gooブログスタッフがコメントを募集しているテーマ。今回は『好きな「軽量力士」は?』というテーマです。
体重73.8kgの山藤が幕下昇進を決めたニュースからのコメント募集でした。私も投稿しました。もうお分かりの方もいらっしゃるでしょうね(笑)
他の方も書かれていましたが、私にとって軽量力士と言えば「鷲羽山」です。倉敷市出身の鷲羽山は、173cm、99kgの小さな力士でしたが、高見山や北の湖と真っ向勝負した姿は歴史に残る好勝負として長く記憶に残るものでした。彼が引退して以降、岡山県出身の関取は何人か出ましたが幕内力士は出ていません。
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この写真は1977(昭和52)年の九月場所初日に関脇の鷲羽山が当時大関の若三杉(後の横綱二代目若乃花)と対戦した時のものです。立ち合い一気に土俵際まで押し込んだ鷲羽山でしたが、腕が長く体の柔らかい若三杉に肩越しの上手から繰り出した捨て身の「波離間投げ」に土俵下へ投げ出された瞬間です。「波離間投げ」は播磨投げと書く場合もある珍しい決まり手で、大阪場所で『播磨の国まで放り投げる』と言われたほどの大技です。若三杉は渋滞が土俵外に反り返った状態で鷲羽山に左足まで取られた状況の中で肩越しの左上手から片手で決めた波離間投げは、今になっても語り草になっています。北の湖からは「あの人は僕とは相撲の見方が違う」と言わしめた数少ない技巧派力士でした。ただ、横綱・輪島に対しては極端に相性が悪く18戦0勝と一度も勝てませんでした。
また、これも何度か書いてきましたが、元大関の旭國の技能相撲が大好きでした。膵臓に持病を持ち、入院先の病院から場所に通った逸話も残る相撲が好きな力士(「相撲が長い」という意味を含みます)で、魁傑と取り直し2回、水入り2回、二番後取り直しの激闘はNHKが午後6時を過ぎても中継を続けた伝説の勝負の一つになっています。今、「二番後取り直し」など見かけることすらありません。それだけ当時の力士は足腰が強く、柔軟で、スタミナも持ち合わせていたということでしょう。旭國が初優勝を目指して横綱・北の湖と全勝対決は流血の熱戦となりましたが惜しくも敗れ、遂に幕内優勝を果たすことはできませんでした。彼が大関に昇進する前、鷲羽山・北瀬海とともに「ちびっ子ギャング」と呼ばれていた時期の多彩な技が記憶に残っています。
幕内の優勝争いは金峰山が豊昇龍との直接対決に敗れ2敗となり、3敗の豊昇龍、霧島、王鵬、尊富士との星の差一つで終盤戦までもつれそうな予感です。
では、12日目の序二段取組結果です。
【12日目】
東 | 決まり手 | 西 | ||
宮谷 | 〇 | 押し出し | ● | 藤乃波 |
若雷 | 〇 | 上手出し投げ | ● | 達ノ森 |
蒼乃駿 | 〇 | 突き落とし | ● | 竹内 |
荒剛丸 | ● | 掬い投げ | 〇 | 若箭原 |
隈錦 | ● | 押し出し | 〇 | 隆太陸 |
若一輝 | 〇 | 押し倒し | ● | 宇瑠寅 |
朝櫻井 | ● | 寄り切り | 〇 | 隈乃花 |
浪速武蔵 | 〇 | 押し出し | ● | 岡ノ城 |
森 | ● | 寄り倒し | 〇 | 千代福 |
東玉康 | 〇 | 押し出し | ● | 千代剣 |
高麗の国 | 〇 | 叩き込み | ● | 達ノ海 |
蒼富士 | 〇 | 押し出し | ● | 栃春日 |
宮富士 | ● | 寄り切り | 〇 | 風武 |
廣瀬 | ● | 寄り切り | 〇 | 小野 |
月岡 | 〇 | 叩き込み | ● | 御室岳 |
本木山 | ● | 押し出し | 〇 | 加藤 |
安芸錦 | ● | 押し出し | 〇 | 朝勝令 |
肥州山 | 〇 | 寄り切り | ● | 澁谷 |
旭輝山 | ● | 小手投げ | 〇 | 阿見大心 |
刻竜浪 | 〇 | 寄り切り | ● | 椿富士 |
黎大丸 | ● | 上手出し投げ | 〇 | 柏葉 |
総勢山 | ● | 上手投げ | 〇 | 朝童子 |
大当利 | 〇 | 押し出し | ● | 若狭 |
信正道 | ● | 押し出し | 〇 | 九鬼王 |
天一 | 〇 | 押し出し | ● | 大国巌 |
武蔵海 | 〇 | 押し出し | ● | 稲葉 |
霧乃華 | ● | 寄り切り | 〇 | 安櫻 |
綿谷 | ● | 押し出し | 〇 | 大天真 |
瀬戸豊 | ● | 押し出し | 〇 | 大天狗 |
