・He is still "GUNSO"(Livingston3-0Airdrie United@Almondvale・スコットランド1部(2部リーグ)・第7節)
Edinburghからディーゼルの列車に揺られること25分。郊外の小さな街、Livingstonに着きました。下車駅であるLivingston North駅は単線の無人駅で、駅前には大きなスーパーとGSと自動車販売店が1軒ずつあるだけ。街全体はさながら新興住宅地といった感じでしょうか。
Livingston North駅から下り坂の一本道を歩くこと30分で、丘の谷間にそびえ立つLivingston FC(通称:Livi)の本拠地、Almondvale Stadiumに到着です。少し増設させた西ケ丘に屋根を全面的に付け、M戸や山形の雰囲気をも醸し出した感じ…と、そんなスタジアムです。
イングランドのフットボール会場では、観客の入りは遅いが、出るのは早いというのが定説で、自分が5年前に行ったEverton対Liverpoolのマジーサイドダービーでも同様でしたが、その定説は残念ながらScotlandの2部リーグでも全く同じ(笑)。1時間半前に到着しましたが、メインスタンドの入口前に10人前後のファンがいるだけで、それ以外は誰もおらず、開門すらしていません。
とりあえず、「Ticket Office」と書かれた、非常に小さな窓口がぽつーんとあったので、ひとまずチケットを確保しておくかとその窓口にいたやる気のない普段着の女性店員に声を掛けてみたのですが、早口でまくし立てられ続けるだけで一向に相手にしてくれません。周辺にいた係員に「今日のチケットないんだけどどうすればいいの?」と尋ねると、必ずそこの窓口を案内され、何度も尋ねるのですが結果は常に同じ。お金を見せてもクレジットカードを見せても売ってはくれません。で、そんなことで30分以上潰れたところで開門。
「満員になることは考えられないし、どの入場口にも「Adults £18」と張り紙があるし、入れないことはないはずなんだけどなぁ・・・」と激しく困惑した所で、マッチデープログラムの販売員を兼ねていると思しき、人の良さそうなLiviのユニを着た中年女性のサポーターの人にカタコトの英語で一部始終+「Stevenに会いに来たんだ」ということを説明した所、爽やかな笑顔で入場口を指差して「お金持ってるんでしょ?じゃぁ、いいから入場口に行ってみなよ」と教えてくれました。
「むむっ、こ、これって、も、もしや…???!」と思いつつ、£18を片手にゲートに向かい、お金を係員に渡したらあっさりと中に通されました。
そう、つまり、入場口で直接お金を払うだけでOKという、「完全チケットレス入場」。
・・・これまで長い間、色んな所で色んなサッカーの試合を見てきたつもりですが、こんな入場方法は全くの初めてです(※Ticket Officeは年間チケット保持者専用の窓口だった模様)。よって、手元にはこの試合のチケットの半券なんてモンは一切ございません(何でもいいから欲しかったのに…)。試合開始45分前に場内へと入りました。
で、中に入ってみますと、両チームの若手や控えと思しき選手達がのんびりとストレッチや簡単なパス練習をしていました。少なくとも、1年でトップリーグ復帰を目指しているクラブと、2部昇格を実現させ、上位チームのアウェーで一泡吹かせてやろうというクラブとの一戦とは到底思えないぐらいの見事なまでの牧歌的な空気が流れておりました。その練習を見ている人達の姿も両手で数えられる程度。けれど、この後にStevenが必ず姿を見せるはずと思うと、自分の胸が急激にドキドキしていることに気がつきました。
今までは、無事にイギリスに行けるだろうか、無事にEdinburghに行けるだろうか、無事にLivingstonに行けるだろうか・・・と心配をし続けていた身だったので、Stevenに再会することも今回の旅行の重大な目標の1つであったにもかかわらず、心の中での最優先事項にはなれずにいました。けれど、それらが全てクリアーされた瞬間、遂に・・・というわけでして。
そして、いよいよ真打ち登場!!ってな具合に軍曹がピッチ上に姿を見せました。三ツ沢で彼に向かって叫んでいたのと何も変わらない「ステぃーブ~ンっ!!」の声がスタンドに勝手に(?)響き渡ります。モチロン、「I’m here from YOKOHAMA!!」というひと言も添えて。そして、その声に驚きつつも、即座に反応してくれたSteven。
スカスカで、超のどかなスタジアムの中ではありますが、いやいや、マジでダメです。全身が震えてます。ものすごく感激しています。その後の練習中も明らかに自分の方をチラチラと見ては満面の笑みを浮かべてくれるSteven。そんなことをされてしまう以上、私は地元ファンに混ざり込み、無意識に最前列のど真ん中まで進出しないわけにはいきません(笑)。Steven、何も変わってません。
ただ、メンバーが揃った後も、過密スケジュールでもないのに、2列になってタラタラ走り、時折、簡単にボールを触り、5・6人のグループに別れてストレッチをする程度という全体練習。素人目で見ても、日本の中学校の体育の授業前でももっとハードな準備運動をしているハズなのですが…。最後尾で黙々と走り続けてた新加入選手・軍曹の心境、果たして如何に。。。
