今週、急に仕事が忙しくなり、昨晩に3日ぶりに自宅でネットが見られたブログの管理人、いしきんです。
本当はもっと早く書きたかったのですが、なかなか書けずにいた富士スピードウェイ(以下:FSW)への遠征体験記です。
私が体験したことについては、
こちらの動画ニュースや
こちらの記事が簡潔に分かりやすく取り上げてくれています。ちなみに、「レースに間に合わなかった人が85人」というのは間違いなく大ウソであり、「レース終了と同時に殺到」というのは少しウソ。早めに切り上げてる人かなり大勢いました。最後まで見てたらいつ帰れるのかが全く分からないという確信がありましたからね。また、案の定、今日発売の週刊プレイボーイには詳しいルポが掲載されていますし(男性諸氏は立ち読み推奨)、来週のF1速報にも特集が載るとのことです。期待したいです。
さて、決勝レース当日は、事前にずぶ濡れになることは分かっていましたし、その覚悟も対策も出来ていました。なので、その点については触れません。鈴鹿よりも近いFSWで、多少の不便はあろうとも鈴鹿に行くよりも気軽に「F1マシンを体感出来れば」それでイイというふうにはじめから割り切っていました。
また、自分がいたエリアには1万円のお弁当はありませんでした。サッカー場と同じかそれよりちょっと高いぐらいの値段構成だったという記憶はありますが、あの天候下では自分の身を守ることが最優先であり、飲食は優先すべき事項ではないのでこれもまた完全にスルー。周辺地域の物産展等のブースを素通りするしかなかったのは辛かったですが、仕方がありません。。。
とにもかくにも全てはシャトルバスです。周辺道路を封鎖し、交通手段が車であれ電車であれ、シャトルバスか都市部からツアーバスで行くかのどちらかでしか場内に行けなかった訳ですが、その、FSWへとシャトルバスが向かう道は片側1車線ずつのどこにでもあるごく普通の細い1本道。そして、乗り場周辺は泥。
壮大な計画の割に、インフラがあまりにもお粗末。もっと念入りに調べてから行くかどうか決めれば良かったです。
行きは、残り3キロの所で完全にストップ。2キロ進むのに1時間以上掛かりました。所要時間70分と聞かされてた新富士駅からFSWへのシャトルバス。多少のロスを計算した上で、9時45分にバスに乗ったわけですが、実質上13時過ぎには広大なサーキットの場内に入り、観戦ポイントにいなければならないものの、12時を過ぎてもあと1キロの地点から進まずじまい。遂にはその数珠繋ぎになってる全てのバスの乗客が強行で途中下車し、集団で徒歩にて場内に入りました。
それにしても、狭い2車線道路の片側車線に延々と続く、関東~中部地区の各観光会社の大型バスによるびっしりとした車列。ふと我を忘れて眺めてみますと、別に観光バスマニアではないこの私でも、それはそれは大いに興奮させてもらえます(笑)。
前日の予選で大騒ぎになった理由がこの時点で分かりました。決勝の後は更に地獄になるのは確実。ま、そういうわけで前述の通りの行動と、それにもかかわらずの結果になった訳ですが、今にして思うと、
あの寒空の下、たったの2時間待ちだけで脱出できたことは幸運だったと思います。
それにしても、いつまで経っても帰りのバスは来なかったなぁ・・・。
自分の遥か後ろに並んでいた小さな子供達や外国人のグループ達、彼らに何も手を差し伸べられなかったのも辛かったですし、果たして彼らは無事に帰れたのでしょうか。。。
そして、この日、最も信じられない言動をこの帰りのバス待ちの列で目撃してしまいました!!
この日は豪雨のスポーツ観戦ということで、私も含め、各Jクラブのタオマフやポンチョで雨をしのいでた人の姿が沢山ありました。
こういう惨事になりますと、人間というのは不思議と見ず知らずの人達とも連帯感を持つわけで、隣にいる人達とかとあれこれと四方山話をしたりで盛り上がるわけなんですが、横浜のポンチョやマフラーをしてた私と同様、海豚のタオマフで雨をしのいでいた男性2人が自分の後ろにいました。なので、ちょっとだけJの話を交えつつ、並んでる最中に行なわれていた海豚・甲府戦の途中経過を携帯でチェックしてたりしたわけなのですが・・・、
(男A) 「フロンターレ、甲府相手にも勝ててないよ。今年はもうダメだな。10位争いがいいとこなんじゃないの?」
(男B) 「うんうん。F1はボロボロだし、サッカーもダメダメ。今日は最低。もう勝てないんなら、俺、鹿島ファンに戻ろうかなぁ」(<真顔です)
(男A) 「そうだよな。俺も清水ファンに戻りたいよ。ホントに」(<これも真顔です)
・・・・・。
・・・・・。(プチーン)
はぁ??オマエら何言ってるの??
奴らには今でもキレてます。
・・・・・・・・・
一部指定席エリアの観客を対象にした総額3億円の返金というのも重大ですが、それは一部の方達に限られた話。それよりも14万人の殆どが多かれ少なかれ甚大な被害を受けたことに関して、マスコミ各社はもっともっと報道をしてもらいたいと思います。
自家用車での大渋滞とかなら、腹は立てども、自己責任も伴うのでやむなしな所も。
しかし、ほぼ全員の観客の行動を厳しく制限させておいて、この有様は一体どういうことなんだ?
天候?30年ぶり?そんなの関係ねーだろ。
混乱と無秩序にだけ包まれたF1日本グランプリ。
あんな世界イベントありえない。富士?二度と行かねーよ。
それと後ろに並んでたアホな男2人、オマエらにJリーグ、いや、サッカーを語る資格はねーよ。
でも、帰りのバスの車中で隣だった、かなりのコアでオールドなファンの男性と楽しく談笑をしているうちに、鈴鹿でやるのなら、また行ってみたいなぁという気持ちにも(笑)。