いせ九条の会

「いせ九条の会」の投稿用ブログです(原稿募集中)。
会の趣旨に賛同される方、メールでご投稿ください。

自民党顔負けの民主党議員の軍事志向発言/山崎孝

2006-12-05 | ご投稿
防衛庁「省」昇格法案審議などに関係して発言した自民党、民主党の議員の発言を紹介します。

安倍晋三首相は米紙に対し、米国向けの弾道ミサイルの迎撃を禁じた憲法解釈変更の検討を言明しました(10月14日)。これに呼応し、民主党の長島昭久議員は「(憲法)解釈の見直しはぜひやるべきだ」と歓迎。そのうえで「日本が単に(日本を守るために)日本海に(迎撃ミサイル搭載の)イージス艦を浮かべるだけでなく、西太平洋でアメリカ軍と一緒に活動していくことも展望し、アメリカ向けミサイルへの迎撃体制を整備していく議論を」と求めました(10月30日)。

 また自民党の大塚拓議員は、北朝鮮問題を念頭に、自衛隊の特殊部隊を侵入させ、ミサイル基地を撃破することも「憲法に抵触しない」と提案しました(10月9日)。

民主党の内山晃議員も「クルージング(巡航)ミサイルのようなもので、撃たれる前に撃つ。よほど効率のいい防衛ができる」と求めました(10月28日)。

 軍事一辺倒でエスカレートする議論に、久間章生防衛庁長官さえ「そうしたらそうしたで、向こうが警戒を持って、もっと軍拡にもなりかねない」と、たしなめる側に回りました。(しんぶん「赤旗」の情報より)

正に、言いたい放題です。防衛庁「省」昇格法案には、シビリアンコントロールの強化が盛り込まれていますが、文民であるはずの政治家がこの通りの軍事志向ですから、文民統制には期待できません。