いせ九条の会

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「あの戦場体験を語り継ぐ集い」 /山崎孝

2008-09-30 | ご投稿
(北海道新聞のHPより)元日本兵らが太平洋戦争の戦場での体験を語る「あの戦場体験を語り継ぐ集い」が9月28日、東京・日比谷公会堂で開かれた。元兵士21人が戦地の体験を生々しく語り、「二度と戦争はしてはならない」と平和の大切さを訴えた。

 戦場体験の証言を映像保存する活動に取り組むボランティア団体「戦場体験放映保存の会」(東京)などが、昨年に続き開催した。

 78~96歳の元兵士らが壇上で証言。88歳の男性は「中国戦線で中国人の少年を連行する時、追い掛けてきた病弱の父親を別の兵士が銃剣で刺し殺した」と語った。82歳のシベリア抑留経験者は「腹が減って減って食う物が何もなく、自分の排せつ物まで食わなければ生きていけなかった」と告白。証言の最後に亡き戦友に詩吟や短歌をささげる元兵士もいた。(以上)

【コメント】30日のNHK朝7時台のニュースのコーナーでこの集会に関連する報道をしていました。中国戦線に派遣された男性は、新兵の訓練として中国人捕虜を銃剣で刺し殺し、眠ることが出来なくなった。ある男性は米軍と戦闘中に負傷して捕虜となったが、このことを家族や他人にも今まで話したことはなかった。戦死した戦友に申し訳ない気持ち、捕虜になり生き残った自分を恥じる気持ちを持ち続けたと語りました。

今まで自分の戦争体験を語らなかった人たちの共通する考えは、戦争を語れる世代の人が減っていく中で、二度と戦争をしないため、戦争の残酷さを次世代に伝えなければということでした。

戦争の残酷さを語ることは、靖国史観を持ち戦争を肯定・美化する人たちへの抵抗でもあります。

9月28日の憲法を守る賛同署名行動の中で、憲法を変えても戦争にはならないという青年に出会いました。このときは余り話しが出来ずに終わりましたが、このような考えを持っている人には、米国が系統的に日本政府に集団的自衛権行使の可能になる憲法を要求していること。麻生首相が米国との関係を国連での演説で「日米同盟を不変の基軸」と述べ、演説後の記者会見で、解釈改憲で集団的自衛権行使を可能にしたい意思を表明したことを話しする必要があると思いました。