・・』
というのも自分、当時ボーリングをほとんどやっていない。
さらに基本的に球技は苦手・・・
「今回は優勝狙うからね」
課長・係長と盛り上がってる・・・・
仮病使って休もうかなと思ったんですけどね、それやると月曜日にまた何言われるかわかんないし・・・
「あの・・・自分ボーリング苦手なんです」
「あ?あんなの簡単だよ、ボールをただ転がせばいいんだから」
「いや、あの」
「優勝するからな、編集人君も頼むよ」
・・・頼むよって・・・・
入社して一ヶ月・・・このあたりから胃がキリキリと痛み出してきているんです。
そして、ボーリング大会当日。
課長とってもうれしそう、自分はというと・・・仮病使って帰るかな・・・
終業時間になって、ボーリング場に行く面々・・・
これがね、個人戦だったら笑って済ませられるけど、この日は団体戦。
ボーリング場について再度課長に
「自分本当にボーリングやったことないですから」
「だから、ガーターさえ出さなければいいんだよ」
いや、そのガーターの可能性が高いんだって・・・
ボーリング大会開始
次々とストライクやスペアを連発する課長・係長
んで、自分の一投目・・・
ご想像通りのガーター
あっ、やっちまった!
レーンから戻ってきた時課長が鬼の形相。
「何やつてんだよ」
「すみません」
「あれ、全部とれよ、スペア狙え、スペア」
そんなこと言ったって一発目ガーターだって・・・
二投目・・・6本くらいだったかな?中途半端に終わる。
「お前、いい加減にしろよ、俺たちの努力をパァにしやがって」
「仕事もできない、ボーリングもできない。使えない奴だな、お前」
胃が痛くなってきた・・・
こんな調子で課長・係長の快進撃を自分がブレーキかける状況でゲームは進行。
なんとかそれでも優勝したのが幸いだったか、その後の懇親会は課長はいたくご機嫌ちゃんでした。
自分はというと会場の隅で気配を消してました。
はやく開放されたいなあ・・・という気持ちが強かったですね。
明けて月曜日
出社すると課長たちはボーリングの話題で盛り上がってる
「おはようございます」
「ある意味お前がMVPだったよ」
「えっ」
「他の部署に対するハンディキャップだな。スリリングで面白かったよ」
週の初めにいきなりテンションを落としてくれる発言だ・・・
「編集人くんね、ボーリングも仕事も一緒でね、一生懸命やらないと使い物にならないんだよ。中途半端にやってるからボーリングだってあんなブレーキになっちゃうんだよ」
「・・・・・・」
もうね、これ言われた時「これから一生この人と付き合うんだな」と思うとなきそうになりましたね・・・
次回に続く・・・
課長がニコニコしながらみんなに通達した。
『やっばいなぁ・・・』
というのも自分、当時ボーリングをほとんどやっていない。
さらに基本的に球技は苦手・・・
「今回は優勝狙うからね」
課長・係長と盛り上がってる・・・・
仮病使って休もうかなと思ったんですけどね、それやると月曜日にまた何言われるかわかんないし・・・
「あの・・・自分ボーリング苦手なんです」
「あ?あんなの簡単だよ、ボールをただ転がせばいいんだから」
「いや、あの」
「優勝するからな、編集人君も頼むよ」
・・・頼むよって・・・・
入社して一ヶ月・・・このあたりから胃がキリキリと痛み出してきているんです。
そして、ボーリング大会当日。
課長とってもうれしそう、自分はというと・・・仮病使って帰るかな・・・
終業時間になって、ボーリング場に行く面々・・・
これがね、個人戦だったら笑って済ませられるけど、この日は団体戦。
ボーリング場について再度課長に
「自分本当にボーリングやったことないですから」
「だから、ガーターさえ出さなければいいんだよ」
いや、そのガーターの可能性が高いんだって・・・
ボーリング大会開始
次々とストライクやスペアを連発する課長・係長
んで、自分の一投目・・・
ご想像通りのガーター
あっ、やっちまった!
レーンから戻ってきた時課長が鬼の形相。
「何やつてんだよ」
「すみません」
「あれ、全部とれよ、スペア狙え、スペア」
そんなこと言ったって一発目ガーターだって・・・
二投目・・・6本くらいだったかな?中途半端に終わる。
「お前、いい加減にしろよ、俺たちの努力をパァにしやがって」
「仕事もできない、ボーリングもできない。使えない奴だな、お前」
胃が痛くなってきた・・・
こんな調子で課長・係長の快進撃を自分がブレーキかける状況でゲームは進行。
なんとかそれでも優勝したのが幸いだったか、その後の懇親会は課長はいたくご機嫌ちゃんでした。
自分はというと会場の隅で気配を消してました。
はやく開放されたいなあ・・・という気持ちが強かったですね。
明けて月曜日
出社すると課長たちはボーリングの話題で盛り上がってる
「おはようございます」
「ある意味お前がMVPだったよ」
「えっ」
「他の部署に対するハンディキャップだな。スリリングで面白かったよ」
週の初めにいきなりテンションを落としてくれる発言だ・・・
「編集人くんね、ボーリングも仕事も一緒でね、一生懸命やらないと使い物にならないんだよ。中途半端にやってるからボーリングだってあんなブレーキになっちゃうんだよ」
「・・・・・・」
もうね、これ言われた時「これから一生この人と付き合うんだな」と思うとなきそうになりましたね・・・
次回に続く・・・