初日から雨の影響で開会式の開始が1時間半遅れる事態になった今年の選抜。それでも開会式と初日の3試合は予定通り行われました。第3試合はナイトゲームになり、相当遅くなりました。東京ドームとは違って屋外の甲子園球場ですから、かなり寒さが応える時期でもあり選手たちには気の毒な試合となりました。彼岸前に開幕すればこういう事態も想定できたはずですが、これは高野連も毎日新聞社も日程が消化できれば良いという姿勢なのでしょうね。高野連の上層部は関大OBが牛耳ってきた歴史もあり、その意味では肩身の狭い思いであります。
今大会から延長10回からいきなりタイブレークが導入されます。以前から「野球を壊す」と懸念を持ち続けて来ましたが、13回以降から10回以降に変わったことで、危機感が更に増して来ました。それらも含めて、間違った世論には反対する強い意志を持っていない高野連の日和見主義が現出したように思えて悲しくなります。タイブレークには公平性がないというのが問題なのですが、選手特に投手の疲弊を懸念する門外漢たちの妄想とも言える意見には、少なくとも専門家たちの集まりと自負するのであれば、きちんと反論すべきです。
暴投から悲観論でスタートしてしまい申し訳ございません。
かつての「陽は舞いおどる甲子園」から現在の「今ありて」に大会歌が変わってからもかなり久しくなりました。「今ありて」は三代目の大会かですが、かつての二代目大会歌を知る方も少なくなってきたのではないでしょうか? 「陽は舞いおどる甲子園」は歌詞が戦時色が強いこともあるかも知れませんが、それよりも毎日新聞社を表に出し過ぎたところに問題があったように感じます。
阿久悠作詞、谷村新司作曲の現大会歌は今様で良いとは思いますが、戦後すぐに生まれ、歴史を重ねてきた夏の大会歌「栄冠は君に輝く」と比較されると、個人的な好き嫌いの域なのでしょうが何とも言えません。
又しても、話が横道に逸れまくりました。申し訳ございませんでした。
初日に予定されていたのは以下の3試合です。
【第1日目】
▽1回戦
山梨学院-東北
北陸-高知
沖縄尚学-大垣日大
記念大会である今大会は明日の第1試合までの4試合が1回戦で、第2試合からは2回戦になります。8校には気の毒な日程ですが仕方ないですね。36校を32校にする為には、4試合が必要ですから。
試合結果です。
▽1回戦
東 北 000 000 100│1
山梨学院 000 020 10X│3
(東)ハッブス・秋本-日隈
(山)林-佐仲
高 知 020 001 010│4
北 陸 100 000 000│1
(高)辻井・平-高木
(北)友廣・川上・竹田・中川-平田
大垣日大 000 102 000│3
沖縄尚学 004 000 00X│4
(大)山田-北村
(沖)東恩納-知花
⚾東北のペッパーミル・パフォーマンスは審判にあえなく阻止されました。ガッツポーズの是非論など高校野球は他の競技や他のカテゴリーの野球とは異なる存在と思われることに大きなメリットを感じません。野球道ではなく「楽しむ野球」に方向転換しないと没落の韓国球界のようになってしまいますよ。野球は武道ではありませんから。
北陸の「阪急ブレーブス」ユニフォームは懐かしさもあって格好良かったと思います。強かった阪急のユニフォームは当時のプロ野球界では地味に感じるものでしたが、今見るとかなり派手ですね(笑) 阪急の全盛期の強さは「パ・リーグの火を消す」とまで言われた圧倒的な強さでした。西宮球場に観客は入りませんでしたが(苦笑)
満塁ホームランの4点だけで逃げ切った沖縄尚学、まだ九州王者の強さを発揮するに至っていませんが、接戦を守り切って逃げ切ったので今後に期待したいと思います。大垣日大の78歳の阪口御大の姿を見ると、かつて東邦を率いた頃の颯爽としたイメージとは程遠く、手術されたそうですが痛々しかったですね。情熱は枯れないのでしょうが、無理なさらないようにと願います。
明日も3試合が予定されています。
【第2日目】
▽1回戦
東邦-鳥取城北
▽2回戦
大分商-作新学院
英明-智弁和歌山
明日は天気も良さそうですね。