大志松 | ● | 寄り切り | 〇 | 芳東 |
風佑城 | 〇 | 押し出し | ● | 坂林 |
飛燕力 | ● | 押し出し | 〇 | 実富士 |
幹希の里 | 〇 | 叩き込み | ● | 竹葉 |
銀星山 | 〇 | 押し倒し | ● | 馬渕 |
幸奄美 | 〇 | 寄り切り | ● | 朝東 |
鬨王 | 〇 | 寄り切り | ● | 真庭山 |
浜田山 | 〇 | 渡し込み | ● | 福生龍 |
千代大光 | ● | 突き出し | 〇 | 泉翔鵬 |
玉天翔 | ● | 寄り切り | 〇 | 福東 |
千代紫龍 | ● | 押し出し | 〇 | 雷嵐 |
玄武丸 | ● | 押し出し | 〇 | 藤ノ進 |
若大根原 | ● | 寄り倒し | 〇 | 千代太陽 |
西大司 | 〇 | 寄り切り | ● | 琴江頭 |
禎ノ花 | 〇 | 送り出し | ● | 松木 |
古田 | 〇 | 寄り切り | ● | 誠雄 |
柾富士 | 〇 | 上手出し投げ | ● | 藤の谷 |
島袋 | 〇 | 寄り切り | ● | 翔傑 |
山根 | 〇 | 寄り切り | ● | 北洋山 |
西大司が琴江頭を寄り切って今場所の勝ち越しを決めました。良かったですね。嬉しいです。今場所のあと一番も勝ってほしいと願っています。
13日目からは七番相撲の力士たちは3日間で一番を取ります。各段の優勝力士も決まって来ます。しかし、矢後が序二段で取っているのは反則だと思っているのは私だけではないでしょうね(笑)
【13日目の取組】
東 西
若箭原 - 豪鬼神
東浪 - 隆太陸
若肥前 - 大喜翔
森 - 松ヶ島
琴布野 - 月岡
都留樹富士 - 千代福
大翔碧 - 北勝泉
結山 - 黎大丸
加藤 - 椿富士
応時山 - 柏葉
玉置 - 大志翔
朝走雷 - 大翔
鶴峰 - 阿見大心
天一 - 朝童子
大天真 - 大当利
武蔵海 - 流武丸
龍勢旺 - 鷹司
小城虎 - 栃颯
北勝伊 - 雷鵬
飛燕力 - 常川
恵雅 - 竹葉
幹希の里 - 千代北海
白竜 - 福生龍
朝阪神 - 泉翔鵬
関本 - 矢後
藤武蔵 - 新谷
福東 - 琴江頭
松蘭 - 柏王丸
東輝龍 - 禎ノ花
薩摩翔 - 藤の谷
寅武蔵 - 島袋
一月場所も残り3日。千秋楽まで盛り上がることを願います。
この頃私はまだ中学生でしたが、カセットテープに力士のインタビューを何度か録音したのが今も残ってまして、1975年夏場所(金剛が優勝)三賞を受賞した旭國のインタビューもまだ残ってますよ。多分技能賞かな。優勝した金剛が殊勲賞、青葉城が敢闘賞だったと思います。輪島は休場、北の湖は振るわず9勝6敗でした。
昭和50年の夏場所は、鷲羽山の新関脇の場所でしたね。金剛と青葉城も当時は同じ二所ノ関部屋所属でした。そういえば金剛が二所ノ関を継いで部屋持ちになる時に、それを認めたくない天龍が突然引退、プロレス転向したというのもありましたね。
今場所、7連敗で、11枚目という番付から十両転落も覚悟しましたが、その後開き直った感じで、特に絶不調な相手ながら御嶽海を投げ飛ばしたり、今日は正代を伝家の宝刀・肩透かしで叩きつけ、大逆転勝ち越しに王手です!この後千秋楽の取組が発表になりますが、優勝に関わる力士たちの取組より、翠富士が誰と組まれるか?が気になって仕方がありません。
本当に静岡から主に飛龍高校出身の楽しみな力士が多く出てきて、毎場所楽しみになりました、本当に相撲は「江戸の大関より国の序二段」ですよね!!
そして、千秋楽の相手が豪ノ山になりましたね。7勝7敗同士、勝ち越しをかけてのガチンコ勝負を期待しています。
力士の大型化が進んだ今では小兵力士が中々活躍できませんが、その技を見たくて場所に足を運ぶ人が増えることが角界の未来を支えるように感じます。
期待しましょう。
ご返信ありがとうございます。
輪島は小兵力士には比較的強かったですね。北瀬海にはよく負けてましたが。まあ相性というやつでしょうか。鷲羽山の晩年の頃の相撲(十両)が何番かビデオに残ってますよ。服部(藤ノ川)、小錦を翻弄した取り組みです。
鷲羽山と同じ小兵のお兄さん(元十両・常の山)も外見はよく似ていて「初切」でお馴染みでした。鷲羽山より一回り小さかったかな?
あの頃は今ほど力士も大型化していなくて、小兵でも活躍している力士が多かったので技が多彩で面白かったと思います。
「黒船」と称されて進撃を続けていた小錦を翻弄した一番は爽快でした(笑)