そして、練習を終えて引き上げる時、彼がこっちに向かって来るのであります。
(研修報告①(その2)に続く)
Edinburghからディーゼルの列車に揺られること25分。郊外の小さな街、Livingstonに着きました。下車駅であるLivingston North駅は単線の無人駅で、駅前には大きなスーパーとGSと自動車販売店が1軒ずつあるだけ。街全体はさながら新興住宅地といった感じでしょうか。
Livingston North駅から下り坂の一本道を歩くこと30分で、丘の谷間にそびえ立つLivingston FC(通称:Livi)の本拠地、Almondvale Stadiumに到着です。少し増設させた西ケ丘に屋根を全面的に付け、M戸や山形の雰囲気をも醸し出した感じ…と、そんなスタジアムです。
イングランドのフットボール会場では、観客の入りは遅いが、出るのは早いというのが定説で、自分が5年前に行ったEverton対Liverpoolのマジーサイドダービーでも同様でしたが、その定説は残念ながらScotlandの2部リーグでも全く同じ(笑)。1時間半前に到着しましたが、メインスタンドの入口前に10人前後のファンがいるだけで、それ以外は誰もおらず、開門すらしていません。
とりあえず、「Ticket Office」と書かれた、非常に小さな窓口がぽつーんとあったので、ひとまずチケットを確保しておくかとその窓口にいたやる気のない普段着の女性店員に声を掛けてみたのですが、早口でまくし立てられ続けるだけで一向に相手にしてくれません。周辺にいた係員に「今日のチケットないんだけどどうすればいいの?」と尋ねると、必ずそこの窓口を案内され、何度も尋ねるのですが結果は常に同じ。お金を見せてもクレジットカードを見せても売ってはくれません。で、そんなことで30分以上潰れたところで開門。
「満員になることは考えられないし、どの入場口にも「Adults £18」と張り紙があるし、入れないことはないはずなんだけどなぁ・・・」と激しく困惑した所で、マッチデープログラムの販売員を兼ねていると思しき、人の良さそうなLiviのユニを着た中年女性のサポーターの人にカタコトの英語で一部始終+「Stevenに会いに来たんだ」ということを説明した所、爽やかな笑顔で入場口を指差して「お金持ってるんでしょ?じゃぁ、いいから入場口に行ってみなよ」と教えてくれました。
「むむっ、こ、これって、も、もしや…???!」と思いつつ、£18を片手にゲートに向かい、お金を係員に渡したらあっさりと中に通されました。
そう、つまり、入場口で直接お金を払うだけでOKという、「完全チケットレス入場」。
・・・これまで長い間、色んな所で色んなサッカーの試合を見てきたつもりですが、こんな入場方法は全くの初めてです(※Ticket Officeは年間チケット保持者専用の窓口だった模様)。よって、手元にはこの試合のチケットの半券なんてモンは一切ございません(何でもいいから欲しかったのに…)。試合開始45分前に場内へと入りました。
で、中に入ってみますと、両チームの若手や控えと思しき選手達がのんびりとストレッチや簡単なパス練習をしていました。少なくとも、1年でトップリーグ復帰を目指しているクラブと、2部昇格を実現させ、上位チームのアウェーで一泡吹かせてやろうというクラブとの一戦とは到底思えないぐらいの見事なまでの牧歌的な空気が流れておりました。その練習を見ている人達の姿も両手で数えられる程度。けれど、この後にStevenが必ず姿を見せるはずと思うと、自分の胸が急激にドキドキしていることに気がつきました。
今までは、無事にイギリスに行けるだろうか、無事にEdinburghに行けるだろうか、無事にLivingstonに行けるだろうか・・・と心配をし続けていた身だったので、Stevenに再会することも今回の旅行の重大な目標の1つであったにもかかわらず、心の中での最優先事項にはなれずにいました。けれど、それらが全てクリアーされた瞬間、遂に・・・というわけでして。
そして、いよいよ真打ち登場!!ってな具合に軍曹がピッチ上に姿を見せました。三ツ沢で彼に向かって叫んでいたのと何も変わらない「ステぃーブ~ンっ!!」の声がスタンドに勝手に(?)響き渡ります。モチロン、「I’m here from YOKOHAMA!!」というひと言も添えて。そして、その声に驚きつつも、即座に反応してくれたSteven。
スカスカで、超のどかなスタジアムの中ではありますが、いやいや、マジでダメです。全身が震えてます。ものすごく感激しています。その後の練習中も明らかに自分の方をチラチラと見ては満面の笑みを浮かべてくれるSteven。そんなことをされてしまう以上、私は地元ファンに混ざり込み、無意識に最前列のど真ん中まで進出しないわけにはいきません(笑)。Steven、何も変わってません。
ただ、メンバーが揃った後も、過密スケジュールでもないのに、2列になってタラタラ走り、時折、簡単にボールを触り、5・6人のグループに別れてストレッチをする程度という全体練習。素人目で見ても、日本の中学校の体育の授業前でももっとハードな準備運動をしているハズなのですが…。最後尾で黙々と走り続けてた新加入選手・軍曹の心境、果たして如何に。。。
そして、練習を終えて引き上げる時、彼がこっちに向かって来るのであります。
(研修報告①(その2)に続く)