魔法使いの少年はココにもいた

　ちょっと前に「魔法使いの少年」というＡＣの広告があった。交差点で赤信号にいらだった私が渡り終えた少年のお辞儀で笑顔になった、というアレ。
　それは日常にもあることを知った。

　実は歩いて１０分以内のところに小さなショッピングセンターがある。
今日はその近くの郵便局の用事もあったので、そのショッピングセンターに向かった。



　
ああ、桜の花も風に散らされて優雅よの～なんて小学校の校門前を歩いていた。



　ちょうど１年生が帰るところで、ランドセルに黄色いカバー（交通安全のもの）を付けた子供達が楽しそうに帰るところだった。
　かわいいな～と思いつつ歩いていたら、後ろから「おはようございます」の声。１人の少年。
　とっさに、周囲を見回して「誰もいない」・・・
まさか自分に対して？（この間たぶん１０秒くらい）と思いつつも、後ろを見て「こんにちは」と返した。なにせ午後２時近くだったので・・・
そしたら、こんどはその少年は笑顔で「こんにちは」と言って走っていった。

　彼がなんで挨拶の言葉を口にしたのだろう？
家庭かあるいは学校で「挨拶は大事です」なんて教えられていたのだろうか？それとも自分の経験で人に会ったら挨拶することと学んだのだろうか？
・・・いろいろ考えた。

　いいや、そんなことはどうでも良い。
　ひたすらキツイ言葉や相手をなじる言葉を発しなければならないことが多くなっている今の世の中で、無条件に発せられる「おはようございます」は、一服の清涼剤だった。
　そして、自分が挨拶を返したことが、あの少年のために役立って欲しいとも思う。

　桜は散るけど、少年の思いは散らないで欲しい。


にほんブログ村