いせ九条の会

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現在しなければならない緊急支援とは/山崎孝

2008-12-08 | ご投稿
 12月5日の予算委員会で麻生首相は定額給付金を「どんな気持から実施することにしたのか」という質問に「家計への緊急支援だ」と答えました。

 定額給付金の支給を考えた当時は物価の値上がりが目立っていたから「緊急支援」という理由はつけられたかも知れません。

しかし、今日の緊急な課題は景気の悪化を理由に非正規雇用者が解雇されて大量の失業者が生まれていることであります。

 私は高額所得者にも支給されるという「緊急支援」の意味を持たないことが含まれる定額給付金支給は止めて、定額給付金に使う予定であった財源を、本当に困る状態になる失業者の生活支援にあてるべきだと思います。

 景気の回復は早期に望めそうもないから、雇用保険の支給期間延長の財源にも使って欲しいと思います。

 社員寮に住んでいた労働者は、解雇されると社員寮を出なくてはならないケースが多く生まれています。企業は利益を追求することばかりでなく、本来は担っている社会的な責任を自覚してほしいと思います。